クレオメの育て方
クレオメの育てる環境について
クレオメの育て方としては日当りと風通しのよい場所で栽培することがおすすめされています。半日以上は日のあたる場所を選ぶようにしてあげてください。土質を選ぶようなことはありませんが水はけのよさを保ってあげるようにしましょう。
熱帯地域に生息しているように暑さには比較的強いという性質を持っていますので直射日光にあたっても生育することができます。暑さと乾燥に体する耐久力に優れていますので、夏場でも特に日よけをするなどの対策をする必要はありません。
日当りのよい場所を好むとされていますが半日陰でも生育することは可能です。移植を嫌うクレオメのタネをまいて栽培する場合は、2、3粒くらいを直まきにします。クレオメは比較的低い温度でも発芽するのですが、発芽するまでのおよそ1週間くらいは保水と保温のために、
軽く敷きワラなどを施してあげると発芽がそろいますのでおすすめです。使用するのは9センチメートルほどのポットにまいて育苗をすると、水やりや保温の管理が行き届きますのでそろって早く発芽していきます。鉢植えをして育てていく場合には、
水はけと通気性に富んでいます。適度な保水性のある土が適していますので、赤玉土小粒6、腐葉土4などのような配合がおすすめされています。タネまきをおこなうのに適している時期は、4月中旬頃から5月頃です。
根が回ってきたら30センチメートルくらいの間隔で定植していきます。花壇の場合は、苦土石灰、元肥に堆肥などを利用し、水はけが悪いようなら腐葉土を混ぜ込んで植え付けつことがおすすめです。
クレオメの種付けや水やり、肥料について
春頃から夏頃には生育と開花がありますので、水が完全に切れてしまわないように注意が必要です。乾燥には強いですのでいつも湿っているような状態にしないようにし、若い苗のうちに水を与えすぎて徒長させないようにすることも大切です。
鉢植えで育てている場合には、土の表面が白っぽく乾いてきたなと感じたら水を与えてあげましょう。庭植えなどで育てているような場合は、それほど品案に水やりをする必要はありません。夏場の暑いシーズンは乾燥しやすいため水やりを多くしたくなるものですが、
加湿にはあまり強くありませんので水やりをし過ぎてしまわないように注意が必要です。どちらかというと水やりは乾燥気味にして生育中は緩効性化成肥料を施します。鉢植えの場合は春頃から秋頃までの間緩効性の化成肥料や液体肥料を定期的に与え、
庭植えの場合には元肥に牛糞などを混ぜて植え付けてあげることがおすすめです。追肥をおこなう場合には、化成肥料を月に1回くらい置き肥をしてあげたり液体肥料を2週間に1回くらい施してあげることが好ましいです。その他のメンテナンスとして花がら摘みをおこないます。
タネをとる予定がない場合には、花序の先端の方まで小花が咲いたら花茎のつけ根から切り取りをしていきます。徒長していなければ必要はありませんが支柱立てを施す場合もあります。草丈が高くなってしまい倒れそうになってきたら支柱を立てて対策を施します。このとき葉柄の付け根のとげに注意してください。
クレオメの増やし方や害虫について
クレオメの増やし方としてはタネで増やす方法が用いられています。開花した後に細長い子房が膨らんでタネがはじけ飛びますので、採種をして保管しておきましょう。こぼれ落ちたタネからも増えていくことがありますが、4月半ばから5月中にタネまきをしていきます。
株の間隔は30センチメートルほどあけておくようにしてください。害虫による食害を避けるためにポットにまいて苗が多少大きくなってからコンテナなどに植え込んでいくこともあります。基本的には移植には向いていないとされている理由として、
大きくなってから植え替えをおこなってしまうと根が傷んで枯れてしまうことがあるからです。水はけのよい土でしたら庭植えの方がおすすめされています。クレオメを育てていく際に発生してしまう害虫にはハダニやオンシツコナジラミなどが挙げられます。
ハダニが発生してしまうと、葉の部分が白っぽくなってかすれてしまうことがあります。水やりをする場合には、葉の裏側などにもかけてあげることで流し落とすことができますのでおすすめです。風通しが悪くなっているとハダニが発生しやすいですので、
密植しないように注意するようにしましょう。オンシツコナジラミもハダニのように風通しが悪い場合などによく発生します。オンシツコナジラミが発生してしまっている葉を揺すると白い虫が飛び立ちます。専用の殺虫剤などを利用して害虫を駆除していくように注意してあげてください。
クレオメの歴史
通常クレオメというとセイヨウフウチョウソウの種のことを言います。フウチョウソウ属とはフウチョウソウ科の属の1つで主な原産地は南アフリカの他にもアメリカ大陸などが生息地となっています。クレオメは、花が少なくなる真夏にも元気に茎の先端部分からよく開花するのですが、
風に蝶が舞うような姿からセイヨウフウチョウソウの名がついたとされています。漢字で表記すると西洋風蝶草で、蝶を想わせるような美しい花姿があらわされています。開花シーズンは、7月頃から10月上旬頃です。南アメリカやアフリカなどのような熱帯、
温帯原産の一年草クレオメは、ヨーロッパ経由で明示の初め頃に日本へ入ってきたとされています。花は夕方頃から咲き始めて昼頃になるとしおれてしまうので開花時間が短いのですが、広い庭などで育てているような場合は次々に開花していきます。
冬には枯れてしまう一年草ですが、春頃にタネをまいたり苗を植えるなどすると夏頃には花を楽しむことができます。そのため、花が少ない夏のシーズンなどにも庭を華やかにしてくれます。属名のクレオメというのは、ギリシャ語で閉じるという意味に由来しています。
別名でスイチョウカやクレオメソウと呼ばれることもあり漢名は白花菜です、英名では足の長い蜘蛛にたとえてスパイダーフラワーと呼ばれています。花色はホワイトやピンク、パープルなどがあります。開花している期間が長く初心者でも比較的育てやすい植物だとされています。
クレオメの特徴
クレオメは草丈がおよそ1メートルほどにまで伸びます。雄しべと雌しべが長いのが特徴で、花は蕾の頃がピンク色で開いてくると少しずつ白っぽくなっていきます。葉は掌状複葉で互生して夏頃から秋の初め頃にかけて太い茎が伸びて茎の上部にたくさんの4弁花を付けます。
長い柄のある花を下から順に咲かせていきくのが特徴です。下から上へと咲き上っていき花茎を伸ばしながら次々と花が美しく咲き乱れていきます。花径はおよそ3センチメートルから4センチメートルほどで、ピンクやホワイトなどで華やかです。
一輪の花は比較的小さいのですが、クレオメは次々とこぼれるように咲くため存在感を感じることができます。葉は複葉で互い違いに生えています。小葉は5枚から7枚くらいからなり倒卵形で葉柄の元には刺状になった托葉があります。全体的に粘性の毛が生えて触るとベタベタとしているのが特徴です。
果実は花が終わったら比較的すぐに実りますので、つぼみや花、果実を一緒に楽しむことができます。花の後にできる実は長いさく果で熟すと割れて種子をはじき飛ばします。こぼれダネが残っていた場合は春頃に芽を出して成に開花します。
クレオメには鋭いトゲがありますので注意する必要があります。クレオメを育てる場合には、肥沃な土を好みますが水はけがよい場所でしたら特に土壌は選びません。草丈が高いですので寄せ植えなら中央に植えるのがおすすめで花壇ですと端に植えられています。
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