チゴユリの育て方
チゴユリの育てる環境について
チゴユリは明るい日陰や午前中には日が射しますが午後は半日陰になるような場所で栽培するのがおすすめです。夏の暑いシーズンは、日射しが特に強くなり気温も高くなりますので、6月頃から9月上旬くらいまでは直射日光があたり続けてしまわないようにすることが好ましいです。
この気温も高く乾燥もしやすい暑いシーズンは遮光が50パーセントから60パーセントくらいの環境で高温傷害を起こしてしまわないように注意してあげましょう。耐寒性に優れていることもあり、冬の寒いシーズンで積雪地で育てているような場合は雪の下に埋めてしまっても大丈夫ですが、
北風にさらされてしまわないような場所に移動することも育て方のポイントです。庭植えをして育てていくという場合は、落葉樹の下に植えてあげることもおすすめされています。チゴユリはやや湿った腐植質の積もった場所に生育しているように、比較的湿り気のあるような場所を好みます。
冬の休眠する時期に入ると、地下茎の先端の芽とわずかな根だけを残してその他はすべて枯れてしまいます。枯れてしまっても残っている芽から翌年には株が成長をしていきます。園芸用として販売されている品種には、
斑入りのものが広く普及しています。開花する時期は5月頃ですが、葉を観賞用として楽しむ場合は4月頃から10月頃が最適です。半日陰でも育ちますので盆栽などにも向いていますし、初心者の方でも比較的育てやすい植物だとされています。
チゴユリの種付けや水やり、肥料について
チゴユリは毎年芽が出る前の2月や3月頃に植え替えをおこなうことがおすすめされています。枯れてしまっているような部分は取り去ってしまいましょう。チゴユリは鉢植えで育てている場合は、夏場は乾燥しやすいですので水やりを忘れないようにしてください。
夏の暑いシーズンだけ二重鉢にしておくことも育て方のポイントです。その他にも鉢を砂床の上に置いておくことで乾燥から守ることができます。庭植えをしている場合は、完全に乾燥してしおれてしまわないように水を与えてあげましょう。
肥料を施す場合は、植え替えをおこなう時期に元肥としてリン酸とカリウムが多めの緩効性化成肥料を利用することがおすすめです。液体状の草花用肥料を利用する場合は、1500から2000倍くらいに薄めてから追肥などで使用するとよいでしょう。
夏場に使用する場合は、さらに薄めた方がよいですので3000倍くらいにすることが好ましいです。春頃の肥料はチッ素が主体となっているものを施し、6月以降に施す場合はリン酸やカリウムが主体となっているものがおすすめです。庭植えで育てている場合は、鉢植えの場合とは違い春に施した後は特に必要ありません。
鉢植えで育てる場合に使用する用土には、赤玉土や軽石、硬質鹿沼土の各小粒を等量に混ぜ合わせたものやヤシ殻チップなどを加えるとよいです。乾燥が気になるような場合は、軽石を減らしてあげてください。庭植えの場合はヤシ殻チップや腐葉土を増やして混ぜるとよいです。
チゴユリの増やし方や害虫について
チゴユリの増やし方には、株分けによる方法が用いられています。休眠に入っている株を掘り起こして、自然に分かれているところで株を分けて植え替えをおこなうことで増やすことができます。親株と地下茎は休眠中に枯れてなくなりますので、その後に地下茎の先に新しい地上茎が生じます。
そのため毎年新しい地下茎があらわれます。このように母根が1年で枯れてしまいますが、新しい地下茎を作る植物を擬似一年草と呼びます。少ない果実でも繁殖しますが、群生のほとんどは細い地下茎が横に伸びて無性繁殖をします。チゴユリを育てていくにあたって特に病気などが発生してしまう心配はありませんが、
害虫が発生することがあります。主な害虫としてはアブラムシやハダニなどが挙げられます。アブラムシは新芽や蕾、花などにつくことがありますので取り除いてあげましょう。葉色はとても美しいためカラーリーフとして楽しむこともできます。
美しい葉を害虫や乾燥から守り枯れてしまわないように対処していきましょう。園芸用としても人気がある斑入りの葉を持つ種類は、花の色もグリーンやホワイト、ピンク、イエローなどさまざまな種類が取り揃えられています。
夏は日射しをコントロールしてあげることで対処していきます。冬は乾き過ぎてしまわない程度に水やりを続けていくようにしてください。その他のお手入れとしては、枯れてしまっている葉や花がらなどを摘み取ってあげるようにしましょう。
チゴユリの歴史
チゴユリはチゴユリ属の多年草で生息地としては、東アジアの日本・中国・朝鮮などが挙げられます。チゴユリ属というのは、イヌサフラン科の属の一つでかつてはユリ科に分類されていました。日本国内には全国的に見られ、平地から山地の落葉広葉樹林に生えています。
やや湿り気のある腐植質の積もった場所にも生育しています。外国原産のものには中国やミャンマー北部、チベット、ヒマラヤ東部、ベトナム北部などに分布しているものなどさまざまな種類があります。学名のDisporumというのは、ギリシャ語でdisが二重のという意味があり、
sporaは種子という意味があり語源となっています。チゴユリは漢字表記をすると稚児百合で、茎の先に漏斗状の白い小さな花を咲かせることから稚児に例えられこの名前が付けられました。日本国内にはチゴユリ属に分類されている植物のホウチャクソウが雑木林などの樹間のひらけた場所に多く自生しています。
花が垂れ下がって咲く姿がこの宝鐸に似ていることから名付けられました。宝鐸というは、寺院建築物の軒先の四隅に吊り下げられた飾りのことを言います。ホウチャクソウの他にもナルコユリやマドコロなどがあります。アマドコロやナルコユリは、
山菜として食用に利用されたり古来から強壮剤として有名な薬草としても知られています。同じような花を咲かせるのですが、オニドコロやナルコユリの花は花びらがくっついて筒状になっているのに対し、ホウチャクソウの花びらは1枚1枚離れています。
チゴユリの特徴
チゴユリは一定の季節に一斉に葉を落とす落葉樹林の木陰などに生え、高さはおよそ15センチメートルから30センチメートルほどになります。球根などはなく地下茎が白くて太いのが特徴です。チゴユリは4月頃から6月頃が開花シーズンで茎の先端部分に1センチメートルほどの白い花を咲かせます。
開花が終わった後は、黒っぽい色の液果をつけます。白い花は1、2個が下向きについています。葉の長さはおよそ4センチメートルから7センチメートルで花は、2センチメートルから3センチメートルほどの楕円形をしています。長い楕円形をしている場合もあり先端部分が尖っているのが特徴です。
花被片は6枚ほどで、花被片の長さはおよそ10ミリメートルから15ミリメートルくらいです。種子繁殖のほかにも地上茎基部に生じる地下茎によって無性繁殖をすることがあります。地下茎には長短の二型があるとされています。
親地上茎は冬期に枯れてしまい地下茎による接続が切れてしまいますので、各地上茎は独立して存在しています。地下茎というのは、地中に埋もれる性質を持つ茎のことで、基本的な構造は地上茎と同じだとされています。東アジアや北アメリカなどにも15種類ほどが自生し、
日本国内には4種類ほどが自生しています。チゴユリの花言葉には、恥ずかしがりや、純潔などがあります。山地などあまり日のあたらない林の中に生える同じユリ科チゴユリ属には、北アメリカ原産で黄色い花を咲かせるウヴラリアグランディフローラがあります。
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