オンシジウム育て方

オンシジウム育て方

オンシジウムの一種で特にランは熱帯地域で種類も多くさまざまな形のものが見られることが知られています。それらを洋蘭と呼び、オンシジウムのなかでも洋蘭の一種です。こうした洋蘭の人気はヨーロッパから始まりました。

オンシジウムはランの仲間

ランの仲間はおよそ400種類ほどありますが、オンシジウムの仲間で日本でも人気の品種です。最も有名な薄葉系と呼ばれるグループに属していて、同じオンシジウム同士でもその形や色はさまざまに変わります。一番オーソドックスで育てやすい系統です。

株元の茎が大きく肥大します。 薄葉系よりも厚みのある葉や棒状の葉を持ちます。 オンシジウムもの中では一番小型で多彩な色彩の花を咲かせます。中南米の熱帯・亜熱帯原産のため寒さが苦手で、育成の際には支柱が必要になります。

オンシジウムは春に新芽を出して生育を始め、秋には株元が充実して球根のように膨らみます。冬は成長が止まって花を咲かせますが、この時期が休眠期になります。日当たりや置き場は風通しの良い場所で育て、本来は吊るして栽培するのが最も自然なオンシジウムに関する育て方です。

オンシジウムの育て方

オンシジウムの育て方のポイントは日射と風通しです。もともと高温多湿のジャングルで育っているため、強い直射日光が苦手です。直射日光を当てすぎると葉焼けをお越して枯れてしまうことがありますので注意が必要です。特に夏の場合には直射日光を避けて、明るい日陰で管理するのが良いでしょう。

遮光ネットを使って遮光するのも良い方法です。その場合には春秋は30%、夏は60%程度の遮光を目安にしましょう。さらに風通しをよくすると熱がたまらずに株が弱るのを防ぐ効果があります。葉焼けを起こして枯れてしまうと、根が育たずに冬に花をつけることができなくなってしまいます。

この育成期の育て方をうまくいけば、休眠期の冬場の管理が楽になります。休眠期は冬越しの温度に注意して栽培します。越冬の温度は5度から10度に管理し、秋の気温が下がる時期に日当たりの良い室内に取り込むようにしましょう。この冬場に開花を迎えますので、乾燥しすぎてしまうと花つきが悪くなってしまいます。

乾燥しすぎる場所や暖房の風が当たる場所には置かないように注意しましょう。蕾が付いても咲かずに花が落ちてしまうこともあるので注意しましょう。水遣りに関しては植え込みのミズゴケの表面が乾いてきたらたっぷりと水をやります。特に春夏の育成期には水切れを起こさないように注意しましょう。

冬は生育しないので水をあまり上げる必要はありません。表面が乾いてしばらくたったころに水をあげましょう。肥料は春に新芽が出てくる頃につぶ状の肥料を根元に与えましょう。夏は暑さで育成がうまくいかないこともありますので肥料は上げるのをやめてください。

夏が過ぎ、開花の準備を迎える秋になったら10日に一回液肥を上げて晩秋までそのペースで液肥を与え続けましょう。花が冬に咲きますが、この時期は生育は止まっていますので肥料は必要ありません。

あまり窒素分の多い肥料をあげていると花が緑がかってしまうことがあるので、開花中は肥料は上げないようにしましょう。上げすぎると逆に根が傷んでしまうこともありますので栽培の際は肥料のタイミングに注意しましょう。用土は基本的にミズゴケを使うと失敗がありません。

栽培・種付けに関して

オンシジウムはランの仲間ですので種付けで増やすことはしません。種付けはせずにバルブと呼ばれる根茎をカットして増やします。そのバルブを増やすことが種付けの代わりになります。鉢からはみ出てしまうほどバルブが大きくなったら、植え替えします。

植え替えをする時期は4月から5月でこの時期は成長を始める前なので最適に管理することができます。傷んだミズゴケや根を丁寧に取り除いて、新しいミズゴケを使って、一回り大きな鉢に植え替えましょう。ただし大きめの鉢だとミズゴケの分量が多くなり鉢の中が多湿になりがちなので水の管理に注意します。

あまりに小さな鉢に植え付けてしまうとバランスを崩して倒れてしまうので、ある程度重量のある鉢がよいでしょう。ただし大きな鉢にしたくない場合は、一回り大きな鉢に鉢ごとすっぽり入れて倒れにくくするという方法もあります。

株が大きくなってバルブの数が増えたら新芽の出るバルブごとに切り分けて株分けします。4月から5月の植え替えの時期にチャレンジしましょう。ただし余りにも細かく株分けしてしまったら芽が出ないこともあるので注意が必要です。病害虫は根が多湿になってしまって腐ってしまうことがある根腐れの他にはカイガラムシやアブラムシがついてしまうことがありますので注意しましょう。

見つけ次第薬剤を使って退治します。このようにオンシジウムは夏は直射日光を避けて風通しの良い日陰で管理することと、冬場は10度前後で管理して、乾燥気味に育てることで、どなたでも手軽に美しい花を咲かせることができる、ランのなかでも比較的栽培が優しい品種です。贈り物としても利用したい可憐な花は室内空間を華やかに彩ってくれます。

オンシジウムの歴史

オンシジウムの一種で特にランは熱帯地域で種類も多くさまざまな形のものが見られることが知られています。それらを洋蘭と呼び、オンシジウムのなかでも洋蘭の一種です。 こうした洋蘭の人気はヨーロッパから始まりました。

特にイギリスでは古くから栽培や品種改良が盛んで、世界各国の植物が持ち込まれて園芸用に栽培されました。デンドロビウムなどは早くにヨーロッパに紹介されてその後、1820年代にオンシジウムも紹介されました。

この頃はまだ温室設備が不完全で栽培法も手探り状態でしたが、19世紀に入ると暖房設備も整い、オンシジウムに関する栽培方法も確立してきました。19世紀の半ばにはラン栽培に関する書籍が出版されるようになり、一般の方もランを栽培されるようになりました。またラン栽培に最適なミズゴケもこの頃盛んに使われるようになりました。

オンシジウムの特徴

ラン科の植物は主に熱帯地域が生息地で東南アジアや中南米を原産とする植物です。美しかったり不思議な形をもつものが多くその独特の姿から大変ファンや栽培人口の多い人気の植物なのです。

ランの仲間は中南米を中心におよそ400種もありますが、自生している環境は低地や標高3500メートルまでの高地です。オンシジウムもそのランの仲間で中南米に自生しています。日本では鉢植えで販売されていることがほとんどですが、自生地ではこのオンシジウムは木に着生して育つ着生植物の一種です。

開花時期は主に11月から1月という冬場にかけて咲きます。黄色や白の美しく可憐な小花をたくさん咲かせてくれます。花持ちが大変いいので切花としても人気が高いのも魅力です。オンシジウムは薄葉系、厚葉系、剣葉系、棒状葉系の4つのカテゴリーに分けられていましたが、最近は薄葉系以外は日本の園芸店ではほとんど流通しなくなりました。

オンシジウムは今でも分類に新種が統合されたり、オンシジウム属から分離されてサイコプシス属などが新設されたり入れ替わりが現在でも続いています。オンシジウムの魅力は手軽に栽培できるところと美しい花姿です。

小さな蝶が舞っているかのような可憐な花を枝いっぱいにつけるため、空間が華やかになり、お祝いごとなどの時にもオンシジウムを贈り物として利用されるケースも増えています。花持ちもよく一度花をつけたら数ヶ月はそのまま美しい姿を見せてくれる縁起の良い花でもあります。

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