ゲイソリザの育て方
育てる環境について
育てる環境については10月から11月に水はけの良い用土を使って鉢に植え付けて、温度調整などをしていない室内で栽培すると順調に生育します。葉が枯れ始めた場合には開花の時期が終わったということなので、掘りあげて乾燥貯蔵したり、鉢ごと乾燥させるなどします。
基本的には寒さに弱い植物なので庭植えにするよりも鉢植えにして室内で生育したほうが良い状態を保つことができます。球根は小さいので土を掘り返すときに無くなってしまうこともあるので、注意をしながら乾燥させます。開花期は2月から5月くらいまでで、
植え付けを行う時期は10月から11月の天気の安定している時期で、この時期に植え付けをして水分をしっかりと与えれば翌年以降も花を咲かせることができます。開花をしている場合にはあまり雨に当ててしまうと花が変色してしまったりするので、室内で栽培をするか棚などの下で雨を防ぐようにしなければなりません。
球根で育てる植物なのですが、掘り上げをした球根を使った場合には管理が簡単なのですが、花の咲いているのを見るためには1年半以上も世話をしなければなりません。生育が良い場合には1年程度で見ることができますが、
生育が悪い場合にはさらに長い期間が必要になります。病虫害が少ない植物なので初心者でも育てることができるのですが、園芸店で見つけるのが難しい植物なので、大きめのホームセンターやガーデニングの専門店で依頼をして取り寄せることもできます。
種付けや水やり、肥料について
水やりに関しては乾燥している場所を好んでいるゲイソリザの性質を考えるとあまりたくさんの水分を与えることは生育に悪影響を及ぼしかねないと思われがちですが、多くの花を咲かせる植物はその開花期にはかなりの水分を必要とするので、乾燥してきたらたっぷりと水を与えなければなりません。
また冬の時期は寒い北風などが直接当たると乾燥してしまって株が弱ってしまうので、室内において水分を十分に与えて株を育てなければ球根を大きく育てることができません。ゲイソリザは庭で栽培するのが難しい植物とされているので基本的には鉢植えを行って育てるのですが、
ベランダや花壇などで育てたい場合には雨があまり当たらない場所に植え付けをすると開花期に多くの花を咲かせます。肥料に関しては粒の大きめの用土を使って水はけのよい土壌を作っておけば十分で、庭植えをする場合には球根の高さの2倍程度の深さに植えると健康的に生育をします。
また球根を大きくする場合にはリン酸が多く配合されている土を使う必要があるので、目的によって土壌を変えなければなりません。花がついた後の光合成によって球根部分が大きく生育するので葉は枯らさないようにしておかないと養分の吸収が少なくなるので
球根が小さくなる可能性があります。大きな球根でないと翌年以降の栽培に支障をきたすので、なるべく大きな球根にこだわって生育をしないと、美しい花を継続的に咲かせることはできません。
増やし方や害虫について
増やし方に関しては通常は球根を使って増やすのですが、その方法としては開花時期が終わった後に葉が枯れ始めたら掘り上げを行って、球根を水で洗って日陰で乾かしてから袋などにいれて保管をしておきます。ゲイソリザの場合には種で増やすこともできるのですが、
球根のほうが早く生育するので翌年に楽しみたいのならば球根のほうが確実です。種の場合には生育が良い場合でも1年半以上の期間を必要とするので、連続して観賞することができません。害虫はあまりいないのですが、芽や花が柔らかいのでカイガラムシなどの被害に合うことがあります。
これらの害虫は葉から養分を吸い取ってしまうので、葉が枯れてしまったり、養分が花に行き渡らなくなって、花の色が変色してしまうこともあります。これらの虫を駆除するためには浸透性殺虫剤を使うと効果的であるとされているので、
アブラムシなどの駆除が難しくなってしまったら、ホームセンターやドラッグストアで浸透性の殺虫剤を購入して、それを開花時期に合わせて散布しておけば、効果が持続するので害虫退治の手間を省くことができます。ゲイソリザは南アフリカなどが
原産で乾燥した場所を好んでいるので、必要以上に水分を与えてしまうと、吸収することができないので、土の中に細菌が繁殖してしまうことがあります。それによって根腐れなどが起きることがあるので、夏の暑い時期や冬の寒い時期の水やりの方法をしっかりと学んで栽培をすることが大切です。
ゲイソリザの歴史
ゲイソリザはアヤメ科の植物で原産地は南アフリカとなっています。生息地を考えると乾燥している熱帯の地域なので育て方が難しいこともあり日本ではあまり栽培されていません。園芸店などで購入しようとしても流通している数が少ないので入手することが難しい植物です。
現在では通信販売などで購入することが可能になっています。開花する時期は2月から5月で花の大きさは2センチから4センチ程度で草の高さは30センチとあまり高くはありません。花の色に関してはゲイソリザは紫と赤の花が混じりあっているのですが、ほかの品種は黄色の花や紅の花が比較的多くなっています。
日当たりの良い場所を好む植物なのですが、寒さには非常に弱いので霜などには注意をしておかないといけません。日本では関東よりも南の地域で庭植えが可能であると言われていますが、その基準としては冬の冷たい北風や霜の影響がどの程度あるかということです。寒さに関しては氷点下まで十分に対応することができる植物なのですが、
霜によって根や葉が傷むことがあるので、美しい花を咲かせたい場合には置き場所に工夫をして直接冷たい風が当たらないようにする必要があります。植え付ける場合は9月から10月の気候の安定している時期に行われて、翌年の2月から4月にかけて開花をするので、冬の寒い時期には水を与え過ぎないようにして、用土が適度に湿る程度で冬を過ごすと小さな花をたくさんつけることができます。
ゲイソリザの特徴
ゲイソリザの特徴としては花の模様が個性的であるという点で、ひとつの花の中に2種類の色が入っているので、とてもかわいらしいので観賞用として栽培されています。基本的には室内で育てられることが多いのですが、ある程度の寒さにも耐えることができるので庭植えでも十分に花を咲かせることができます。
この植物は南アフリカが原産なのでやや乾燥した土壌を好むのですが、水分はある程度必要なので、表面の土が乾いたらたっぷりと与えるようにします。冬の時期にはあまり生育しないので水分は必要ないと思われがちですが、乾燥し過ぎると株が弱ってしまうので必ず水やりをしなければなりません。
庭などに地植えをしている場合には植えつけた時に水を与えておけば、後は雨の水を吸収して自生するので世話をする必要がなくなります。しかし増えすぎてしまったらある程度間引きをするなどの対処が必要で、風通しが悪い状態が続くと根の部分が傷んでしまって、美しい花を見ることができない場合があります。
開花中にはなるべく雨に当たらない場所に置く必要があり、花が終わったら種を付けないように全て除去することで、美しい状態を維持することができます。花は咲き終わると実を付けてしまうので、球根に行くはずの養分が少なくなります。球根によって繁殖できる植物なので、しっかりと花摘みを行って、実や種を作らないようにすると大きな球根にできるので、翌年以降も球根を植えて育てることができます。
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ゲイソリザはアヤメ科の植物で原産地は南アフリカとなっています。生息地を考えると乾燥している熱帯の地域なので育て方が難しいこともあり日本ではあまり栽培されていません。園芸店などで購入しようとしても流通している数が少ないので入手することが難しい植物です。