ミムラスの育て方

育てる環境について
栽培をするにあたってはどういった場所において育てるのが良いのでしょうか。環境においてポイントなどがあるかです。まず日向かどうかについては、必ずしも日向が良いわけではありません。半日陰の状態が良いとされています。ただし自生の場合においてそれが言えるのであって、園芸種としてはある程度日向においても育てられるようになっています。
半日陰などにするとどうしても日当たりについてばらつきがでてしまうことがあります。そうなると花の付き方もばらつきが出ます。この花は一気に覆い尽くすところがいいところですから、それを考えると綺麗に花をつける日当たりのほうが良いといえるかもしれません。半日陰の場合には植木鉢などであれば場所を少しずつ移動させたり、
回したりしながら均等に日が当たるようにすることも考えます。日当たりの悪さは茎が伸びすぎたり、短かったりのバランスにも影響することがあります。バランスの良い草姿のためには、日当たりをうまく考えるようにします。自生する場所としては湿地とされています。
そのため環境としても乾燥しているところはあまり得意でないとされています。庭などにおいては必ずしも湿っているところがあるわけではないのでそれなりに作りこむ必要が出くるかもしれません。冬においてはあまり寒さに強くないだけに注意が必要になります。霜が当たらない軒下などの管理、自宅内にいれて管理するなど対応方法を決めておくようにします。
種付けや水やり、肥料について
育て方として用土をどのように配合したらよいかですが、水持ちの良い配合で行います。赤玉土に関しては通気性を必要とする時も水持ちの良い土を作りたい時も使えます。中粒タイプ、小粒タイプが5割り程度の配分をします。それに腐葉土が3割、バーミキュライトが2割にしておきます。
こうしておくとそれなりに水持ちも良くなり、水分が急になくなったりすることもなくなるでしょう。水やりをするときには、水を多めに与えることを気に留めておきます。湿地の植物であることはよく知られています。乾燥に弱い植物になります。水切れしてくるとどんどんしおれてくることがあります。
乾く前に水やりをするぐらいのタイミングが必要になります。乾いた時に水を与えるとすることがありますが、それでは遅くなることがあるので、早めに水を追加していくようにします。肥料についてはどういったものをどのような割合で与えていくと良いかですが、基本的な育て方では特に必要ないとされています。なくてもある程度成長します。
逆に与えすぎると成長が良くなりすぎる原因になるとされています。そこで利用する方法としては、植え付ける際に注意しながら行います。植え付けの際において、土にゆっくり効くタイプの肥料を入れるようにします。あとは必要ない状態です。即効性があると最初だけ効いて意味がなくなることがあります。成長があまり良くない時などは状況に合わせて液体肥料などを与えていきます。
増やし方や害虫について
増やし方としては種まきを行えます。種まきの時期としては春よりも秋が良く、10月中旬頃にすると良いとされています。この花については好光性種子とされています。これは、種が発芽するときに光を必要とすることです。種をまいたとき、種を土で隠すようなことがあるかもしれませんが、そうすると光が当たらないので発芽が難しくなります。
一応土はかけますが、ごく薄くかけるようにします。そうすることで光を受けることができ、発芽も順調にすることが出来るようになります。苗については寒さに弱くなります。冬においての管理については、日当たりのいいところ、室内などで行うようにして育つのを待ちます。冬の間は小さく管理をして、暖かくなってきたら通常の苗として植え付けをするようにします。
1年草として扱われるので基本的には植え替えは必要ありません。温室など温かい環境などが作れる時は多年草として育てられますから数年ごとに植え替えをするのが好ましくなります。苗の植え付けをする時期としては3月から4月ぐらいに行うようにします。暖かくなってから行うのが良くなります。
春先に植え始めると早速害虫のアブラムシがつき始めることがあります。防虫の対策をしておくようにします。日頃の手入れとして行っておきたいこととしては切り戻しがあります。冬越しも難しいですが夏越しも難しい花の一つです。枯らさずに翌年も楽しもうとするとき、きれいに切り戻しをしておきます。
ミムラスの歴史
バラの花を贈るときなどは花を一輪だけ贈ることもあれば花束にして贈ることもあります。どちらにしてもそれなりに利用することが出来る花といえるでしょう。花の中には一つだけでも十分楽しめるものもあれば、一つだけの花では少し物足りない、もっとたくさんの花がある方が楽しむことが出来るような花があります。
お花畑などであればたくさんの花が入り乱れることで楽しむことができますが、まさにその状態の花といえるでしょう。ミムラスと呼ばれる花がありますが、こちらについては一つだけで主張するよりも、たくさんの花があってやっときらびやかになることが出来る花かもしれません。原産地としては非常に広くなっています。
南アフリカ、アジア、オーストラリア、南北のアメリカにおいても見ることが出来る花となっています。この花については別名があり、そちらのほうがよく知られているかもしれません。ホウズキに似ていることからかミゾホウズキ、ニオイホウズキと言われることがあります。その他にはもんきーフラワーと言われることがあります。
ミムラスの語源としてはラテン語から来ているとされます。ミムスが道化、ギリシア語のミノが猿を意味しそれらからつけらとされます。英名に関しては非常に解りやすくモンキーフラワーとなっていますから、まさに猿に似たような花として付けられています。花言葉としては笑顔を見せて、おしゃべり、騒々しいなどがあります。これは猿のイメージが付けられているようです。
ミムラスの特徴
種類としてはゴマノハグサ科、ミムラス属となっています。園芸分類としては草花として扱われます。生息地においては多年草として咲いていますが、日本においては一年草の扱いになっています。草丈としては15センチから30センチなので高くはなりません。花が咲く時期としては6月から8月がメインとされています。花の形が独特であることが特徴の一つになっています。
別名にモンキーフラワーとついています。単に猿をイメージしているだけでなく、おどけた猿をイメージしているともされています。通常の花といいますと大抵は同じ大きさの花びらがその周辺についています。4枚や5枚付くこともあればキクのようにたくさんの花びらが均等に付くことがあります。それが丸を描くように付くこともあります。
しかしこの花の花びらはそのようにはついていません。花びらとしては4枚から5枚ほどついているようです。それが重なったりしながら広がっています。そのために猿がおどけたような顔に見えるとされます。一色の花の場合は遠くから見ると単にきれいな花が咲いているくらいにしか見えませんが、
複色の花などを近くで見ると花びらの付き方が変わっていることがわかります。花の色は黄色やオレンジなどの淡色系の鮮やかなタイプから、少し豪華に見える色合いの花もあります。最盛期になると花で覆い尽くされるために葉っぱの部分が見えなくくらいに咲くことがあります。この花の醍醐味の部分でもあります。
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