バルボフィラムの育て方

バルボフィラムの育て方

バルボフィラムは、とても多くの種類がある、洋ランの一種です。ひとつの地域が原産で、そこにある原種を元に品種改良や交配が繰り返され種類が増えたのではなく、世界中の様々な場所に、様々な種類が生息していた為、バルボフィラムに属する花であっても、その色や見た目は様々です。

育てる環境について

バルボフィラムは、世界中の様々な場所に分布している事が特徴です。ただ、生息地の多くは、熱帯や亜熱帯に属する地域となる為に、暑さに対してのある程度の耐性はありますが、冬の寒さには弱いものが殆どです。冬でも最低で15℃前後の温度を保った状態で育てていく事が理想となります。

育て方自体は、それ程、難しくない植物ですが、この温度だけはしっかりと守っておく事が必要となります。生息地が様々という特徴だけでなく、その見た目等も様々なこのバルボフィラムは、開花時期も花によって様々です。その為に、常に安定した温度を保ち、

いつ開花準備が始まっても問題がない状態を作っておく事が大切です。そして、もうひとつ気をつけておきたいのが、直射日光です。暖かい気温は問題ありませんが、直射日光はあまり当てないようにしておく事が大切です。花が咲く植物は、日当たりの良い場所に置いて育てた方が、

より美しい花が咲くのではないかと考え、すぐに日当たりの良い場所に置く人は少なくありません。ですが、この植物の場合、強い日差しは好みません。ですから、日当たりが強すぎない場所に置く事が大切です。これは、夏場だけでなく、冬場も同じ事がいえます。

冬場は少しでも暖かい場所に置いておきたいと、日当たりが良い場所を選ぶ人は少なくありませんが、日当たりの良い場所よりも、やや日陰のような場所に置き、育てていく方が、元気に育ちやすく、綺麗な花を咲かせやすくなります。

種付けや水やり、肥料について

ランの一種なので、基本的に株分けという形で増やしていく事になるのですが、繁殖力はそれ程高くないものも多い為、バルブが増えやすいもの以外は、あまり積極的に株分けを行わない方が、元気に育てやすくなります。実際に、株分けなどを行なう場合は、

4月から5月頃がお勧めですが、花の開花時期などを確認しながら行っていく事も重要になります。水やりは、暖かい季節は、積極的に水を与えていく事が大切になってきます。バルボフィラムというのは、湿気を好むものが多い植物です。

ですから、水分はなるべく切らさないように、注意をして育てていく事が大切です。冬場でも、暖かい室内で育てる場合、水はしっかりと与えていく事が大切ですが、少し寒めの室内で育てる事になるようであれば、水は、土が乾いたら与える等、少し少なめにしておく事がお勧めです。

肥料もまた、暖かい季節は積極的に与えていく事がお勧めです。肥料を与えるタイミングとしては、5月頃から9月頃を意識しておくと良いでしょう。5月の初め頃から、有機質固形肥料や、液体肥料を週に1回程度のペースで与えるようにしていくと、元気に育っていく事になります。

ただ、これは基本的な育て方となります。バルボフィラムは、花が咲く時期など、個体によって様々となってきます。ですから、花が咲く時期や育つ時期など、種類に合わせたタイミングを意識して、追肥のタイミングなどを考えていく事も大切になってきます。

増やし方や害虫について

バルボフィラムの増やし方は、株分けという形が中心となります。繁殖能力が高いランの場合、積極的に株分けを行う事で、その数を増やしていく事が出来ますが、バルボフィラムというのは、それ程、繁殖能力が高くありません。種類によっては、バルブが下の方へどんどんと伸び、増えていくものがあります。

その場合、バルブを株分けし、増やしていくという事が出来ます。この場合、3本から4本程度のバルブを1株として植えるようにしていくと、上手く育てていきやすくなります。ですが、あまり株が増えないものの場合、植えたまま、徐々に株を大きく育てていくという方法がお勧めです。

その方が、より元気で、立派な状態へと育っていきやすくなります。実際に株分けをしたいと考える場合、4月から5月の春先を目安に行う事がお勧めです。ただ、花の開花時期は、種類によって様々で、この時期に開花するものであれば、開花時期を避けて行う事も重要になってきます。

バルボフィラムは、害虫は殆どつかない植物です。ですから、害虫や病気の心配をする事は殆どありません。その為、細かい手入れが苦手、害虫や病気になった時の対応が不安という人でも、比較的育てやすい植物となります。

ただ、温度や育てる環境など、一般的な草木に比べて、少し気配りが必要な一面もあります。安定した室温が保てる環境があるのであれば、害虫や病気にも比較的強い、バルボフィラムの栽培を考えてみるのも良いでしょう。

バルボフィラムの歴史

バルボフィラムは、とても多くの種類がある、洋ランの一種です。ひとつの地域が原産で、そこにある原種を元に品種改良や交配が繰り返され種類が増えたのではなく、世界中の様々な場所に、様々な種類が生息していた為、バルボフィラムに属する花であっても、その色や見た目は様々です。

どちらかといえば、目立たない地味な色合いの花が多くなりますが、原産地が違う花になると、華やかな色合いをしている事も少なくありません。更に、開花の時期も様々で、植物にとても詳しい人でないと、同じ種類の花かどうかを判断する事も容易ではありません。

園芸用としても存在はする花ですが、一般的な花屋や園芸関係の店では、殆ど販売されていません。実際に購入をしたいと考えた場合、変わった種類のランを豊富に取り扱う、洋ランの専門店などに行く必要があります。ただ、そこで世界中のバルボフィラムが購入できるという訳ではなく、

日本の販売店の場合、主に東南アジアを生息地としている、小型から中型程度のものが多くなります。原産地となる国は、熱帯や亜熱帯地域が多い為、自宅で栽培をしたいと考える場合、冬でも暖かい環境が必要となってきます。

温度さえ注意をする事ができれば、比較的、育てやすい種類のランとなりますが、15℃以下になると弱ってくる可能性が出てくるので、冬場でも、しっかりと室温を調整できる環境がなければ、上手く育てる事が難しい状態になる事も少なくありません。

バルボフィラムの特徴

バルボフィラムの特徴は、様々な種類が存在する事です。同じ種類の植物は、色の違いはあっても、花びらの形や特徴などは変わらない事で、同じ種類と判断出来る事が一般的です。形も変わる事もありますが、花びらの大きさ、花びらの数、その状態等の違いで、

よく見ると、同じ種類である事に納得出来る事が殆どです。それは、その多くが品種改良や交配等によって、増えた種類の為です。それに対して、バルボフィラムというのは、世界中の様々な場所に、様々な状態で存在していました。赤く色づいた葉っぱのような花びらを持つ、

亜熱帯に多く生息する花のような形状の個体もあれば、花びらの先が細い糸のような状態となり、まるで花火のような、可憐な印象を与える個体もあります。ランは、5枚の花びらに1枚の唇弁を持つという形が一般的です。バルボフィラムの場合、その唇弁の形にも統一性はなく、

一般的なランのような唇弁を持つものもありますが、とても長く伸びた状態になっていたり、小さくなり、他の花びらとまぎれた状態になっていたりと、よく見なければ、唇弁が分かりにくい状態になっているものもあります。一般的な洋ランは、

その豪華で華やかな見た目を楽しむものとなっています。中には、小さく可愛らしい見た目を楽しむものも多く存在します。それに対して、バルボフィラムというのは、華やかな見た目を持つものもありますが、それよりも様々な種類や珍しさを楽しむタイプのランとなります。

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