シュンギクの育て方

シュンギクの育て方

キク科シュンギク属に分類されるシュンギクは、20cmから60cmの草丈となる一年草植物であり、春には花径3cmから4cmの黄色い花や舌状花の外側が白い覆輪になっている花などを咲かせます。

シュンギクの育てる環境について

シュンギクは、比較的寒さに強く冷涼な15~20度が栽培適正温度されており、特に秋まきの様に春まで栽培する場合でもトンネル栽培を行えば、何の問題も無く越冬出来ます。しかし、シュンギクは、極端に暑さに弱いとされ、27~28度になると生育不良が起こります。

35℃以上の高温や10℃以下の低温では、発芽が著しく悪くなります。春菊は、土壌が酸性になると生育が著しく悪くなり枯れてしまう事もあるので、pH6.0くらいを目標に酸度を矯正します。土壌の酸性度は、通販サイトやホームセンターで販売されている試薬で簡単に調べる事が出来ます。

調べたい場所の土壌と水を容器に入れて、その上澄みを試薬の入った別の容器に入れて良く混ぜて暫くすると色が変わります。その色を比色表に照らし合わせれば、土壌の酸性度が確認出来ます。酸性度チェックキットには、各植物ごとに育てるの適した酸性度数を示した表がついています。

しかし、日本は酸性土が多く、多くの野菜はやや酸性であるpH5.5~6.5程度を好みます。土壌が酸性だと、土の粘土分を構成するアルミニウムがイオン化して根を傷め、リン酸と結びつきリン酸アルミニウムとなり、根がリン酸を吸収出来なくなります。

生育不良な場合は、株を引き抜いてみて根に異常がなければ、土壌が酸性化している可能性があります。酸性になった土壌をアルカリ性に矯正する土壌改良資材としては、消石灰や炭酸苦土石灰等の石灰質資材や熔成リン肥などがあります。酸性土壌の改良は種付けの1ヵ月~2週間前に行います。

深さ20~30cmを掘り起こし、1㎡当たり100~200gを目安に、石灰を散布し耕し石灰と土を良く混ぜます。消石灰は中和作用が強いため、1m2当たり200g以上は散布しない方が良いとされています。石灰だけを散布すると土壌が固くなるので、堆肥も忘れずに補給します。

種付けや水やり、肥料について

シュンギクは、直播栽培でも移植栽培でも栽培が可能ですが、直播栽培が手間が少ない栽培方法です。種付けの2週間前には、たい肥や苦土石灰を土壌によく混ぜ耕します。春菊の種子は好光性なので、浅いくぼみに種子をまき、軽く5mm程度の土を掛けます。

乾燥した土や固く固まった土の場合は、種付け前から発芽まで注意深く水をやり、乾燥しない様に心掛けます。乾燥が目立つ様ならば、稲わらや寒冷紗などで被覆し、地温の上昇を防ぎます。出来るだけ栽培に使う土壌は、排水性が良く、柔らかく多くの空気を含む通気性の高いと言う、

相反する条件を満たす土壌が理想です。その為に、冬のうちに荒起こしと寒晒しを繰り返して、土壌中の害虫と病原菌を死滅させておくと良いとされています。直播きのシュンギクは、本葉1枚~2枚の時4枚~5枚の時に間引きを行い、株間は10センチ~15センチほどにします。

春菊の株が25センチほどになったら、下から4節ほどを残し茎を摘み取ります。摘み取る事で、次々に脇芽が生長するので順次脇芽を収穫します。その後は、尿素などの速効性の高い窒素肥料や液肥を使用し株を早く大きくします。何回か摘み取り葉の色が薄くなってきたら、

液肥を追加して生長を維持し出来るだけ多く収穫します。春菊の肥料は、株張り型の場合は基本的には追肥は行わず、元肥は1平方メートル当たりチッソ2g、リン酸1.5g、カリ1.5gが標準です。摘みとり型の場合は、元肥は1平方メートル当たりチッソ2g、リン酸1.5g、カリ1.5gが標準です。

増やし方や害虫について

シュンギクの増やし方は、ホームセンターや園芸店などで売られている苗で増やす事も出来ますが、自分で種から育てて増やす方が、園芸の醍醐味が味わえます。シュンギクは、他のアブラナ科の野菜と比べると病気や害虫などの被害が比較的少ないとされ、初心者でも簡単に育てる事が出来るとされています。

春菊の育て方のポイントとして、発芽促進と害虫予防の為に不織布などを使用して保護すると安心です。シュンギクの病気としては、10~20℃の冷涼な気象条件で雨や夜露が多い時に多発するべと病があります。べと病は、葉の裏に白いカビが発生します。

シュンギクの密植を避け、排水性・風通しなどを良くして予防や対処します。春季や秋季の高温多湿の気象条件下で発生しやすい炭そ病やモモアカアブラムシやワタアブラムシなどにより伝播するとされているウィルス病などがあります。収穫により葉が減ると株の生長力が落ち、

害虫発生の恐れ出てくるので、水はけが良くなるように排水に気を配り、風通しを良くする必要もあります。特に秋まきのシュンギクは、目の細かいネットや寒冷紗のトンネル栽培にして、寒さや霜よけを避けますが、春まきのシュンギクも同様にして害虫予防すると更に安心です。

又、シュンギクの芯腐症芯葉から展開2~3葉にかけて葉縁が茶褐色や黒色に変色する芯腐症は、カルシウム不足が原因で発生する生理障害であり、土壌の肥料濃度が高まると発生しやすくなります。

シュンギクの歴史

キク科シュンギク属に分類されるシュンギクは、20cmから60cmの草丈となる一年草植物であり、春には花径3cmから4cmの黄色い花や舌状花の外側が白い覆輪になっている花などを咲かせます。シュンギクの葉に柄は無く、長い楕円形の葉は羽状に2回深く裂け、茎に互い違いに生えています。

又、葉の形が菊に似ている事から春菊と呼ばれ、関西では菊菜とも呼ばれています。原産生息地は、ギリシャやトルコなどの地中海沿岸であり、ハナゾノシュンギクの変種とされています。シュンギクは、15~20℃と冷涼な気候を好む為に、日本では春と秋が種付けに適した季節です。

春菊は、順次葉を収穫しながら花も楽しめる植物としても知られています。日本では、食用に用いられる事がほとんどですが、ヨーロッパでは観賞用に栽培されていました。現在では、中国や東南アジアなど一部の地域だけでなく、近年の日本食ブームの影響を受けて、

ヨーロッパでも料理に使用される様になって来ています。シュンギクは、室町時代に中国を経由して日本にローマギクやルソンギク、コウライギク、リュウキュウギクなどの様々な名前で伝えられました。江戸時代の農書「農業全書」や「菜譜」には栽培方法が記載されています。

春菊を世界で始めて食したのが中国と考えられており、以後中国では回復力や抵抗力を高める「食べる風邪薬」としての薬効が認められ、一般市民の間でも広く食べられる様になったとされています。

シュンギクの特徴

春菊は、品種が多く日本各地で作られています。春菊は、葉の大きさで、大葉、中葉、小葉の3種類に大別できます。大葉種は、葉の切れ込みが少なくて肉厚だが香りが弱い特徴があり、若い葉はアクが少ないので生のままサラダで食べることが出来ます。

更に、葉が大きい春菊は、サラダ春菊と呼ばれている品種もあり、茎が細く短いほうが口当たりはソフトだとされています。大葉種は、中国地方以西の四国地方や九州地方で多く作られています。中大葉種は、葉の切れ込みが深く独特の香気を有し、奈良県北部で栽培されていた品種です。

中葉種は、葉の切れ込みは余り深く無いが香りが強いのが特徴であり、株の形で更に分類されます。生育は早いが枝の分岐が少なく茎が伸びやすく葉の数が少ない特徴もあります。花の後に出来るシュンギクの実は、熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるそう果です。

小葉種は、香りが強いのが特徴であり、収穫率が良く無い為に限られた農家で栽培されている品種です。春菊は、β-カロチンやビタミンB群・C、鉄分、カルシウム、カリウム、食物繊維など栄養素を豊富に含む緑黄色野菜であり、特に酸化作用により活性酸素の働きを抑制し、

ガンの予防効果や肌の老化を防ぐ効果のあるβ-カロチンについては、ほうれんそうや小松菜より多く含まれています。又、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病予防や整腸作用などの効果が期待出来ると注目されている植物です。

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