サッコウフジの育て方

育てる環境について
サッコウフジを自宅で育てる際には、どのような環境に気をつけてあげれば良いのでしょうか。先ほども述べました通り、フジに比べてはツルが伸びません。ですので、きちんと毎日チェックをして、ツルの管理をしてあげれば、かなりコンパクトに育てる事ができます。とはいえ、ツル科の植物ではありますので、管理をしなければ、ツルは伸びっぱなしになってしまいます。
そのままにしてしまいますと、他で育てている植物や花などに影響をしてしまう可能性がありますので、育てる際には、庭の大きさなどに気を使ってあげましょう。また、一軒家であれば自宅の庭に育てる事が出来ますが、マンションなどの集団住宅で育てる場合には、当然ですが近隣住民とのトラブルが起こらないように、きちんと環境配慮をしなくてはいけません。
ですので、枝が伸びてきましたら、しっかりと固定などをして、樹木の形を整えてあげるようにしましょう。そのままにして、自然に成長させてしまいますと、ツルなどが思った以上に生えてしまい、隣の家に侵入してしまう可能性があります。そうした事を防ぐためにも、ある程度形を整えてあげる事は、非常に大切になってきます。
また、形を綺麗にする事で、その枝の先に花をつけてくれますので、整った花を見る事ができます。せっかくサッコウフジを育てるのであれば、ツルの管理をきちんと行って、美しい花を育てるようにしましょう。また、マンションなどの集団住宅で育てる際には、十分に環境に配慮するようにしましょう。
種付けや水やり、肥料について
サッコウフジは、夏に咲く花になります。ですので、植え付ける際には春をおすすめ致します。ですが、花屋さんなどにいけば、花の咲いた株が売られていたりする事があります。花が咲いているからといって、購入してからすぐに植え替えをするのではなく、やはり春を待ってから植え替えをするようにしましょう。
そして、植え替えをする際には、できる限り日当たりの良い場所を選んであげるようにしてください。大変団地向きのフジになりますので、日当たりが悪かったり、極端に寒すぎるところで育ててしまいますと、花がつかずに枯れてしまう可能性がありますので、注意が必要です。
また、花屋さんに行きますと、サッコウフジ以外の名前で、台湾サッコウフジという名前になっていたり、サツマサッコウフジ、そして、ムラサキナツフジなどで売られている事もあります。ですが、どれも同じですので、間違えないようにしましょう。そして、庭に植えるのであれば、十分に水やりをして、日当たりに気をつければ、肥料は必要ありません。
ですが、もしも鉢植えやプランターなどで育てる場合には、1ヶ月に1度を目安に、固形の肥料を置いてあげると元気な花を咲かせる事ができるでしょう。また、花が咲き終わりましたら、そのままにしてはいけません。できる限り随時、しっかりと切り戻しをしてあげましょう。そうする事で、また、綺麗な花を咲かせてくれますよ。育て方をきちんと理解して、育てるようにしましょう。
増やし方や害虫について
サッコウフジは、比較的丈夫な花になりますので、ガーデニング初心者の人でも、安心して育てる事が出来ます。特に気をつけなくてはいけない病気や害虫などもありませんので、毎日しっかりと見てあげるようにしましょう。ですが、庭にそのまま植えるのか、それとも鉢植えで育てるのかによって、環境が異なってきますので、それに合わせた育て方が必要になってきます。
鉢植えの場合には、特に夏場に乾燥させすぎないように気をつけましょう。繁殖に関しましては、挿し木が可能ですが、時期は7月から9月にかけてしてあげるようにして下さい。また、サッコウフジの実は、まるでサヤエンドウのように細いサヤを作ります。ですが、硬くて決して食べる事はできませんので、小さなお子様が間違って口の中に入れないように、見てあげましょう。
サッコウフジは、花を咲かせたとしても、下に垂れる事はありません。上向きに花をつけます。主に紫色の花をつける事から、ムラサキナツフジとも言われておりますが、園芸品種によっては、紫色以外にも花をつけるものもあります。すでに、江戸時代から栽培されていたという記録があるくらい、昔からある花になります。
きちんと手入れをして育ててあげることで、かなりコンパクトになる事から、ガーデニングをしている人や、盆栽などが趣味だという人にも、大変好かれる花になります。美しい紫色の花をつけますので、是非、何か育ててみたいと思っている人は、おすすめ致します。
サッコウフジの歴史
サッコウフジは、花の色が紫色で、大変綺麗な花を咲かせます。また、原産地は鹿児島県の奄美諸島から沖縄にかけてになるのですが、生息地としては、台湾や中国の南部でも見かける事ができます。主に山地が生息地になりますので、山登りなどをしている時に見かけるかもしれません。
植物のタイプといたしましては、つる状になりますので、大きくなりますと、5メートル前後にも成長します。サッコウフジは、マメ科のナツフジ属に属している花になります。学名がMillettiareticulataになりますので、覚えておきましょう。花の特徴といたしましては、葉の脇に、上向きに咲いて、枝分かれをしていきます。
その枝分かれをする回数が多いために、全体を見ると、円錐形に見えるでしょう。その中に、赤紫色の綺麗な蝶々型の花をつけていきます。また、花が咲いたとしても、花穂が垂れないのが特徴になります。サッコウフジは、夏に咲くフジになります。ツバキなど他の花でも、夏だけに咲く花がありますが、夏に咲く花だけあって、暖地向きの花になるでしょう。
ですので、暖地以外の寒地などで育てようと思った場合には、かなり困難を要するかもしれません。それでも何とかして育てたいと思った場合には、きちんと育て方を学んで栽培をするようにしましょう。紫色の花が夏に咲きますと、大変見た目もよく、元気が出てきます。ですので、元気に育てるためにも、きちんと育て方を学ぶようにしてくださいね。
サッコウフジの特徴
サッコウフジは、夏に咲くフジになりますが、一体どのような特徴があるのでしょうか。まず、フジのようにツル性にはなるのですが、ツル性という割には、フジほどツルは伸びません。ですので、毎年育てる際に、きちんとツルの管理をしてあげる事で、かなりコンパクトに育てる事ができるでしょう。
自宅の庭などで育てたとしても、きちんと管理をしてあげる事で、ツルが伸びっぱなしなるという事もありませんので、安心して栽培をする事ができる花になります。そして、サッコウフジの花の色は、一般的には紫色になりますが、それ以外の色もあります。白色や赤色など、様々な園芸品種がありますので、
紫色以外の品種を育ててみたいという事でしたら、是非花屋さんに聞いてみると良いでしょう。また、フジとは異なり、長く垂れるような咲き方はしませんので、管理の仕方次第で、かなり美しく見た目を揃える事が可能です。そして、多少の事であれば、寒さにも強いという特徴があります。ですが、一般的には日当たりを非常に好む花になりますので、
極端に日が当たらないような、日陰の場所で育てるのはやめましょう。また、あまりにも寒すぎる環境には、耐える事ができませんので、暖かくなるように配慮をしてあげてください。そうする事で、ガーデニング初心者の人でも、気軽に楽しむ事ができますので、おすすめですよ。是非、サッコウフジを育てる際には、その特徴や管渠を理解してから栽培をするようにしましょう。
-
-
つい捨てちゃう、アボカドの育て方
最近では、サラダやグラタン、パスタなどに使われることもなりスーパーでもよく見かけるようになったアボカド。「森のバター」や...
-
-
シーマニアの育て方
シーマニアは、南アメリカのアンデス山脈の森林が原産の植物であり、その生息地は、アルゼンチンやペルー、ボリビア等の森林です...
-
-
エンドウとツルレイシの栽培と種まき時期
エンドウの原産地は、エチオピアから中央アジアや中近東でさやを食べるサヤエンドウと、若い子実を食べるグリーンピースがありま...
-
-
ヒポエステスの育て方
ヒポエステスは南アフリカのマダガスカル島が原産と言われており、他の生息地としてはユーラシア、アフリカ、オーストラリアの熱...
-
-
ミムラスの育て方
種類としてはゴマノハグサ科、ミムラス属となっています。園芸分類としては草花として扱われます。生息地においては多年草として...
-
-
キブシの育て方
キブシは日本の自然の中では、山の中でよく見られる木ですが3メートルから5メートルぐらいまで成長するということで、山の中の...
-
-
様々な植物の育て方の違いを知る
生き物を育てる事は、人間にとって大切な時間をもつ事でもあり、自然と癒しの時間になっている場合もあります。
-
-
オニバスの育て方
本州、四国、九州の湖沼や河川を生息地とするスイレン科オニバス属の一年生の水草です。学名をEuryaleferoxと言いま...
-
-
ダイモンジナデシコの育て方
ダイモンジナデシコの歴史や由来をたどってみると、ダイモンジナデシコはナデシコ科に属しますが、ナデシコはトコナツの異名をと...
-
-
ファイウスの育て方
花においては、ラン目、ラン科、カンゼキラン属とされています。園芸上はランになり、多年草として育てることができます。花の高...
サッコウフジは、マメ科のナツフジ属に属している花になります。学名がMillettiareticulataになりますので、覚えておきましょう。花の特徴といたしましては、葉の脇に、上向きに咲いて、枝分かれをしていきます。サッコウフジは、花の色が紫色で、大変綺麗な花を咲かせます。また、原産地は鹿児島県の奄美諸島から沖縄にかけてになるのですが、生息地としては、台湾や中国の南部でも見かける事ができます。