セージの育て方
セージの育て方
タネまきは春、秋にできますが、なかなか発芽が揃いにくく、成長も遅い上に、香りなどの性質にもバラつきがでやすいので、苗を手に入れて育てるか、挿し木で増やすのが一般的です。
また、種付けの時期は、春と秋が適しています。そして、苗からの育て方は、市販の苗を購入したら、すぐに適切な場所に植えつけましょう。なお、植えつけから数年経つと、根元から木質化し、弱ってきます。若く充実した茎を取ってさし穂にし、挿し木でセージを増やしていきましょう。
日当たり・置き場所など、育て方のポイントは、日当たりが悪いと茎葉が細く育ってしまい、花付きも良くありません。たっぷりと日に当てて、元気な株に育てましょう。ゴールデンセージは寒さに強い反面やや暑さに弱く、梅雨時期の多湿で弱り、夏の日射しと暑さでとどめを刺されることがあります。西日の当たらない、風通しの良い場所と選び、特に蒸れに気をつけましょう。
セージの栽培の際の注意点
水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えましょう。根の生育が旺盛で、夏は非常に乾きやすいので水切れに注意します。冬は生長がゆっくりなので、水やりの回数を減らして乾かし気味にします。土が常に湿っているような状態だと根が傷んで株がダメになってしまうので 、水のあげすぎに注意しましょう。
肥料は生育にあわせて与えることで、丈夫な株に育てることができます。夏までに、しっかりした株になっていると、暑さにもやられにくいです。苗や株を植え付けるときには、ゆっくりと効く肥料をあらかじめ土に混ぜ込んでおきましょう。また、4月の芽が出る頃~6月の花が咲き終わる頃までは、月1回程度、固形肥料を与えましょう。育ち具合を見ながら、9月頃にも固形肥料を与えます。
主に葉を利用する植物なので、茎葉の生長に有効なチッソ分の多い肥料が適しています。夏は高温多湿でばて気味になることがあるので施しません。弱っている時に肥料を与えても根が十分吸収できないので逆効果です。冬も寒さで生育が鈍るので要りません。
花が咲いたら、花茎を付け根から切り落とします。梅雨前には混み合った部分の枝を切り落として株の中まで十分に日射しと風が通るようにしましょう。芽吹く力は強いので、初夏から秋は収穫を兼ねて枝を多めに切っても大丈夫です。また、高温多湿に弱いので、素焼き鉢に植えて梅雨時は軒下に取りこんだり、真夏は涼しい半日陰に移動しましょう。
セージの苗の剪定など大事なポイント
夏でも比較的涼しく、冬は温暖という、地中海沿岸地方に自生するコモンセージは、高温多湿の日本の夏が苦手です。そのため、春または秋に定植しますが、鉢植えにする場合は素焼き鉢を用意しましょう。そして、水はけの良い小粒の赤玉土を中心に、腐葉土、堆肥、もみ殻くん炭を混ぜ込んだ土を使うと、しっかり根付きやすくなります。
もみ殻くん炭は土を改良し、酸性土壌を中和させる効果があるといわれています。有機配合肥料を元肥として埋め込むといいでしょう。庭植の場合は、水はけ、日当たり、通気性の良い場所に植えましょう。
6月~9月頃に新しい枝先を15cmほどの長さで切り取ります。そして、上から1/3を残して葉を取り除きましょう。小粒の赤玉土を水で湿らせたところに茎の半分くらいを斜めに差し込み、まわりの土を押さえておくと、1ヶ月ほどで根付きます。
毎年、春先になったら、株元を約10cm残して古い枝を切り取りましょう。そうすることで、新しい枝が出てくるので、株を更新させておくと元気に育ちます。剪定するときは、株元を耕して、肥料を漉き込みます。
花を見たい場合は剪定せずに栽培しましょう。前年伸びた枝の先端に翌年の初夏から夏に花を咲かせるので、花の観賞をメインとする場合、春に枝を刈り込んだりしないよう、気をつけましょう。
コモンセージは屋外でも冬を越すことができますが、寒風や霜に当たると葉が枯れるので、収穫と翌年に備えるために株元から1/3ほど残して枝を刈り込みましょう。
セージは、根の生育が旺盛な植物です。そのため、鉢植えの場合は、1~2年に1回を目安に、一回り大きな鉢に植え替えましょう。鉢から抜いた株は、まわりの土を1/3ほど落として軽く根をほぐして、新しい用土で植えます。植え替えの適期は初夏もしくは秋がよいでしょう。
「さし木」、「とり木」、「タネまき」で増やすことができます。セージは年月を経て大株になると、茎が木の枝のようになってしまいます(木質化)。木の枝のようになってしまうと、折れやすくなります。
木質化は、植物でいうと「老化」のようなものなので、こうなってしまうと株の生育も衰えてしまいます。絶やしたくない場合は、早めに、さし木などで苗を作っておきましょう。
土が多湿になると、根腐れセンチュウの被害を受けやすいようです。また、株が軟弱に育ってしまうと、ダニ類(アカダニなど)が付くことがあります。水やりや肥料、日当たり、風通しなどに気をつけて丈夫な株に育てることが一番の予防策です。
セージの歴史
セージの基本種、「コモンセージ」は、薬用サルビアの別名通り、古くから薬用に利用されてきました。サルビアは、学名では「Salvia officinalis」で、ラテン語で「救う・治す」という意味の「Salvus」と、「薬用の」という意味の「officinalis」に由来すると言われています。
セージの原産地は南ヨーロッパで、ギリシャ・ローマ時代には既に薬用として使用されていました。ギリシャ・ローマ時代には、薬用だけでなく、神聖な儀式になどに利用されていたようです。このことから、セージは昔から利用されていたことがわかります。
ヨーロッパでは昔から薬用植物として利用されており、「庭にセージのある家から病人が出るはずがない」という諺があります。そして、イギリスには、「長生きしたければ5月にセージを食べなさい」という格言があるほどです。
このように、セージは、あらゆる病に効く万能薬として昔から重宝されてきたハーブなのです。また、ヨーロッパでは、17世紀にアジアから紅茶が輸入されるまでは、セージをお茶として飲んでいたようです。日本へは1890年(明治23年)ころ、もたらされたといわれています。
セージの特徴
セージは樟脳やヨモギに似た強い芳香が特徴のハーブで、シソ科の多年草です。昔の生息地は地中海沿岸でしたが、今日では世界中で栽培されており、約500種もの品種があると言われています。高さ30㎝~1m近くまで生長し、茎は四角く、葉は灰緑色または紫色で表面に起伏があり、夏になると紫色や白色の花を咲かせるのが特徴です。
セージの仲間は非常に多く、なかでも花色が美しいいくつかの種類は、サルビアの名前で花壇の彩りに利用されています。ハーブとして使用されるのは葉の部分で、葉を日陰で乾燥させたものを使用します。肉料理の臭み消しに適しており、今日では肉料理や加工品のにおい消しや香りづけに用いられています。
肉の臭み消し以外にも、優れた防腐作用があるため、ハムやソーセージなどの蓄肉加工品にもよく使われます。中でも豚肉との相性は抜群で、「ソーセージ」の語源が豚肉を意味する「ソー」とセージを組み合わせたものだという説もあります。
肉だけではなく、魚の臭みを消すこともできます。また、ハーブティーやアロマテラピーなどにも使われています。薬用としては咽頭炎、歯肉炎、口内炎、更年期障害などにも効果があるとされています。
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