リナムの育て方
育てる環境について
育て方としてはどのような環境にするのが良いかです。まずは日当たりに置くようにします。育てる間においては常に日当たりに置くようにすると考えておきます。特に直射日光が良くないわけではないですから、日よけなどを考える必要はありません。日当たりが悪い状態だとどうしても花つきが悪くなりやすくなります。
少し日陰などが入っただけでも一気に花の様子が変わるので気をつけたほうがいいかもしれません。この花については夏の暑さには弱いとされています。7月頃に花が咲くと後は枯れるのを待つだけで、枯れてしまうと葉っぱや花だけでなく根っこも全て枯れてしまうので花としては終わります。
暑さに弱いと言っても夏越えは考慮する必要はありません。種類の中には夏越えをすることで毎年咲かせることが出来るタイプがあります。シュッコンアマと呼ばれる花で、この場合においても夏は苦手ですから風通しを良くするようにすればなんとか夏を越すことが出来るようになるでしょう。冷涼なところを好む花で、かつての栽培においては北海道で行われていたとされています。
その分冬に関しては特に影響をあたえることがないとされています。秋にまくタイプの花になりますが、暖地など一般的なところであれば特に霜よけなどをすることなく普通に冬を越すことが出来るとされています。暑さはあまり考えなくてよく、寒さの影響も少ないので、とにかく日当たりの良い所を探して植えることを考えます。
種付けや水やり、肥料について
育てていく上では土はどのように用意するかですが、鉢植えで行っていくのであれば赤玉土の小粒を7割、腐葉土を3割などを行います。種まきの時期としては9月の下旬頃から10月頃になります。植物においては最初の植え付けから、何度か株を移して育てることがあります。しかしこの植物に関しては移植を嫌うタイプになります。
種まき、直まき、ポットまきなどで行っていくようにします。発芽率が結構いいので、それを考慮して巻く必要があります。たくさん発芽してしまえばそのままにしては混み合いますから調整が必要になってきます。当初からある程度発芽率がわかっていればそれに合わせて植え付けをすることが出来るでしょう。
芽が出てきたら株の間を10センチぐらいの間隔にして育てていくようにします。水やりの方法としては、土の表面が乾いてきたらたっぷり与えるようにします。乾燥を好むのでそれほどたくさん水をあげる必要はありません。夏に咲く花だけに水をあげ過ぎてしまうことがありますが注意しなければいけません。
土において湿っていればあげないくらいでも十分水は行き渡っています。毎日定期的にあげたりすると過湿気味になります。株が弱ったりするので乾燥気味の管理のほうが確実になります。肥料については特別必要としません。最初の植え付けに腐葉土を入れていればそこから栄養を吸収して育ってくれます。あまり肥料をあげすぎると茎が伸びすぎて倒れやすくなってしまいます。
増やし方や害虫について
増やす方法として、一年草なので株分けなどは行えません。株が終わればそれで終わりになります。ですから増やす方法としては種をまく方法がメインになります。種まきの時期としては9月から10月くらいに行います。増やすための種まきの時期としては春にも行うことができます。3月下旬ぐらいから4月ぐらいにも行うことができます。
暑さに弱いこと、冬に強いことを考慮すると春にまくよりも秋にまくほうが良いとされています。無理に春まきに拘る必要はないでしょう。種に関しては花が終わった時に取ることができますし、その他には種を購入して増やすこともあります。注意しないといけない害虫であったり病気などについては特には無いとされるのであまり心配する必要がないかもしれません。
一応は周りに出ている虫などがあるときに気をつけるようにすれば済みます。あまり増えているようだとそれが影響することもあります。この花については一年草になるので植え替えなどの心配がないとされています。そのために植え替えのことを気にすることはありません。夏に花が終わった後に種をとり、その後は秋までに土の準備をすればいいでしょう。
他の植物などの雑草などが映えることがありますからそれについてはこまめに取るようにします。そうしないと水分であったり栄養分などを取られてしまうので花の付き方が変わることがあります。せっかくのきれいな花がちょうどいいときに見られなくなるなどがあります。
リナムの歴史
現在においてはいろいろな繊維があります。かつては植物や動物から取ることが出来る繊維がメインだったと考えられます。現在においては石油加工品などの化学繊維が発達しています。ポリエステルなどが知られています。以前であれば通気性では自然の物が良いとされていましたが、最近は化学繊維の新しい繊維の方が機能が高くなっています。
中の湿気は外に逃すのに外の雨などは通さないなどの繊維もできています。これからも自然の繊維と化学繊維などがうまく利用され続けるのでしょう。自然の繊維の中ではよく知られているものとして亜麻があります。綿などに比べると粗いですが、そのぶん通気性の良い素材として使われることがあります。その材料ともされる花としてリナムがあります。
こちらに関しては、原産は北半球の温帯、亜熱帯となっていて、日本も1種類が生息地としています。よく知られているものとしてはベニバナアマなどがあります。亜麻に関しては紀元前から作物として栽培されていたとされています。現在は観賞用の花としての利用がありますが、以前は作物、繊維作物などとしてたくさん作られていたようです。
更に種においては油としての利用があり、亜麻仁油としてよく知られています。日本には17世紀末ぐらいに渡来したとされています。明治時代に入ってからは織物のための作物として栽培されることがありましたが、現在はそのための目的としては作られなくなっているとされています。
リナムの特徴
この花の特徴としてはアマ科の植物になります。草丈としては50センチから70センチぐらいになることがあります。花の時期としては4月から7月になります。日本でも生息していることから育てる難易度としてはあまり高くありません。耐寒性がそれなりにあり、耐暑性もあります。ただし夏に少し弱いところはあります。
分類としては1年草になりますが、それは夏に枯れてしまうからです。花の色としてはリナムとしては青色のものなどがよく知られていますが、別名のベニバナアマとしては赤色、白、ピンク、オレンジなどもよく知られています。花の直径としては2.5センチぐらいです。花びらは5枚ついていて、花の茎の一番上につく形になります。
サクラのような花の付き方ですが、ヒメイワダレソウにも似ている花の雰囲気があります。基本的には一つの花の茎からは一つの花が咲くような咲き方になります。ベニバナアマとして咲く花においては、真ん中の部分が赤色になっているのが特徴になります。これは全体の色が白や黄色でも真中部分だけは赤になります。
周りが赤色の場合は赤一色に見えることがありますが、一応周りの色とは少し異なるようです。葉っぱに関しては細いタイプの葉がつくようになっています。根の方から花が咲く部分まで比較的まんべんなくついています。葉の色としてはそれ程色の濃さがない緑で、葉の付き方は上向きになるようについています。葉が終わりになると少しタレ気味になります。
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