カキの育て方

カキの育て方

カキは日本の文化にも深く根ざした樹木で、たとえば正月になると干し柿を鏡餅に飾ること空も分かると思いますし、若にもたびたび登場することからも分かるでしょう。学名はkakiと表記するくらいですから、日本に特有のものです。中国大陸や朝鮮半島などにもあるのですが、それらは渋柿がほとんどで、甘いものというのは日本で品種改良されて普及したものです。

カキの植え付けについて

カキは、種付けをするのではなくて、苗を買ってきて植えるのが基本です。種付けをすることもできるのですが、それによって異なる品種が現れてしまう可能性が高いです。このあたりは遺伝について把握していれば分かることですが、ここでは省略します。おいしい甘柿の種を植えたとしても、それが渋柿になることもありますし、実が大きくならないこともあります。

種付けをすることでおいしくないものができる可能性はあります。逆に言えば、種付けをすることによって新しい品種を生み出すことができる可能性はありますが、「桃栗三年柿八年」というように、実際に収穫できるまでには非常に長い年月がかかると言うことは頭に入れておいた方が良いです。

市販されている苗は接ぎ木のものがほとんどです。苗木を買ってきて植え付けることで、品種を確定させることができますから、食べるために植えるのならこちらの方が良いでしょう。植え付けの時期については、11月から3月くらいが適しています。この時期は休眠期で、活動はあまりしていませんから植え付けに適しています。

あまりにも寒いと植え痛みが生じることがありますから、寒い地域であれば1月のような寒い時期は避けて、2月下旬から3月に植え付けをするのが良いです。もともとは暖かい地域に自生していた植物であると言うこともあって、暖かい地域の方が栽培しやすいという特徴があります。

カキの基本的な育て方

カキは乾燥にきわめて弱い植物であることは忘れてはいけませ。そのために、育て方には注意しなければなりません。地植えする場合には乾燥するリスクはあまり高くはなく、栽培はしやすいと考えられますが、鉢植えの場合には注意しなければなりません。鉢植えの場合には水が不足してしまうこと成長が鈍ってしまいます。

成長期に当たる5月から9月はできるだけ多くの水をやるようにしましょう。できれば朝夕2回の水やりが適しています。地植えの場合の水やりですが、植え付け後は、土の表面が乾いたら水やりをするのが基本です。根が張ればその後は水やりをする必要はありません。

庭に広いスペースがあるのなら、地植えをする方が栽培は簡単です。地植えをすると育て方は簡単で、基本的には大きくなりすぎないように剪定をしておくことと、病害虫の対策をすることの二つがポイントとなります。この二つのポイントを抑えておけば問題はないでしょう。

カキの剪定について

カキは剪定せずにおいておくと、非常に大きくなってしまいます。何もしないでいると、高くなってしまって収穫できなくなるばかりか、剪定することができずに太い枝を落としていかなくなりますから注意が必要です。また、そのままにしておくと隔年結果になるという特徴もあります。隔年結果とは、実のなった年の次の年は実がならないことを指します。

毎年収穫したいのなら、育て方と言うよりも剪定の方に力を入れなければなりません。植木とは違いますから、収穫しやすいように剪定するのが良いです。あまり高くなってしまわないようにすることが必要で、中心にある太い幹は適当な高さで詰めてしまうのが良いです。そこからできるだけ横に伸ばしていくと大きくなってしまうことを防ぐことができますし、収穫もしやすくなります。

剪定の時期は12月から1月が適しています。この時期に短くしていくのですが、注意しておかなければならないのは花芽を残すことです。花芽のついていない枝はすべてはらってしまってかまいません。それとともに、栽培によって花が得られるのは枝の先端部にある花芽と、そこから2つから3つくらいです。

この部分の芽を落としてしまうと実ができませんから、邪魔になれば仕方がありませんが、そうでないのなら先端は残しておくようにします。小さい枝を落としたときにはとくに何もしなくて良いですが、太い枝を落としたときには切り口に癒合促進剤を塗るのが良いです。育て方が難しいと感じる一つが病害虫です。落葉樹に発生しやすい炭疽病の被害に遭うことがあり、これによって枝が枯れてしまうことがあります。

水はけの悪いところや風通しの悪いところで育てると発生しやすい特徴があります。剪定の時には、病気になっている枝はすべて落としてしまうように心がけましょう。剪定のポイントは、下の方にある葉にも光が当たるようにすることです。光が当たらない枝は無駄に伸びようとしますから、これを抑えるためには植えの部分が薄くなるようにするのが効果的です。

同じ方向に伸びている枝葉1本にして他は落としてしまうのが良いですし、変な方向に広がっている枝も落としてしまいましょう。内部にまで光が届くように剪定していけば、実のなり方も良くなってくるでしょう。鉢に植えることもできますが、この場合には水やりに注意しなければなりません。特に、鉢に植え替えたばかりの時には水やりを欠かさないようにしましょう。

カキの歴史

カキは日本の文化にも深く根ざした樹木で、たとえば正月になると干し柿を鏡餅に飾ること空も分かると思いますし、若にもたびたび登場することからも分かるでしょう。学名はkakiと表記するくらいですから、日本に特有のものです。中国大陸や朝鮮半島などにもあるのですが、それらは渋柿がほとんどで、甘いものというのは日本で品種改良されて普及したものです。

元々の生息地は日本ではなくて中国大陸が原産あったと考えられています。日本にいつ伝えられたのか、あるいは有史以前からあるのかどうかは分からないのですが、少なくとも古事記や日本書紀には感じによって記載されていることから、奈良時代頃にはすでに日本にあったのだろうと考えられます。

渋柿を干し柿にすることによって甘くなることは、おそらく日本で分かったことだと考え荒れます。干し柿自体は平安時代にはすでに作られていたようです。平安時代に干し柿を献上したという記録が残っています。日本のいろいろな地域で栽培されるようになり、その地域にあった品種が作られていったものと考えられます。

現在のところは、トップは長野県で、その次に福島県、山梨県と続きます。多くの地域で栽培されていることからも分かるように、古くから日本のいろいろなところで栽培がなされていたものと推察されます。

カキの特徴

カキは高木の落葉樹で、同じ属に分類されるものは熱帯から亜熱帯地域に分布しています。日本のような温帯の地域で生育するのは珍しいです。そのまま食べることのできるカキは日本で作られるようになったものだと考えられていて、他の地域では渋柿が基本です。栽培もそのまま食べるようにされているのは日本だけですから、日本特有の文化の一つだとも言えるでしょう。

日本で改良が進み、いろいろな品種が作られるようになりました。明治時代の調査によれば、1,000を超える品種がったとも考えられていますが、現在のところは人気のあるものが残り、300くらいの品種に絞られています。

品種は大きく分けると甘柿と渋柿とになります。渋柿も、収穫した後に甘柿にすることともできますし、干し柿にすればおいしく食べることができますから、そのことも踏まえて品種を選ぶようにしましょう。

果樹としての特徴の一つが単位結実であることです。受粉樹を植える必要はなく、1本だけを植えても果実をとることができますから、育てるのは比較的簡単ですが、ただ、大きくなりすぎてしまわないように剪定は必要です。

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