ブラッシアの育て方

ブラッシアの育て方

ブラッシアはメキシコからペルー、ブラジルなどの地域を生息地とするラン科の植物で、別名をスパイダー・オーキッドと言います。原産地は中南米であり、カウダタ、ロンギッシマ、ウェルコサ、レックスと言った品種があり、南米の広い範囲には約30種もの品種が存在しています。

育てる環境について

ブラッシアの育て方のポイントとして育てる環境について理解をしておく必要が有りますが、ブラッシアは鉢植えでの栽培がお勧めです。春から秋にかけては屋外で栽培しての管理となりますが、直射日光に当ててしまうと、葉焼けを起こしてしまったり生育障害を引き越してしまうため、遮光を行って管理をしていきます。

尚、春や秋は30%ほどの遮光をしてあげて、夏時期においては50%の遮光をして日除け対策が必要です。ブラッシアは高山性の植物で有る事からも夏場の暑さを嫌います。そのため、真夏などの時期は風通しが良く、直射日光が当たらないような場所などに、

鉢を吊るした状態で管理をしてあげることで温度上昇を抑制させることが出来ます。また、広葉樹などが有る場合は、その下などにぶら下げておけば一番の環境となります。夕方には葉に水をかけてあげたり、地面に打ち水をしてあげることで適度な湿気と温度管理が可能になります。

一方、冬場は13度以上の気温が理想的な温度であり、10度程の気温でも生長は促されますが、5度を下回ってしまうと葉の色が黄色くなってしまい、落葉となったり、株が弱ってしまうので冬場の管理は大切です。冬場などの時期は、

日当たりが良い窓際などで管理を行い、少しでも多くの太陽の光を当ててあげることで丈夫な株にする事が出来ますし、花つきも良くなるなどのメリットが有ります。尚、植え付けは4月から5月頃、肥料は4月から9月頃にかけて施してあげます。

種付けや水やり、肥料について

ブラッシアを植え付ける用土は水はけが良い物を選ぶ事がポイントであり、水ゴケを利用して植え込むのが一番です。利用する鉢は素焼きタイプを使って、バークなどのミックスコンポストを使って植え付けを行っても良いのですが、利用するミックスコンポストはやや細かめ物を利用し、

化粧鉢やブラスチック鉢などを利用して植え付けてあげると良いです。植え付けや植え替えの時期と言うのは、4月の上旬頃が適しており、植え替えについては2~3年に1度の割合で行うのが良いと言われています。水やりについては、生育期になる春から秋にかけては、

たっぷりと水を与えてあげて、冬場は水やりの回数を抑えるのがコツです。また、表土が乾いた時などに与えると良いのですが、冬場でも水を上げる時は鉢底から水が溢れ出て来るほどの量を与えてあげることがポイントとなります。肥料については、春から初夏にかけて、

有機質固形肥料を利用して、月に1度の割合で置肥として施してあげて、4月の下旬から9月の下旬にかけては液体肥料を利用して1週間に1度の割合で施してあげると良いです。尚、花芽が伸びて来た段階で、鉢の中に支柱を添えてあげて、花の向きを整えてあげると、

全体的に綺麗に花を付かせることが出来るのでお勧めです。また、植え替えにおけるポイントとして、ブラッシアは根が空気に触れるのを好みますので、素焼きの鉢、木枠のバスケットなどを利用して植え替えを行い、

風通しが良く、日当たりが適度にある場所に吊るして栽培するのが良いです。尚、植え替えによる適期は4~5月で、鉢植えで栽培する時は、鉢の底に軽石などを入れてあげて、鉢内の通気性を高めてあげると良いです。

増やし方や害虫について

ブラッシアの増やし方としては株分けがお勧めとなります。新芽を含めて、1つの株に3個以上のバルブを付けた状態で、ハサミなどを利用して切り分けを行います。因みにバルブと言うのは、株元のふくらんだ部分であり、膨らんだ部分を3個以上付けた状態で切り取ると言う事です。

また、切り取ったものは、切り口などから雑菌が入り易く病気にかかり易くなりますので、ハサミなどを利用する場合は、そのハサミは十分消毒を行うなどして綺麗な状態にしてから切り分けるのが大切です。尚、株が小さいものを切り分けてしまうと、作落ちとなってしまい、

その年に花が咲かなくなるなどの事態を招いてしまうので注意が必要です。ブラッシアの害虫と言うのは主にナメクジなどによるつぼみや新芽の食害が挙げられます。ナメクジを発見した場合は速やかに防除してあげることが大切ですが、ナメクジは鉢の底部分にも潜んでいる事も多く、

吊るして管理をしている場合は別としても、直に置いて在る場合などでは鉢の裏側をチェックしてナメクジの有無の確認が大切です。また、ナメクジ以外にも、極稀にカイガラムシが発生する事が在りますが、カイガラムシは風通しが悪い環境で管理をしていると

発生し易くなりますので、カイガラムシの発生に関係なく、風通しが良い場所で管理を行う事が大切であり、こうする事でカイガラムシの発生を抑えることが出来るなどのメリットも有るのです。また、風通しを良くすることで栽培環境を整える事も可能になります。

ブラッシアの歴史

ブラッシアはメキシコからペルー、ブラジルなどの地域を生息地とするラン科の植物で、別名をスパイダー・オーキッドと言います。原産地は中南米であり、カウダタ、ロンギッシマ、ウェルコサ、レックスと言った品種があり、南米の広い範囲には約30種もの品種が存在しています。

黄色をベースにした茶色の模様が入る花が特徴のブラッシアは、細い針のような形をしている花弁を広げつ事からも、別名となるスパイダー・オー・キッドとも呼ばれているのです。スパイダー・オー・キッドは、和名では蜘蛛蘭となりますが、花の特徴を表現している言葉としても相応しいネーミングと言えます。

小型から大型のランの品種でもあり、樹上などに根を張り付かせて生息する着生種で、極稀なものには地面に根を下ろす地生種も存在しており、これらの品種の多くは標高が1500mをこえる湿潤な林内を生息地としています。尚、同じラン科の植物となるオンシジウムやミルトニアなどは近緑種であり、

これらを掛け合わせた園芸品種も存在しています。また、ブラッシアと言うのはアフリカの中ではプラント・ハンティングを行ったと言う、イギリス人の「ウィリアム・ブラス」の名に因んでいるのが特徴です。カウダタと言う品種はブラッシアの中では

最も多く栽培が行われている品種の一つであり、フロリダ南部からブラジルにかけて、ボリビアと言った幅広い生息地を持ち、花茎は50cm前後となり、その先には10輪ほどの黄緑色で赤褐色の斑点を持つ花を咲かせます。

ブラッシアの特徴

ブラッシアの品種となる、カウダタは同一種の中でも最も幅広い地域に生息する植物で、開花時期は冬から秋となります。カウダタと言うのは、「尾状の」と言った意味を持っており、花は黄緑色をベースに赤褐色の斑点が在り、花茎を50cm前後となります。

ロンギッシマは、ブラッシアの品種の中では最も花弁となる側萼片が長くなる品種であり、一片は30cm~60cmの長さになるのが特徴です。尚、ロンギッシマと言うのは、「非常に長い」と言った意味を持っており、側萼片の長さを象徴している名前と言えます。

ウェルコサは、カウダタに似ているのが特徴で、開花時期は春から夏にかけてとなり、レックスはブラッシアの中でも代表的な交配種であり、花弁は緑黄色であり、基部には黒褐色の斑点を持つのが特徴です。また、ブラッシアと言うのは、樹木の上などに対して根を張り付かせて生長する着生種になりますが、

中には地面に根を下ろす地生種が在るのが特徴で、大半の品種は標高が1500メートル以上の高地に生息しており、湿潤な環境を好むのが特徴です。茎の根元部分は平らなタマゴ型をしているもの、細長い紡錘形に大きくなってバルブを作り出します。

葉はバルブの頂点および左右に付くのが特徴で、バルブの根元部分より花茎を弓状に伸ばしていき、その先端部分には数輪jから10数輪もの花を咲かせます。また、開花時期は品種により異なりますが、一般的には夏に開花となる品種が多いのも特徴です。

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