ユズ類の育て方
育てる環境について
ゆずに関して育て方の環境としては、柑橘類に共通するところがありそうです。地中海性気候のところで栽培がし易いことから、日本においては瀬戸内海付近において栽培される事が多いと言えます。寒いところでも行うことが出来るとされますが、今の産地としては徳島県、高知県、京都府などがあります。
かと言ってある地域に集中して栽培されるわけでなく、比較的広く栽培されている所があります。すだちに関してはほぼ徳島県の一極集中の柑橘類になるでしょう。旬としては8月から10月で一般的な生産物が市場に出回ります。11月以降は冷蔵保存したものが出荷されるようになり、3月以降分に関してはハウス栽培で対応されます。
徳島県で主にすべてが行われています。かぼすは瀬戸内海に近い九州の大分県で全国の97パーセント近くを栽培されているとなっています。その他でも愛媛県、宮崎県の栽培が多いので栽培されているところが集中しているといえるかもしれません。時期としてはすだちとほぼ同じで、露地物、冷蔵物、ハウス物が出まわるようになっています。
各家庭においてもそれぞれにおいては栽培することは可能です。この時には日光がよく当たるところに植えるようにするのがいいようです。庭に地植えをすることが多くなります。小さい頃は鉢植えで育てることも可能です。日当たりがいいところであれば問題ないでしょうが、湿気に関してはあまり好みませんから、水はけには気をつけるようにします。
種付けや水やり、肥料について
植え付ける時期としては春頃になってきます。適度に植え替えなどをすることで根詰まりを防ぐようにします。大きくなれば鉢植えから地植えにしたほうが良いこともあります。その時に応じて対応するようにします。土の種類に関してはそれほどこだわらないとされます。水はけ、水持ちを中心に考えればどのような土でも行うことができます。
ホームセンター等で手に入るもので十分です。赤玉土、腐葉土などを配合して土を用意するとちょうどよい土になります。水やりはそれなりに行いますが、あまり与えすぎるのも禁物なので注意が必要になるでしょう。鉢植えの場合においては、表面が乾いてくるようになった時に与えます。この時の与え方として、じょうろで表面の乾きが無くなる程度では少し少ないです。
しっかり水を与える必要があります。少し与えすぎに感じるくらい与えても問題はありません。庭植えの場合においても水やりはそれなりに行います。雨が少ない季節などは水分量が少なくなることがあるので注意しなければいけません。夏に枝を伸ばすときに水分が足りないと成長があまり良くなくなる事がありますから、
しっかりと与えて枝を伸ばすようにすれば成長もどんどんしてくれます。肥料に関しては有機質肥料、即効性化成肥料などを利用します。春、夏、秋などに分けて行うようにします。木を植えるとき、成長を促すとき、収穫をする時などに合わせて行うようにすれば、より成長を良くしてくれます。
増やし方や害虫について
増やし方としては種を植える方法があります。果実から種をとってきれいに洗ったものを使います。しかしゆずに関しては一般的にも10年近く実がなるまで時間がかかるとされます。素人が行おうとすると20年近くかかるかもしれません。すでに成育している物があるのであれば接ぎ木を行うようにします。
休眠枝を利用して行う方法と、芽接ぎをする方法があります。台木に何を使うかによっても異なってくるので、どういったものが良いかなどをホームセンターや本などで確認するようにします。通常はカラタチを用いることが多いとされています。剪定を行うことで収穫などに影響をあたえることができます。主に収穫後の春に行うことが多いです。
密集してくるとその後の成長に影響してくるので、成長を阻害するような枝などを剪定しておきます。結実がうまく行かなかった枝においても剪定を行うことで実をつけやすくすることができます。毎年どれくらい結実したかなどについて記録をしながら育てるようにすると良いかもしれません。
ゆず類に関して、病気に関しては比較的強いとされあまり問題になる病気は無いとされています。しかし害虫においては一定の対処が必要になってきます。木がある程度成長した場合は良いですが、あまり成長していない時に虫にやられてしまうと成長を止めてしまったり、場合によっては枯らしてしまうことがあります。見つけた時は駆除が必要ですし、つかないようにすることも大事です。
ユズ類の歴史
日本において柑橘類といえばみかん、温州みかんと呼ばれるものを考える人が多いでしょう。決して1年中手に入るものではありませんが、冬を中心に各家庭においては欠かせない果物になっています。酸味と甘味が程よく、どちらかと言えば甘みのほうが強いです。ビタミンCが豊富とのことで風邪の予防に食べる人もいるでしょう。
みかん以外の柑橘類ではレモンが知られています。主に輸入される事が多いようです。その他に食べる柑橘類、調味料として利用する柑橘類があります。ユズ類に関しては食べるものもありそうですが、余りそのまま食べるものはないようです。本ゆずと呼ばれるものの原産に関しては中国と言われています。
揚子江上流にその地があるとされていますが日本においてはすでに奈良時代などに栽培されたとの記録があるようです。花ゆずと呼ばれる種類は日本古来のものとされています。よく似ているものではすだちがあります。こちらにおいては日本での生息地は徳島県が大半を占めているとされ、原産に関しても徳島県とされています。
色がすだちに似ていることから混同されやすいのが、かぼすです。こちらは大分県で主に栽培されるようになっています。江戸時代あたりに京都から大分の方に持ち帰られて現在主産地になっているとされますがその原木が無いためにこの地が原産ではないかともされています。だいだいのことについての記述でよく似た名称が使われることがあり歴史においてもつながりが検証されています。
ユズ類の特徴
ゆず類に関しての特徴としては、まずはそのまま食べるのは少し難しいことです。レモンにおいても食べると非常に酸味が強いです。でも酢や醤油などにいれたり、揚げ物、焼いた魚などにかけると程よくなります。先人がうまく利用してきたことの賜なのでしょう。ゆずの特徴としては、柑橘類の中では大きい部類に当たることです。
温州みかんを標準と考えると、それよりもかなり大きく、酸味、香りともに強いです。耐寒性があり、大陸の比較的寒いところにおいても自生されている記録があります。ですから多くの地域において栽培されることもあります。桃栗三年柿八年と呼ばれることがありますが、ゆずの大馬鹿18年と言われるぐらい成長が遅いとされています。
実際に種から育てようとすると10年以上はかかるとされるのでじっくり育てないと行けない種類になりそうです。すだちに関しては温州みかんと比較するとかなり小さい部類になります。柑橘類の中でも小さいことで知られています。扱いやすいタイプと言えます。花がさくのは5月から6月で、白い花が咲きます。
秋ごろに青い未成熟のまま出荷されるので、よく見かけるのも未成熟の状態です。そのまま成熟させると他の柑橘類同様に黄色っぽい色に変わるとされています。かぼすに関しては緑のタイプと黄色になっているタイプが出荷されることがあります。大分県を中心に栽培されていますが、その他の地域でも少し栽培されることがあります。ゆずと同じような大きさになっています。
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