アネモネ(モナーク)の育て方

アネモネ(モナーク)の育て方

耐寒性も強いため、初心者でもあっても育てやすいのも特徴の花です。開花期が長いというのも、特徴の一つになります。原産地はヨーロッパ南部から地中海東部沿岸地域であり、形状としては多年草になります。

育てる環境について

花というのは、見た目には美しいものの、気温などには左右されがちな、デリケートな植物です。特に花びらは、強い風が吹けば、ハラハラと舞い散ってしまう事もあります。栽培するときには気温にも気を配りながら、花にとってベストな育て方をすることが重要です。栽培環境を整えた上でスタートすることは、かなり大切なことです。

冬の間只中に花のついた株を入手したケースでは、株も花も凍らないような場所での保管が必要です。鉢に球根を植えた場合は、順調に芽が出て、地上部分が枯れてしまう夏のはじめくらいまでの期間は、置く場所にも気をつけましょう。戸外でできるだけ風通しが良い、お日様のあたる場所に置いておくのがベストです。

そして地上部分が枯れたことに気がついたら、今度は雨などに当たらない日向へと移動させます。日陰に置くのは夏場から秋のはじめくらいの期間です。10月に入って、日差しも穏やかになってきたら、また移動を行います。暖かいお日様のあたる場所へと、移動をさせましょう。地上部分が枯れた時にですが、そのタイミングで球根をそのままにしないで、ほりあげてしまうこともできます。

掘り上げた球根は、保存をします。庭に植えたい時には、風通しが良いことと、水はけの良いことを条件に、適切なゾーンを検討します。そのうえで、お日様の光が、よく当たる場所がよいでしょう。そういった条件が揃った場所に、球根を植えるとよいです。素敵なロックガーデンにもよいでしょう。

種付けや水やり、肥料について

栽培環境も大切ですし、水やりもコツを掴んで上げることが大事です、庭植えとプランターへ植えたものとでは、少し意識が異なります。状況が違うためですが、最近ではベランダでの鉢植えも人気がありますから、鉢植えの水やりの仕方も、知っておくと良いでしょう。基本的に少し湿らせた用土を準備して、球根は植え付けを行います。

そのため、植えたときは軽く湿り気がある状態です。湿っている水分がある状態なので、植えてすぐは水やりをしなくて構いません。球根を植えてから、4日から5日くらい経ってから、土の状態を確認して水やりを行います。これが、植えてから1回目の水やりになります。

そのあとには、地上部が枯れてしまうまで、土の表面が白く乾いた状態となったら、水をたっぷりと与えましょう。しかし地上部の状態を見て、枯れたことに気がついたら、水をあげるのはストップします。鉢植えの場合は、鉢を雨の水がかからない場所に移動させます。雨がかからないだけではなく、日陰であることも大事です。

そこで、湿った土を完全に乾かしていきます。再度、水を上げ始めるのは、10月に入ってからになります。10月カラが、水を上げ始める再スタートです。庭植えをしていて雨水がかかる場合は、水やりはしなくても構いません。肥料ですが、鉢植えの場合は、たっぷりと肥料を上げることで、花もたくさん咲いてくれます。10月の秋の時期から、3月の春の時期は、2週間に1回のペースで肥料を施してあげるとよいでしょう。

増やし方や害虫について

アネモネを栽培すると気には、害虫にも気をつけることです。よく登場しやすいのは、茎を密かに食いちぎってしまう、ネキリムシという虫です。花の根の部分を切っているというわけではありません。若い元気で柔らかさもある植物をターゲットにしていて、葉っぱや茎を食いちぎってしまいます。

困った害虫ではありますが、ほかの野菜類や花などでも、害虫被害としては頻繁に遭遇はしやすい虫です。根元の部分を見たときに、葉っぱや茎が、ブチッと食いちぎられていたら、株元である土の下に潜んでいる可能性が高くなります。試しにほってみると、ネキリムシと遭遇する確率は高めです。

活動するのは夜間であり、日中の明るい時間帯は土の中に潜んでいます。対策としては、ネキリムシ専用の薬剤を購入して、適度にばらまくことです。増やし方ですが、分球の場合のグッドタイミングは、6月から8月にかけてになります。球根をその時期に掘り上げたら、株を増やすために切り分けます。種まきをするためのナイスなシーズンは、9月から10月にかけてになります。

最近は温暖化も関係しており、気温が高めである為、気温にも注意をしながら行動をすることが必要です。時期的には9月から10月がベストですが、問題は気温です。温度が高すぎて、暑すぎると、発芽をしにくいためです。温度の数字で言えば、25度以上になると厳しくなり、ほとんどが発芽しない状態です。気温のバランスを見ながら、種まきをしたあとには、日陰での管理を心がけると良いです。

アネモネ(モナーク)の歴史

アネモネモナークの歴史は古く、海外の神話や伝説の中にも神秘的な花として登場しています。生息地としてはヨーロッパ南部あたりであり、原産地は地中海東部沿岸地域と言われています。西洋文明の思考から誕生しているギリシャ神話でも、アネモネの花は登場する機会があります。ギリシャ語でanemosとか聞いて風という意味がありますが、これが語源であるといいます。

直訳すると風の花ということになりますが、どこか儚げでもあり、それでいて強い魅惑的な印象もある花です。花言葉には、儚い愛といった意味もあります。美の女神ヴィーナスであるアフロディーテと、アドニスの出てくるアネモネの花のストーリーも世界的に有名なお話です。アフロディーテが真っ赤な花を咲かせ、その花は風と名付けられました。

それはアネモネというネーミングであり、その花の命はとても短いです。美しく艶やかな花を咲かせたかと思っていたら、風に吹かれてあっという間に散りさってしまう、はかない花です。風の花であり、伝説の神話にもなって今の時代にも伝えられています。神話の中で登場するイノシシは、実はアフロディーテの夫である、

軍神アレスではなかったのか、といった説も強く残っています。モナークの花に限りませんが、ギリシャ神話というのは、奥が深く切ないものも多いです。この花は原生地から、海外や各地への伝播をした際には、巡礼者であったり、十字軍などが深く関わっています。

アネモネ(モナーク)の特徴

耐寒性も強いため、初心者でもあっても育てやすいのも特徴の花です。開花期が長いというのも、特徴の一つになります。原産地はヨーロッパ南部から地中海東部沿岸地域であり、形状としては多年草になります。花の色の、色彩の豊かさにも魅了される、はかないながらも魅惑的な花です。っ花のカラーとしては、ホワイトや目の覚めるような鮮やかなレッドカラーもあります。

色が濃い目のピンク色の花もありますし、ソフトなピンク色もあります。この他にも、ブルーやパープル、複色など様々で、いろいろなカラーを育ててみるのも楽しいです。耐寒性には強い花ですが、耐暑性としては弱い傾向になります。昔から人間とのかかわり合いを深く持つ花として、広く世界でも知られている花です。

雨が多めの冬のシーズンに生育するのも特徴で、気温が上がって乾燥しがちな夏の時期を越すことのできる花です。秋になって機構も良くなり、涼しくなってくると、芽を出してきます。暖かくなる春には花を咲かせて、夏を目の前にして地上部は枯れていきます。そして塊根を作った上で、休眠をするというサイクルになります。

コツは、日当たりの良いゾーンへの植え付けをすることと、水はけが良い場所であることです。管理の上では、多肥には注意をすることです。ベストな条件で管理をすることで、その先何年も植えたままで、時期が来れば花を咲かせることが可能となります。花がら摘みも、主な作業の一つとなります。

pixta_miakurufurut

ミラクルフルーツの育て方

小さな赤い果実のミラクルフルーツは、あまり甘くなく、食した後、しばらくは、酸味のあるものを食べると、甘く感じ、とてもおい...

pixta_kuroganemoti

クロガネモチの育て方

クロガネモチの原産地は、日本の本州中部から沖縄、朝鮮半島南部、台湾、中国中南部、ベトナムなどです。もともと日本に自生して...

pixta_genpeikazura

ゲンペイカズラの育て方

ゲンペイカズラ(源平蔓) クマツヅラ科クレロデンドロン(クサギ)属シソ目 別名はゲンペイクザギ(源平臭木)。アフリカ西部...

pixta_byakusin

ビャクシンの仲間の育て方

ビャクシンはヒノキ科の常緑高木で、日本の本州から沖縄県で栽培されています。その他の原産地には朝鮮半島や中国などが挙げられ...

pixta_habotan

キンセンカとハボタンの育て方

冬枯れの戸外で一際鮮やかに色彩を誇るのがハボタンです。江戸時代中期に緑色のキャベツに似たものが長崎に渡来して、オランダナ...

pixta_sagigoke

サギゴケの育て方

サギゴケは日本を原産とする多年草です。本州、四国、九州などが生息地です。日本以外だと、台湾や朝鮮半島南部で見ることができ...

pixta_ninjin13

ニンジンの育て方

ニンジンはセリ科の一種であり、この名前の由来は朝鮮人参に形が似ていることからつけられたものですが、朝鮮人参はウコギ科の植...

pixta_emadaginaru

エマルギナダ(ヒムネまたはベニゴウカン)の育て方

この花についてはマメ科、カリアンドラ属となっています。和名においてネムが入っていますが、基本的にはネムは全く関係ありませ...

pixta_zeranium

ゼラニウムについての説明と育て方

フウロウソウ科であるゼラニウムは、南アフリカに自生する温帯性の宿根草であり、欧米ではベランダや窓辺の花として最も多く目に...

pixta_mint

ミント類の育て方

ミントは丈夫で育てやすいのが特徴です。家庭菜園でも人気があり、少しのスペースさえあれば栽培することが出来ます。ミントには...

スポンサーリンク

pixta_kodemari

コデマリの育て方

コデマリは中国中部原産の落葉低木で、「コデマリ(小手毬)...

pixta_kukiretasu

茎レタスの育て方

紀元前6世紀頃、ペルシャ王の食卓に出されていたと言われて...

pixta_kyuuri

きゅうりの育て方を学...

今回はきゅうりの育て方について説明していきます。ウリ科で...

pixta_pakira

家で植物を育ててみま...

植物はそこにあるだけで人を癒してくれます。緑は安らぎ、穏...