ポンテデリアの育て方

育てる環境について
植物ですので基本的には日当たりのいい場所で育てましょう。水生植物ですが、やはり日当たりは必要です。また寒さにも意外と強そうです。冬場は根っこ以外の部分は枯れてしまうのですが、春になるとまた芽を出してくれます。ですから冬場になり上の部分が枯れてしまっても大丈夫です。不要な部分は取ったりしてあげるといいでしょう。基本的に寒さにはかなり強いのですが、凍ってしまうと枯れてしまいますので気をつけましょう。
寒い地域で栽培する際は凍結に注意すれば特に問題はありません。寒くても水の土の中ならマイナス15度くらいまでは耐えられるといいますので越冬はできるのではないでしょうか。また水生植物ですので乾燥には気をつけましょう。他の植物よりもその辺は重要かもしれません。乾燥して水がなくなるといけませんので水の量は常にチェックしておきたいですね。
根の部分はいつも水の中にあるように心がけます。水があるので大丈夫と思わないで、ギリギリでもよくありません。できれば深さ10センチか12センチくらいにしておくようにしましょう。冬場は乾燥する時もありますので水が蒸発してなくなっていないか管理しておく必要があります。
大丈夫だと思ってそのままにしておくといつの間にか水がなくなっていたという事にもなりかねません。いつの目のつく場所の置いておくといいでしょう。寒さに強くても水が亡くなってしまうとどうしようもありません。水生植物ですので水の涼はとても大切です。
種付けや水やり、肥料について
ポンテデリアは水生植物ですので水はとても大切でしょう。植物によっては土が乾いてから水やりをしたりするものもありますし、乾燥気味に育てる方がいいとういものもありますが、これはそういう訳にはいきません。湿潤な土壌が必要になるでしょう。水の中で育つくらいですから普通の土では水が足りません。
水やりというよりも水の中に埋めてあげますので、常に水の量、深さなどに気を配ってあげましょう。だいたい10センチから12センチくらいに水の量を保つようにします。また30センチくらいでも十分育ちます。ただいつでも水の中でないと育たないというわけでもありません。きちんと土の状態を保つ事ができるなら鉢植えでも育てられるでしょう。
ただこの場合は水もちのいい土でないといけません。水はけのいい土だとあっというまに水が外に流れ出てしまいますので気をつけましょう。鉢植えで育てる場合は水もちのいい土を選ぶようにします。またそれだけでなく普段からの水やりも十分与えてあげる必要があるでしょう。鉢植えの場合は毎日水やりの管理はしないといけないかもしれません。
季節によっては乾燥する時期もあるでしょうし、微妙な水分の変化も起こってくくるでしょう。育て方としては水の中で育ててあげる方が楽かもしれません。こちらもあまり手間がかかりませんし、植物にとっても乾燥という負担がかかりにくいためストレスもないでしょう。ただ鉢植えでもきちんとお世話をすれば栽培するのは可能です。
増やし方や害虫について
ポンテデリアはあまり害虫などはつきにくいでしょう。虫が苦手な人にとっては育てやすいのではないでしょうか。手間もかかりません。ただ水生植物ですので常に水がまわりにあります。夏場はボウフラなど気になる人もいるかもしれません。また増やし方ですが、株分けをしておこなっていきます。冬場はじっとしているのですが、春になって再び芽がでてきますのでその時期にするといいでしょう。
だいたい4月頃です。芽がたくさんでてきますので植え替えをするのと同時に株分けなどもしてみましょう。またその他にも花が咲いた後には種もできます。開花の後に実がなりますが、そこから種もできますのでそれを利用してもいいでしょう。増やし方についてはとても簡単ですし、初めての人でも苦労しないで増やす事ができるでしょう。
水生植物ですので水が大好きで常に必要としています。そういった環境をしっかりと整えてあげれば比較的簡単に増やす事もできるのではないでしょうか。最近はビオトープなども人気がありますし、ポンテデリアの場合はブルーのきれいな花も咲きますので人気も高いでしょう。
緑の中に少しでもそういった色のある植物があると華やかで癒しの効果もでてきそうです。害虫もつきにくいですので初心者の人などにもちょうどいいのではないでしょうか。多年草ですので1度育て始めると長く楽しめるのが特徴です。それだけ愛着もわいてくるのではないでしょうか。実際に何年も育てている人もいるようです。
ポンテデリアの歴史
ポンテデリアの生息地は主にアメリカとなります。原産地は北米南部となっていますが、北アメリカから南アメリカの淡水の湿地などで見られるでしょう。水生植物です。ただ水生植物といってもいろいろあり、浮遊するようなタイプのものとは違い、土が必要となります。沼地などにも自生しており、その種類も5つほどあるでしょう。
その中にはコルタダという種類のものがありますが、和名ではナガバミズアオイといい英語名称ではカワカマスの幼魚、雑草、という意味の訳になるようです。青くてきれいな花がたくさん穂についていてとても美しいです。日本でももちろん栽培されていますが、最初の頃は切り花として流通していたようです。
青くてきれいな花ですので人気があったのではないでしょうか。切り花として売られていました。ただ最近では苗としても売られているようです。切り花ではなく、栽培したいという人が増えたのかもしれません。水の中に土を敷き、その土の中に植えておくといいでしょう。そうすると葉っぱがでてきて水面に付きだし育っていきます。
最近はただ切り花としていろいろ楽しむよりも、自分で時間をかけて栽培する人も増えてきているのではないでしょうか。これは何もポンテデリアだけに限った事ではありません。水の中の土から葉がでてくるというのも少し不思議な感じがしそうです。他の植物に飽きてきた人にもちょうどいいでしょう。これからは苗の方が人気がでてくるのかもしれません。
ポンテデリアの特徴
ポンテデリアは水生植物です。他の植物のように土から育ちますが、その土自体が水の中にありますのでやはり少し普通の植物とは違っているでしょう。また水生植物の中には土も必要なくそのまま浮遊しているものもありますが、ポンテデリアは土が必要な植物です。水の中の土に植えておくと葉が水面に向かって伸びて育ちますが、その後は花も咲いてくれます。
優しいブルーの小さな花が穂のようにたくさんつくでしょう。開花の時期はだいたい夏場になりますが、暑い夏の時期にこうした爽やかなブルーの花が見られるのはとても嬉しいですね。また水生植物ですので見た目からも涼やかな感じが伝わってきそうです。花がつく穂の長さは約15センチくらいになりますが、次々と花がさいてくれますので長い間たのしめそうです。
また水生植物という事だけあって、茎や葉っぱ部分はスポンジ状になっています。これは一般的に地上に生えている植物とは違う点でしょう。こうする事で水の中で育っても浮きやすくなります。ただ水の中で育つだけでなく、茎や葉の中もまたそれ仕様になっているという訳です。水の中で生きていくための工夫でしょう。
たくさん植えてあげるとどんどん花を咲かせてくれますのでとても楽しめます。ポンテデリアはいろいろな種類がありますので寄せ植えなどしてもいいでしょう。また一種類だけをたくさん集めてもとてもキレイです。多年草ですので上手く栽培できれば長く楽しむこともできるでしょう。
-
-
クロッカスの育て方
地中海沿岸から西アジアを生息地とする多年草の球根植物であるクロッカスは、世界に約80種類の園芸品種があるとされ、チューリ...
-
-
ニコチアナの育て方
南北アメリカが原産のニコチアナは、主な生息地が南アメリカで、日本では16世紀にスペイン人によって持ち込まれた歴史がありま...
-
-
ひめゆずりはの育て方
この植物は被子植物で真正双子葉類となります。その中でもコア真正双子葉類にも該当します。ユキノシタ目、ユズリハ科、ユズリハ...
-
-
カラーの育て方
観葉植物カラーは南アフリカが原産で、8種ほどの自生種の確認がされています。生息地はもともと湿地で、中でも「エチオピカ」は...
-
-
ストレリチア(Strelitzia reginae)の育て方
属名のストレリチアは大航海時代に植物の愛好家だったイギリスのジョージ3世の皇后であるシャーロット・オブ・メクレンバーグ=...
-
-
ベニサラサドウダンの育て方
ベニサラサドウダの大きさは、2メートルから大きいもので5メートル程度にまで生長します。若い枝は無毛で、その葉の長さは、お...
-
-
セイヨウニンジンボクの育て方
学名はビテックス・アグヌス・カストゥスといいます。シソ科の植物で、原産地や生息地は南ヨーロッパや西アジアなどです。 ...
-
-
イチジクの育て方
イチジクのもともとの生息地はアラビア半島南部、メソポタミアと呼ばれたあたりです。文明発祥とともに身近な食物として6000...
-
-
ブラックベリーの育て方
ブラックベリーの始まりは古代ギリシャ時代までさかのぼることができるほど古いです。このブラックベリーは人々から野生種として...
-
-
フィロデンドロン・セロウム(Philodendoron bi...
フィロデンドロンとはギリシャ語で「木を好む」という意味を持つ言葉です。セロウムはサトイモ科に属するフィロデンドロン属の仲...
ポンテデリアの生息地は主にアメリカとなります。原産地は北米南部となっていますが、北アメリカから南アメリカの淡水の湿地などで見られるでしょう。水生植物です。ただ水生植物といってもいろいろあり、浮遊するようなタイプのものとは違い、土が必要となります。沼地などにも自生しており、その種類も5つほどあるでしょう。