ヤマシャクヤクの育て方

育てる環境について
ヤマシャクヤクの生息地としては、白いタイプが本州、四国、九州、朝鮮半島になります。紅いタイプについてはそれ以外に北海道、樺太、中国においても見られるようになっています。種類としては同じタイプとされています。育てる環境としては、決して明るいところを好むわけではありません。自然においても山の中で木々に日光を遮られたようなところで咲いていることが多くなります。
自宅で栽培する場合においてもそのような環境を作るようにしないといけないかもしれません。深山の樹林したなどを好む花とされています。もし自宅であれば、北側などであったり、常に屋根などで日陰になるようなところが良さそうです。これは1年を通して言えることで、冬は日差しを当てても良いわけではありません。
どの季節においてもあまり日差しは好まないとされています。成長期、最初に花をつけるときにおいては直射日光によって葉焼けが起きてしまうことがあります。これはあまり見た目にもきれいとは言えない状態になります。それを避けるためにも、最初に花をつける時まではかなりデリケートに育てないといけないといえるでしょう。
芽出しするぐらいになれば少しは日差しに対しても対応できるようになります。50パーセントぐらいの遮光のところでも問題はありません。自宅において棚などを工夫することによって日差しが調節できるようにしておくと良いかもしれません。夏の時期などは特に日差しが強く入り込みます。
種付けや水やり、肥料について
この花の育て方については、植え込んだ翌年に関しては花を期待できない場合があります。それは株が成長に入るからです。と言っても全く期待できないわけではなく、不十分ながらも花をつけてくれることがあります。それを少し期待できるかもしれません。用土としてはどういった状態を用意するかですが、まずは大きな植木鉢やプランターを用意します。
それは塊根が大きく成長するからです。最初から余裕を持った植木鉢を用意したほうが良いとされています。用土に関しては水持ちと通気性を考えて設定するようにします。赤玉土と鹿沼土を半々ぐらいにすると良い状態になりやすくなります。根詰まりをすることがあるので、それを防ぐために軽石小粒を配合することがあります。
これによってちょうどいい風通しを作ることができます。水やりについては慎重に行うようにします。比較的湿ったところを好むとされますが、植木鉢では湿った状態を維持するよりも多湿状態になりやすくなります。かと言って乾燥もあまり良くありません。夏においては夕方と朝に水を与えるようにし、
その他の季節においては朝に水を与えて乾きと多湿を防ぐようにします。頻度としては一定の間隔を決めますが、機構によっては土の乾きを見ながら水やりをすることもあります。肥料をしっかり与えると期待に応えたきれいな花を咲かせてくれると言われています。植え込みの際には元肥を入れるようにします。芽出し、葉が開き始めた時にも与えます。
増やし方や害虫について
増やし方としてはまずは種まきがあります。果実がはじけた時に黒い種が飛ぶようになります。下に落ちているでしょうからそれを拾うといいでしょう。これについてはしばらく乾燥させておけばもたせることができます。種をまいたらすぐに発芽するかといえばなかなか簡単には発芽してくれません。発芽までは2年から3年かかることもあるとされています。
ですから根気よく発芽を待つようにしなければいけません。芽が出るまでは日陰で管理するようにします。発芽をしたら更に開花まで時間がかかります。5年近くかかることもあります。根気のいる花といえるでしょう。その分咲いた時の喜びは大きいです。種まき酔いも早く行おうとするなら株分けにしてみます。植え替えをする時、根の部分が増えているのであれば分けることができます。
分けるときには芽に根茎が付いている状態で割るようにします。そのままだと腐ってしまうことがあるので、切ったあとに関しては殺菌剤をつけるようにしておきます。この方法は比較的確実に出来る方法としてよく知られていますから、ぜひ行ってみましょう。病気対策は必要になります。
梅雨の辺りになるとうどんこ病が出始める事があります。また、葉っぱに色ムラが生じてくる場合は生理障害であったりウイルス病の可能性が出てきます。害虫にもあまり強くないとされます。ナメクジなどもあまり強くありませんから、出始めた時は駆除を考えるようにします。地下茎に害虫が入ることもあります。
ヤマシャクヤクの歴史
ボタン、シャクヤク、ユリといいますとどれも女性に例えられる事がある花です。歩く姿はユリの花などいろいろな表現をされることがあります。どの花もそれぞれ適度に美しさを備えている花になります。ですから好む人も多いとされています。ではその他には美しい花はないかですが、それらの名前が付いている花であればあります。
その一つとしてあるのがヤマシャクヤクと呼ばれる花になります。シャクヤクと付いているだけあって、その様子がシャクヤクに似ているとされています。原産としては特に外国から渡ってきたものではなく、日本において古くから自生されているものとして知られています。ただし日本のみにあるわけではありません。
日本の本州、四国、九州に分布すると言われていますが、それ以外においては朝鮮半島においても同じような花が咲いているとされています。かつて日本がまだ大陸とつながっている時に広まったのか、それとも何らかの原因で朝鮮の方から日本に来たのか、逆に日本から朝鮮の方に渡ったのかもしれません。
そのことについてはよくわかっていない状態になっています。日本全域に見られるわけではなく、北海道など寒い地域においてはあまり見られない花となっています。ですから本州が北限となっています。気温だけでなく土の性質にも影響するところがあるのかもしれません。この花を見かけた人はシャクヤクのように考える人もいますが、実際には異なる花とされています。
ヤマシャクヤクの特徴
ヤマシャクヤクの特徴としては、まずは茎の高さがあります。30センチぐらいとされていますから、足元に小さく咲いている花といえるでしょう。それほど大きな花ではありません。葉っぱに関しては3枚から4枚ついています。この葉っぱが少し特徴があります。3枚のタイプの場合、真ん中に比較的大きな葉っぱがついています。
そしてその両脇に小さめの葉っぱが左右向きになっています。朝顔の葉っぱなどは1枚の葉っぱでこのような形になっている事がありますが、この花の場合はそれぞれの葉っぱが独立しています。つまりは葉っぱの形がそれぞれ異なります。この3枚から4枚が一組になっていて、いくつかのところに付いているような形になっています。
1枚1枚については楕円形をしています。花は茎の先端についています。よく知られているのは真っ白の花びらを持つ花になります。花びらは広がるように咲くのではなく、丸まったように上を向くように咲いています。花びらは一応独立をしていますが、重なっている部分が多いので上から見ると器のようになっています。
そっと水を入れると水をためることが出来るのではないかと考えられるような形になっています。よく知られているのは白い花びらのタイプになりますが、それ以外に紅い花びらのタイプも知られています。こちらについては中国であったりロシアの樺太などでも見られることがあります。つまりは北海道においても見られることがあり、寒さに対応しているようです。
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