リクニス・コロナリアの育て方
育てる環境について
育て方として適している環境としてはまずは日当たりがあります。地中海地方を中心に生息しています。1年を通して比較的暖かく、そして乾燥している地域とされています。あまり高い木などが生い茂ることがないので、日当たりで生活することが多くなります。そのこともありこの植物も日当たりを好むとされています。
更には水はけも良いのが好まれます。土質については特に選ばないとされています。日当たりの良い所であれば、それなりに肥沃なところ、痩せているところでもどんどん育つことができます。乾燥しても安心なのは水不足が多少あっても耐えてくれることを意味します。土においては特に気にすることはないですが、
湿り気があるのであれば多少湿り気を解消したほうが育てやすくなることがあります。それは高温多湿状態を好まないからです。この植物は本来は多年草ですが、一年草、二年草とされることがあります。梅雨の時期において長雨が続き、更に日照不足となって株が弱ります。それらになってすぐに枯れることはないですが、古くなればなるほど弱りやすいことから、
数年ぐらいでダメになってしまうことがあるようです。湿り気が強いような土壌においては乾燥しやすいような、水はけの良いような土作りで対応することがあります。湿気にはあまり強くないですが、耐寒性と耐暑性はあるとされています。そのために冬においても葉っぱを緑色にキープしてくれています。冬の庭も多少は活気づきます。
種付けや水やり、肥料について
栽培をする上では、市販の草花用の培養土を使うことで対応ができます。梅雨の時期が長いような地域においては雨対策を施した土のほうが安心できます。夏越しを意識して、水はけが良くなるようにすることもあります。これには培養土において山砂であったり、鹿沼土を入れることで対応出来る場合がありますから行うようにしてみましょう。
水はけを良くしておけば、雨が続いたとしても水分が土から抜けやすくなりますから、あまり株が傷みにくくなります。日当たりが少なくなるのは仕方がありません。晴れるのを待つしか無いでしょう。水やりに関しては積極的に行う必要はないとされています。特に庭植えにしているときはほとんど必要ないとされています。
真夏に乾燥している状態でもそのままで良いとも言われます。土の中にある水、雨水などで十分とされています。鉢植えにおいては用土が乾いて葉がしおれるくらいになるまで水を与えないようにします。この前にいれてしまうと加湿状態になって弱ることがあります。ギリギリまで待って、水がなくて困っているときに一気に与えるようにします。
種から育てる場合においては、つぼみができる春の時期には水分が必要になってくるので、水分を切らさないようにします。あまり乾かしすぎるとつぼみができないかもしれません。肥料は、庭植えではほとんど無くても済ませられます。秋に与えると次の年までに元気を保つことができ、夏越えに備えることができます。
増やし方や害虫について
増やす方法はいくつかありますが、意識的に行わなくても増えていることがあります。それは種が勝手に落ちて、それが勝手に芽が出てくることがあるからです。夏の多湿で弱りやすいので適度に株が消滅することがありますが、その代わりに新たな株がどんどん出てくるのでいつの間にかかなり増えているようなこともあります。
きちんと管理をしながら育てるようにした方がいいかもしれません。種を花が終わった後に取っておき、それを春や秋にまいておきます。最初はポットなどに植えて、その後成長とともに植木鉢などに植え替えるようにします。そうすると増やすことができます。株分けをすることができます。
この花に関しては通常は種がとれて自然に増えることもありますが、品種改良した八重咲きなどは種ができないことがあります。たねができなくても増やす方法があります。それが株分けです。株分けのいいところは特定の色で増やせることです。種の場合、親の色と異なることがあり、花壇にいろいろな色が混じることがあります。
株分けだと親と同じ色で咲かせることができるので、統一的な花壇づくりが可能になります。挿し芽でも増やせます。時期としては秋に行うことが多くなります。伸びた茎の節を利用して挿すことがあります。病気に関してはあまりありませんが、高温多湿の夏に弱いため、この頃になると一気に株が弱って枯れてしまうことがあります。害虫に関しては特に気になるものはありません。
リクニス・コロナリアの歴史
ガーデニング、庭造りをするときにはどのように花を置いていくかがあります。メインになる花を置いてその周りに別の花を置くこともありますし、特にメインの花を決めずに全体的なイメージを作ることもあります。花の中にはメインとして役立つような花もあれば、メインを引き立たせる役割が中心になるものもあります。
それらをうまく組み合わせることによって個性的な庭造りをすることができることもあります。リクニス・コロナリアに関しては決して庭においてメインに咲かせるような花ではないかもしれませんが、ガーデニングにおいては欠かせない花の一つとして知られています。この花については原産はヨーロッパの南東部、北西アフリカ、中央アジア付近となっています。
地中海沿岸などを中心に生息地が広がっいる植物になります。日本に渡来してきたのは意外に古く江戸時代とされています。まだ外交などがあまり活発でない頃に入ってきた花として知られています。この花の名前の由来としては、リクニスはギリシア語のランプ、炎、ともしびを意味するとされています。
そしてコロナリアは花冠の意味のようです。花の色として炎のような赤い色であることからこのように付けられているのかもしれません。和名としてはスイセンノウとの変わった名前があります。漢字だと酔仙翁です。水仙が関係しているわけではありません。ほろ酔いの仙人を連想してこの名前がついたとされます。やはり赤い花が名前に関係しています。
リクニス・コロナリアの特徴
花の特徴として葉、ナデシコ科、センノウ属となっています。いくつかの花の名前が知られていて、スイセンノウの他にはフランネルソウ、ローズキャンピオンなどもあります。園芸上の分類としては草花に該当します。生息地においては多年草として知られていますが、日本においては二年草として扱わえています。
草丈としては1メートルくらいの高さになることがあります。花が咲く時期としては5月から7月なので初夏の時期になります。花の色でよく知られるのは赤です。この色が花の名前の由来にもなっています。赤以外にもピンク色や白などの色も見ることができます。耐暑性、耐寒性共につい良いとされています。常緑性の花になります。
冬においても花は残りませんが葉っぱだけ楽しむことができます。乾燥したところが生息地で寒さにも強いですが、弱い環境としてあるのが高温多湿とされています。日本では梅雨の時期などに多湿状態になることがあるので、この時期に弱ってしまうことがあります。花に関しては、花茎の先端に5枚の花びらをつけるようになります。
花の直径自体は2センチから3センチぐらいになります。花びらは比較的大きく、互いの花びらが少し重なるぐらいに咲きます。花の色としては、真ん中のほうが少し異なる場合がああります。白の花だと真ん中が少しピンクっぽくなることがあります。葉っぱに関しては披針形になっていて、対生で映えるタプです。葉や茎には毛が生えて白く見えます。
-
マユミの育て方
マユミはニシキギ科に属しますが、ニシキギという名称は、錦のような紅葉の美しさから名づけられたと言われています。秋になると...
-
マッソニアの育て方
マッソニアはヒアシンス科に属して原産地が南アフリカです。この花の由来は、アフリカではなくイギリスの人の名前からついていま...
-
モンステラ(Monstera spp.)の育て方
モンステラはサトイモ科に属するつる性の植物です。アメリカの熱帯地域を原産とし、約30種の品種が分布しています。深いジャン...
-
トウヒの仲間の育て方
トウヒはマツ科に属する樹木であり、漢字で表すと唐檜と書き表されます。漢字の由来から日本には、飛鳥時代~平安時代現在の中国...
-
イベリス・センパーヴィレンスの育て方
イベリスには2種類があり、1年草と多年草になります。イベリス・センパーヴィレンスは多年草にあたります。アブラナ科で別名は...
-
プシュキニアの育て方
プシュキニアはトルコやレバノンの辺りを生息地としている高原に咲く花として知られている花です。球根が取れる花であるという特...
-
シラーの育て方
シラー(Scilla)とは、ユリ科の植物で別名はスキラー、スキラ、スキルラと呼ばれております。学名の「Scilla」は、...
-
キンセンカとハボタンの育て方
冬枯れの戸外で一際鮮やかに色彩を誇るのがハボタンです。江戸時代中期に緑色のキャベツに似たものが長崎に渡来して、オランダナ...
-
エビネの育て方
エビネは古くから日本に自生するランの仲間です。北海道、東北から本州、四国、九州と幅広く自生しているため日本人にも古くから...
-
アイノカンザシの育て方
アイノカンザシはユキノシタ科の植物ですが、別名をエリカモドキともいいます。植物の中でも呼び名がとても印象深く、イメージも...
花の特徴として葉、ナデシコ科、センノウ属となっています。いくつかの花の名前が知られていて、スイセンノウの他にはフランネルソウ、ローズキャンピオンなどもあります。園芸上の分類としては草花に該当します。生息地においては多年草として知られていますが、日本においては二年草として扱わえています。