ミヤコササの育て方

ミヤコササの育て方

ミヤコササは、イネ科でササ属の多年草です。北海道の南部から九州までの太平洋側に生息していますから、山地でよく見るササ類です。このミヤコササという、いかにも日本のみやびを象徴するような名前は、京都の比叡山で発見されたことに始まります。

育てる環境について

ミヤコササは乾燥に極度に弱いため、直射日光は、厳禁です。半日陰のある場所に育てるようにしなければなりません。しかも水はけがよくて、多湿であることを好みます。一般的な植物栽培のための環境とは真逆ですから、それを保てる場所があったとしても、他の植物との混生には、無理があります。

また、同じような環境を好む、他の植物との混生も、生命力旺盛なササ類との生存競争に負けてしまう可能性もありますから、よく考えて植え付けなければなりません。ぐっと広がったミヤコササの見栄えは、なかなか良いですし、その近くに、他の物を植えこまなくても、十分に風情はあるでしょう。

植えつけは、春と秋が最も良いとされていますが、年中できますし、失敗したら、また再挑戦するか植木鉢で育てるようにすることもできますから、気軽に始めましょう。ササ類は、地下茎で増え、春に新芽を出すことは、だれもが知っていますが、樹形を保つために剪定をしたり、株をほり上げたりすることで、横にも縦にもコントロールが可能なことも知っておきましょう。

一度育てるコツを覚えれば、見栄えの良い庭づくりや室内の観葉植物として、インテリア代わりにもなります。増やして、色んな樹形を楽しむというのも、栽培の楽しみの一つです。育て方は、いたって単純で簡単な強いミヤコササです。湿った土と日陰以外は不要といえども、成長期に少し液肥を与えれば、艶も緑の生え具合も違ってきます。とてもたやすく楽しめる栽培です。

種付けや水やり、肥料について

基本的に植え付けは年中可能です。ほかの植物と違い、枯渇するときにしか花を咲かせないミヤコササですから、種ではなく、株で増やします。春と秋に植えつければ、一番育ちが良いですが、一年中のいつ行ってもかまいません。落葉性宿根草ですから、冬は、地上に出ているすべてが枯れ、冬場を根元に出して、冬を越します。

春になると、楽しみにしていた新芽を出します。新芽が出るひと月前ぐらいの株を植えつけるのが、最も良いです。草丈は、元々、低いほうですが、高さをコントロールしたいときは、刈り込みをすると大丈夫です。夏には、水が枯れないようにたっぷりと湿り気を保つように与えます。

けれども、それが溜まって湿り気を保つのではなく、水はけは、いつも良い状態にして、新しい水を吸い上げられるようにしなくては、土壌が酸性化してしまい、根が腐ってしまったり、土が菌に侵されたりする可能性も高いので、用土づくりに配慮をし、葉の裏の観察などもたまに行うなど、気を付けましょう。

そして、冬場は枯れこんだ葉を剪定し、冬も終わりごろになれば、エネルギー充填のための肥料を与えます。そうすれば、肥えた新芽が現れます。日陰と水はけと適度な湿気があれば、十分育つ野草の部類ですが、それでは、自生と変わりありません。育てるという場合は、それなりの見栄えもほしいですから、生き生きとしたミヤコササを目標に栽培に打ち込み、育て上げたと言える自慢の庭ができれば、大きな満足で満悦できます。

増やし方や害虫について

ミヤコササは、湿気を好みますし、日当たりを望みません。一般的な植物は、風通しや日光を好みますから、良い環境づくりができますが、ササ類は全般的に、病気や害虫が集まりそうな環境に生きています。だから、水はけのよさは、一番に配慮しましょう。湿っていても、土壌が、アルカリ性に保たれれば、根が腐ることもなく元気ですから、元気に育ちます。

しかし、日陰で湿気ていると、そのような場所を好む害虫が集まり、葉を食することもあります。葉っぱをよく調べて、飛ばしたり、防虫や殺虫剤などを使ったりすることも必要になるかもしれません。特にダニの仲間が、ぎっしりと葉についてしまうと、栽培初心者は、仰天してしまいます。

風が当たることを嫌うと言っても、風通しが悪くなり、空気がよどんで、空気まで湿気てしまうと、そのようなことも起こりがちです。それでもササは、すぐにかれることはありませんから、気付いたらすぐに駆除方法を学び、害虫退治をしなければなりません。けれども、景観は、悪くなります。

野草が、自生しているところというのは、その植物自身にとって、適した場所です。日陰でも湿気があっても、空気も水もよどまない、新鮮さが保てているところです。環境づくりに気を付けて、育てましょう。

また、ササ類は、新芽が次々出ますから、庭を侵食しないように整理して、ササが害を与える存在にならないようにするのも大切です。放っておいても増えますが、どこにどのように増やすかの計画をもって、株を掘り起こして、分けて増やしたり、処分したりしましょう。

ミヤコササの歴史

ササ類は、とても和風の趣があり、庭の雰囲気を、笹ひとつでぐっと変えることも可能です。笹の種類は、あまりにも多いので、自宅の庭にふさわしい高さや葉の大きさ、葉の柄などを考えて、選び、栽培するのが良いでしょう。イネ科のササ類の中で、高さが50cmから80cmぐらいのミヤコササは、庭用に人気があります。

細くて、節が、高く隆起して球状となるミヤコササは、特に庭の美を彩るのに、高さや葉の大きさも手頃です。30cm程度の高さになったポット苗を得て、育てる人も少なくありません。冬場は、葉の周りが白くなります。原産は日本で、北海道や本州の太平洋側、四国、九州と、全国に分布しています。

生息地は、山野の日陰ですから、どこの庭でも、環境的にギャップは少ないので、比較的育てやすいでしょう。京都の比叡山で、初めて発見されたことから、この名前が付いたということからも、日本らしい歴史を持ったササ類と言えます。年に一度刈り込んで、形を整えると、元々が背の低いササ類ですから、いつまでも庭を美しく、和風の趣に保ってくれます。

日陰であっても、水はけが良い上に湿り気味が良いという点で、土壌づくりが大切です。また、ササ類の生育具合は、非常に旺盛ですから、いくらでも根を張り、広がりますので、他の植物を一緒に植えないことや、株の間引きなども何度か必要になってきます。

放っておいても、勢いよく育つ部類の野草は、育てることに手間は、かかりませんが、放っておくと好き勝手に成長します。整った姿を保つための刈り込みや余分に広がる根を掘り起こす必要があります。また、湿気好きであることから、他の植物とは、環境を異にする必要もあります。

ミヤコササの特徴

ミヤコササは、イネ科でササ属の多年草です。北海道の南部から九州までの太平洋側に生息していますから、山地でよく見るササ類です。このミヤコササという、いかにも日本のみやびを象徴するような名前は、京都の比叡山で発見されたことに始まります。冬には、葉の周囲が白く枯れるので、クマササに似ていると言われますが、大きさの違いがあります。

このミヤコササほど、小ぶりなササ類は、いくつかありますが、草丈が、大きくても80cmほどで、1mを超えません。枝分かれもしないですし、剪定もしやすく、同じ状況を、長く保てるでしょう。だから、庭先に植えるのも抵抗がないので、ササ類の中でも人気が高いと言えます。

地上部は一年で枯れ、冬葉を根元に出して、冬を越します。小ぶりなので、鉢植えにして、他の植物と環境を異にして育てるほうが育てやすいと言う人もいます。乾燥を避けて、日陰を保ち、程よい湿気も、植木鉢であれば、簡単にコントロールできます。湿気を好む野草は、湿気により、害虫や土壌の酸性を招きますから、人工的にバランスの良い土壌を作れる鉢植え栽培だと、

そのような環境になることも避けることができます。根が余計なところまで広がる心配もありません。暖かく湿り気の多い環境で、乾燥をしない空気と水持ちの良い場所を好むササ類に適した環境づくりが、庭先でというのが難しい人は、本当に多いですから、庭のコーディネートにこだわりがある場合以外は、植木鉢で育てるのも、良い観葉植物になります。

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