アメリカネズコ(ベイスギ)の育て方

育てる環境について
栽培をする時、育て方ではどのような環境が良いかです。北アメリカの中でもアラスカ地方においても生息しているとされています。かなり寒いところにおいても生息することができます。耐寒性が強い種類になります。単に耐寒性があるだけでなく、そもそも涼しい気候を好む性質があります。日本といいますと冬は非常に寒くなります。
日本の冬の寒さくらいは特に何の問題もなく育てられそうです。しかし暑さの面では気になることがあります。木ですから、実際に育ってしまうとある程度はその場所に対応することもあるでしょうが、若い時には対応できなくて枯れてしまうことがあります。あまり環境がかけ離れていたりすると育てれられない場合があります。
日本の夏においては、気温が高い場合においては水はけを良くするようにします。そして適度な湿り気をキープすることができるところに植えつけるようにします。暑い時にはどうしても水分が必要になりますから、ある程度の水分が入ります。ありすぎても困るので、うまく調節する必要があります。
木として成長してしまえば日差しなどが暑くても避けられません。水分を与えたり、することで調節するしかなくなります。日当たりがないと必ずしも成長できないわけではなく、耐陰性があるとされています。若いころにおいては少し陰のあるところを選んでうえるようにしても良いかもしれません。別の木があることで陰になるようなところでも育てることができます。
種付けや水やり、肥料について
こちらについてはさすがに植木鉢で育てるのは難しいでしょう。当初は植木鉢で育てたとしてもいずれ庭に地植えしないといけなくなります。通常は庭にそのまま植えつけることになります。どのような土地で育つかですが、有機物が多く含まれているところでよく生育するとされています。
庭土においてあまり含まれていない、心配があるのであれば土の構成を事前に変えておくようにします。赤玉土の中粒を4割、完熟タイプの腐葉土、樹皮堆肥を4割、パーライトを1割混ぜたものを使うようにします。パーライトの量については、暑さであったり日当たりの度合いによって変更すると良くなります。
夏に気温が高くなるところ、盆地と呼ばれるところなどは日本の北部であってもかなり気温が上がりますからパーライトを増やして水はけを良くしておきます。北海道や東北などにおいてはそれなりに涼しくなりますから、必ずしもパーライトをいれなくても育てることができるでしょう。水やりについては植木鉢で行う場合においてはたっぷり行うようにします。
この基準としては2年未満か、2年以上になっているかです。2年経っていればそれなりに水の吸収力なども増していますから、無理にたくさん水分を与える必要がありません。庭植えの場合においてはほとんど水を与えることなく、雨水で対応します。肥料では、2月に有機質の肥料を寒肥として株元周辺に埋めるようにします。鉢植えでは3月に化成肥料を与えます。
増やし方や害虫について
たくさん増えてくれば庭木としてもかなり役割を示してきます。まずは挿し木で増やすようにしてみます。2月から3月において行うことができます。枝を選ぶことになりますが、この時には昨年伸びた枝を利用します。枝の先端から10センチほどのところで切ります。切り口に関しては手で無理やり折るのではなく、カッターナイフなどを利用します。
そうするときれいに斜めに切ることができます。斜めに切るのは、水分などの吸収がしやすくなるためです。増やしたい数の挿し木を切りそろえておき、2時間程度水あげをします。その後に植木鉢にいれた用土に挿すようにします。挿し木をした後については乾燥しないように気をつけながら、鉢ごと袋に入れて密閉します。
直射日光をが当たらないようにした明るい場所で管理をするようにします。種まきでも増やすことができます。種から大きな木に育てることができるのは憧れの方法かもしれません。行うのは10月から11月頃です。果実から種を取ることができます。取ったあとはそのまま取り巻きするようにします。保管をして春にまくなどではありません。
上にかける土に関してはそれ程厚くなくても良いです。たっぷりの水を与えておきます。病気や害虫に関しては特に考える必要はありません。行う作業としては剪定があります。粗いときに3月ぐらいに刈りこみをします。枯れ葉の除去も必要です。茶色になった葉は自然に落ちないならこちらで落とすようにします。
アメリカネズコ(ベイスギ)の歴史
日本においては冬から夏にかけてある予報がされることがあります。それは花粉情報です。花粉の飛散が始まる頃から徐々に始まります。2月の中旬から4月の中旬ぐらいまでされることがあります。まず最初に飛散が始まるのがスギ花粉で、その後にヒノキ花粉が続きます。多くの人がこれらにアレルギー反応を示すために、対策が必要なのでしょう。
実際は植物の花粉は1年を通して飛んでいて、それぞれにアレルギー症状を持つ人はそれによって花粉症になるとされています。ですから気をつけないといけません。杉と言いますと日本においても馴染みがある木になります。日本固有種とされています。ヒノキ科になりますが、では外国に似ている木はないかですが、アメリカの方にあるようです。
アメリカネズコと呼ばれる植物で、杉のような木になります。別名はベイスギと呼ばれます。ベイスギの方は和名とされていて、まさに米国の杉としてつけられているようです。実際のところは同じヒノキ科ですがスギ属ではないとされています。ですからあまり名前としては正しくなさそうです。
実際の名前であるネズコに関してはクロベ属の木になりますから、そちらのほうが名前としては正しそうです。原産としては北アメリカの西部に分布するとされています。日本において何故和名においてスギと入ったかについては、北米から木材を輸入するときにスギ材の代用とされていたことからのようです。木の属性から付けられたわけではないようです。
アメリカネズコ(ベイスギ)の特徴
特徴としては、裸子植物になります。マツ綱、マツ目、ヒノキ科です。属はスギではなくクロベ属、ネズコ属と言われることもあります。その他にアメリカスギと呼ばれる種類の木がありますがそれとは全く異なります。園芸分類上は庭木、花木、コニファーなどとして使われるとされます。
形態としては高木になり、樹高については高くなると50メートルにも達するとされます。自宅で栽培するときはかなり気をつけないといけないでしょう。北米でも比較的涼しい地域を生息地としていることから、耐暑性としては一般的とされ、耐寒性が十分ある植物になります。常緑性で、カラーリーフとしての用途があります。
香りがいいとも言われています。木材としては耐久性が良いため、日本からスギ材の代用として輸入が増えたとされています。日本に比べると木材は豊富にあるでしょうから、重宝されたでしょう。では見た目はどうかですが、必ずしも良いとはいえないようです。日本のスギといいますとまっすぐ高く伸びていくイメージがあります。
この木に関しては必ずしもそのようには伸びず、枝分かれなども適度に行われます。もちろん育て方にもよるのでしょうが、その面で見た目が良くないとされています。大きくなると幹の直径については4メートル近くになるとされています。若い時にはどうしても枝が粗くなるようですが、うまく育てていくようにすれば観賞価値が高くなるとして庭などに植えるケースが増えてきます。
-
-
アデニウムの育て方
アデニウム/学名・Adenium/キョウチクトウ科・アデニウム属です。アデニウムは、南アフリカや南西アフリカなど赤道付近...
-
-
ムラサキカタバミの育て方
この植物は、カタバミ科カタバミ属の植物で、日本にもカタバミという植物がありますが180種以上あるということです。また広く...
-
-
アネモネ(モナーク)の育て方
耐寒性も強いため、初心者でもあっても育てやすいのも特徴の花です。開花期が長いというのも、特徴の一つになります。原産地はヨ...
-
-
フランネルフラワーの育て方
フランネルフラワーは、セリ科の常緑多年草で原産地はオーストラリアとなっています。生息地は、オーストラリアのような乾燥して...
-
-
モナデニウムの育て方
モナデニウムは日当たりのいいところで栽培をします。そして育て方は土が乾いたらたっぷりの水を与えてあげます。塊根タイプの植...
-
-
アスチルベの育て方
アスチルベの歴史は比較的浅く、ドイツで品種改良された園芸種ですが日本にも自生しているので古くから親しまれてきました。日本...
-
-
ニセアカシアの育て方
ニセアカシアは北米原産のマメ科ハリエンジュ属の落葉高木です。北アメリカを生息地としていますが、ヨーロッパや日本など世界各...
-
-
サンザシの育て方
サンザシの原産地は中国で、主に北半球の温帯を生息地としています。日本や中国に自生している種類の中には、花や実が美しいもの...
-
-
オルレアの育て方
オルレア(オルラヤ)は、ヨーロッパ原産のセリ科の一年草です。日本でのオルレアの栽培の歴史はまだ浅いですが、最近、急激に庭...
-
-
アークトチスの育て方
南アフリカ、熱帯アフリカを原産地とし、そこにはおよそ65種類ものアークトチスが分布しています。その中でも日本に初めて入っ...
特徴としては、裸子植物になります。マツ綱、マツ目、ヒノキ科です。属はスギではなくクロベ属、ネズコ属と言われることもあります。その他にアメリカスギと呼ばれる種類の木がありますがそれとは全く異なります。園芸分類上は庭木、花木、コニファーなどとして使われるとされます。