トマトの栽培における種まきや植え付けの時期及び育て方について
トマトの育て方
トマトは夏野菜に該当しますが、もともとの原産地が高地である事から比較的寒さにも強いという特徴があります。但し、苗の段階で霜が掛かったりすると痛んでしまいます。そこで、霜の被害が考えられない範囲で極力早い時期に育て始めるのがポイントとなります。
具体的には4月~5月上旬が適切な時期に該当します。苗を購入して育てる場合には、植え付けをこの時期に合わせれば概ね問題が無いという事になります。一方で苗は販売される品種が限られる事から、最近は種からトマトを育てる事も増えています。
トマトの種まき
トマトの種まきを行う場合はいきなり露地にまくのでは無く、概ね2ヶ月程度の育苗期間を経た後に植え付けを行う必要があります。従って種まきは早ければ2月という事になりますが、この時期では環境が合わないので保温を行ってやる必要が生じます。
これが難しい場合には、植え付け時期が遅れるものの4月頃に種まきを行うのが次善策となります。このように種まきや植え付けの時期にポイントを見出せるトマトですが、その育て方にも様々なポイントがあります。まず根本的な部分で考えなければならないのは、連作障害の問題です。
トマトの栽培時の注意点
トマト栽培で一番の壁となるのが連作障害であり、これはトマトを含むナス科全般に共通する問題点です。従って前年にトマト栽培を行った場所は勿論の事、同じナス科に該当するナス・ピーマン・ジャガイモを前年に育てている場合にも、トマト栽培は避ける必要があります。
次にトマトの栽培のポイントとなるのは、ある程度育って来てからの管理です。まず前述のように高地に原産を求められるトマトは比較的乾燥環境に強く、逆に水分に恵まれ過ぎている環境には弱い面があります。
その為に、雨水が直接当たるような環境では水分を吸い過ぎて、実が割れるといった障害が起きる可能性があります。ですので、雨除け等の設置が必要となります。また、成長段階のトマトは茎が上方に向かって大きく伸びるので、これを支えてやる必要があります。
具体的には50~60cm程度の支柱を立て、茎を誘導してやる必要もあります。そして伸び過ぎを防止する意味でも、支柱最上に達した段階で茎の先端を積み取る事が望ましいと言えます。こうすると高さの面で管理し易くなると共に、栄養が集中し易くなって美味しく・大きい実を付ける可能性を高める事が出来ます。
-
-
インドゴムノキ(Ficus elastica)の育て方
日本でも一部の温暖な地域では戸外で育ちますが、寒冷地では鉢植えで育てます。ミニサイズの鉢から大型のものまで、様々な趣のあ...
-
-
カツラの育て方
カツラは日本特産の植物で大昔である太古第3紀の頃から存在します。日本とアメリカに多く繁茂していましたが、次第にアメリカに...
-
-
ダンピエラの育て方
世界分布の区分における熱帯から亜熱帯地域に多く発見されてきたクサトベラ科、そのうちの一種類として認識されています。学術名...
-
-
クサノオウの育て方
クサノオウは古くから日本に生息している山野草です。聞き慣れない植物ですが、黄色い花を咲かせるヤマブキソウに似ています。ク...
-
-
ビート(テーブルビート)の育て方
ビートの歴史はとても古く、紀元前より利用されています。始めは野生種の先祖型にあたる植物を薬草として利用されていて、ローマ...
-
-
カラジウムの育て方
カラジウム/学名・Caladium/和名・ハイモ、カラジューム/サトイモ科・ハイモ属(カラジウム属)カラジウムは、涼しげ...
-
-
リグラリアの育て方
リグラリアは菊科の植物で、原産は東アジアの広い地域を生息地にしています。日本においても、かなり古くからある植物で、中国と...
-
-
シレネの育て方
シレネはナデシコ科のマンテマ属もしくはシレネ属に分類される草場であり、生息地の多くは北半球に在ると言います。また、世界的...
-
-
漬け菜類の育て方
アブラナ科の結球しない葉菜のことを漬け菜類と呼んでいますが、主な種類と分類と言うのは多種多彩であり、アブラナ類には春先に...
-
-
ヒナゲシの育て方
ヒナゲシはヨーロッパ原産のケシの一種で、虞美人草という別名を持ちます。虞美人草という名前は中国の伝説に由来しています。秦...




トマトは世界一の需要量を誇る野菜で、日本でも比較的良く食されています。気候的にも栽培に適する事から、家庭菜園レベルであっても頻繁に選択される野菜です。トマトは収穫が一度で終わらず、木が枯れるまでの間に何度も実を付ける性質があります。従ってトマトの栽培においては、収穫期間を長く取れるような方法を取る事がポイントとなります。