イヌマキの育て方

イヌマキの育て方

イヌマキはマキ科マキ属の常緑針葉高木で原産は関東から四国、九州、沖縄、台湾の比較的暖かいところの沿岸部を生息地にしています。福岡県筑柴野市武蔵地区に、九州最古のお寺、武蔵寺があります。

イヌマキの育てる環境について

イヌマキは半日陰を好みます。日向、日陰にも耐えます。かなり暗い環境ですと、枝が垂れ下がります。極端に乾燥すると葉が、ボロボロと落ちます。基本的には、耐湿性、耐乾性があります。水はけのよい肥沃な土地を好みます。

寒さに弱いので、日当たりや排水のよいところを選びましょう。日当たりのよい場所を好みますが、日陰にもよく耐え、潮風や大気汚染ににも非常に強いです。以上のようにあまり場所を選ばずに育てられますが、もともと暖かい場所に自生する植物ですので、

寒いのは苦手で東北や北海道などでの植栽は適しません。育て方の工夫として霜の発生する心配があると所では、株元を腐葉土や、堆肥で覆うなど簡単な、対策が必要になります。直射日光が強い場所では、葉が焼けます。イヌマキは土質を選びませんが、乾燥を嫌います。

またやせた土地には、堆肥をすき込んで様子を見ます。植えるときには、堆肥をすき込んでおくと、その後新芽の伸びがよくなります。イヌマキは朝晩が暖かくなる、3月下旬ごろから、植えることが可能ですが、新芽が固まる頃の4月中旬から5月上旬は避けなければなりません。

そのため、ゴールデンウィークから8月下旬から9月に植えつけるのが、適しています。水はけがよく、日当たりのよい場所を選ぶのがよいでしょう。カイガラムシ、ハマキムシ、アブラムシは葉をたべてしまう害虫ですので、そういった虫のいない環境で育てるのがよいでしょう。もし植えた環境に、害虫を発見したら、すぐに駆除して、防除が必要になります。

イヌマキの種付けや水やり、肥料について

10月ごろに種の下の、花托が暗紫色に塾したら種を採取します。採取した種は、すぐまくか、密閉したビニール袋に入れて、冷蔵庫で保存し翌年の3月にまきます。乾燥に弱いので、水やりは水が切れないようにします。土が乾いてきたら、水をやります。

庭植えの場合は、降雨だけで十分です。それでも日照りの時や、土の状態によって、水やりが、必要になります。肥料は、毎年2月油カスと骨粉を混ぜ合わせたものを、株の周りに浅くすきこんでおきます。窒素分が多いと軟弱に育ってしまうので、注意が必要です。

鉢植えや、庭植えでも植えつけてから、2年未満の株は、土の表面が、乾いたら、たっぷりと水を与えるのがよいでしょう。庭植えで2年以上たつ株は、特に水を与える必要は、ありません。降雨だけで十分でしょう。庭植えは、2月ごろ有機質肥料を、株元に埋めておきます。

鉢植えは、3月に化成肥料を株元に追肥します。鉢植え、庭植ともに、植えつけ適期は3月中旬、6月から9月です。根を切って行う移植を行う最盛期は、5月、6月です。植えつけ、植え替えの時は、植穴または鉢底に肥料を施します。

大きな株を植えるときには、根に空気が届きやすいように、土をやや高く盛って盛りつけ、深植えは避けます。大きな木を移植する場合は、あらかじめ根回しを行い、充分に細根を出させてから、行います。寒さに弱いので、寒冷地での植つけは不向きです。水はけがよければ特に土質は選びません。

イヌマキの増やし方や害虫について

さし木による増やし方は、3月から4月または9月中旬から10月に行います。3月から4月は昨年伸びた、充実した枝を穂木として使います。9月から10月にさす場合は、昨年伸びた枝から、10㎝ほど、穂木を取り、水揚げ後清潔な土などにさします。

さし木後は乾燥しないように注意し、直射日光をさけた明るい場所で管理します。種子は秋に熟します増すので、採取してすぐにまくか、乾かさないように貯蔵しておき、春暖かくなってからまきます。マキシンハアブラムシ、チャハマキ、ドウガネブイブイがイヌマキの主な害虫です。

マキシンハアブラムシは新梢の先端に発生する赤みを帯びたアブラムシで、3月ごろからイヌマキを観察し、早期発見し、駆除していきます。早期発見であれば、薬剤の部分的な塗布で済みます。アブラムシの排泄物は甘い蜜状なので、これを求めて蟻が登ってきます。

これと枝の先端の変化の兆候を観察し、害虫の発生を発見します。チャハマキは小さなガの幼虫で、葉を糸で束ねたものの中に潜んでいます。見つけ次第駆除します。ドウガネブイブイはコガネムシの仲間で成虫が夜間に葉を食べます。

昼間に枝の中に潜んでいるところを、枝をゆすって落とし追い払います。春から夏にかけて、新芽や枝に、アブラムシが付きます。事前に薬剤をまいて、予防するか、発見が見られたら早めに駆除します。風通しが悪い環境なら、カイガラ虫が発生します。薬剤が利きにくいので、手の届く範囲なら、ブラシなどで、こすり落とします。

イヌマキの歴史

イヌマキはマキ科マキ属の常緑針葉高木で原産は関東から四国、九州、沖縄、台湾の比較的暖かいところの沿岸部を生息地にしています。福岡県筑柴野市武蔵地区に、九州最古のお寺、武蔵寺があります。そのすぐ近くに武蔵野イヌマキ群があり藤原道真公の無実の罪が晴れるように天拝山に祈った際、

身を清めたという伝説が残る紫藤の滝の周囲に植えられた、樹齢100年を超える大木があり、11本の大イヌマキが植っています。最大で高さ28mにもおよび県内でも珍しいものとして、県の特別天然記念物に指定されています。自然の力強さを感じられるスポットになっています。

イヌマキがこんなに長く生息しているのは、イヌマキが風に強い特性があるからだといわれています。イヌマキは照葉樹林に生息し神社林では優占している場合もあり、森林が小さくなると風の影響を受けやすくなるため風に弱い植物が絶えイヌマキが生き残るからだといわれています。

庭木や防風林として、植林されて利用されています。屋敷林や畑の防風林として利用されてもいます。庭木としては、北アメリカ南部でも、利用されています。イヌマキとは昔、杉をマキといったので、それと区別して、イヌマキと呼んだとされています。

木材としての使用に関しては、特に水に強いことから、風呂桶などに用いられます。沖縄県では、古くから木造住宅の高級建築材として、利用されることがあります。これはイヌマキが強い抗蟻性を持ち住宅の天敵であるシロアリに強いからです。

イヌマキの特徴

大きく成長した樹木は高さは20mほどになります。樹皮は白っぽい褐色で、細かく薄く、縦長にはがれます。茎はますぐに伸び、枝先は、上に伸びますが、樹木が大きくなり枝が伸びると、下へ垂れ下がります。葉は細長く扁平です。

南関東の暖かい場所で、庭木の生垣に使われています。成長が遅く、害虫にも強いです。葉は細長く密に生えます。初夏に花が咲きますが、あまり目立ちません。開花期は5月から6月です。秋に実がなりますがこちらもあまり鑑賞用といった目立つ実にはなりません。

実は食べることができます。10月ごろ果実は粉青白色に熟し、その下の花托も暗赤色に色づきます。花托は甘く食べることができます。潮風に強いので、防風林として栽培され植えられることが多いです。マキ壁と言って、高い生垣を作って、防風壁にしている浜辺もあります。

萌目力が強く、刈っても、刈っても次々と新芽が出て、隙間なく常緑の葉を茂らせるので、防風に適している。千葉県の木に指定されている。材は、黄褐色ないし暗褐色、材は緻密で、そろばん玉や、箱などの器具に用いられている。耐水性、耐久性に優れるので、水湿の多い場所で、建築や、土木材料として、利用されてえいます。

シロアリの被害が多い沖縄では、一級建築材に指定されています。イヌマキは2月から7月に発生するオキビエダシャクトリムシの被害が大きい。このシャクトリムシはいったん発生すると、葉がなくなるまで食いつくし、葉を枯渇させます。

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