ドウダンツツジの育て方

ドウダンツツジの育て方

ドウダンツツジは、かわいらしいふっくらとした見た目の花をつける植物で、灯台躑躅、または満天星躑躅と書くのだか、その漢字の通り、灯台や満天の星のように暗闇の中で明るく照らすものや、輝いているものの様子が由来になっています。

ドウダンツツジの育てる環境について

日本原産の植物なので、基本的に環境への適応力は高く、そんなに育て方に気を配ることは少ない植物です。鉢植えであれど、庭であれど、日当たりの良い場所で育てるのが適しています。日陰を好まない植物のため、日陰で育てていると、元々花がつきやすい植物にも関わらず、

花付きが悪くなり、秋に見せてくれる赤色の葉の色もくすんだ感じになってしまうことがあります。基本的に年中通していろいろな表情を見せてくれる観賞用の木なので、そのような事態は避けたいです。また、低木とはいえ、大きくなると最大3メートル近くになるので、

鉢植えで育てていても、最終的には大きめの庭へ移し替えてあげることが望ましいです。シャクナゲや、ツツジとおなじように、地表近くにたくさんの細い根を張る植物なので、あまり地表近くが固い土であると、育ちにくい場合があります。また、このドウダンツツジは酸性土壌を好むので、

酸度未調整ピートモスと腐葉土を混ぜたものをすきこみ、柔らかくした上で、水はけと水もちが良い状態の土であることが望ましいです。しかし、基本的には丈夫な植物なので、ある程度柔らかく、保湿性がある土であれば大きく成長させていくことができます。

最初のうちは、夏に気を付けたいです。乾燥のしすぎや、直射日光による過度の温度上昇によって開花時期のうちから枯れてしまうこともあるので、鉢植えで育てているうちだけでも、夏だけ、半日陰の場所で育てるということが大切です。

種付けや水やり、肥料について

ドウダンツツジは種というものはなく、さし木によって最初育てていきます。さし木をする時期は新芽が伸び始める前の落葉期である3月から4月の間が最適です。しかし、3月でも気温が例年より低くなることがここ数年多くなっており、植え付けの時期として厳寒期は避けたほうが、

良いとされているので、心配であれば、4月に入った最初の時期に植えるのが良いと思われます。水やりはまだ鉢植えにおさまる大きさであれば、5月~9月の土が乾燥しやすい時期に、土が乾いていたら行う程度で大丈夫です。寒い時期はそこまで水分を必要とすることがないので、

10月頃の肌寒い時期になってくれば、水やりは控えめで大丈夫です。大きくなれば非常に丈夫になる木なので、鉢植えにおさまりきらずに、庭に植え替えをした段階で水やりの必要はほぼないですが、夏の乾燥する時期だけは、朝や夕方に乾燥した土をたっぷりと湿らせる感覚であげることが望ましいです。

時間に余裕があまりないのであれば、根本にワラや、腐葉土を厚めにおくことで土の乾燥をある程度防ぐことはできます。あまり水分が不足することはありませんが、水分が不足すると、花の付きが悪くなったりすることがあります。

肥料は、年2回ほど2月の時期に1回と、開花が終わった5月から9月の間に1回行うことが望ましいです。鉢植え、庭植えでも肥料の違いはあまりなく、チッソ分が多いと葉が茂りすぎてしまうので、そこに注意し、緩効性化成肥料や、有機質肥料を株元へ施します。

増やし方や害虫について

種付けと同じようにさし木により増やすことが可能です。さし木の時期としては、枝が丈夫になってきた6月頃が最適とされています。今年伸びた新しい枝を、ハサミを使わず、手でもぎ取り、下の方の葉を取り除いたら鉢植えに挿し、日当たりの良い場所で、

土が乾かないように水を与えながら育てていきます。先ほど記述した通り6月頃がさし木の時期としては最適ですが、新芽が出始める3月頃から植えても、日本の環境に適応した強い木ですので、丈夫に育てることができます。植えてから約2ヵ月ほどで根が生えてきて、

翌年の春まではそのままの状態で植え付けの時期になるまで育てます。病気になることはまずない植物なので、非常に育てやすく、虫にも強いので、虫につかれても枯れることはありません。しかし、ハダニ類が葉の後ろに8月下旬から9月にかけて発生しやすく、

ハダニが葉からの吸汁をし、生育を阻害することで、秋にかけての紅葉の発色が悪くなり、色のあるところと、ないところとに分かれた斑模様ができたり、かすったような模様の葉になったりしますので、定期的に薬剤をまくことや、乾燥と高温を好む害虫なので、

高温はどうにもならないとしても乾燥を防ぐために葉に水をかけるなどの対策をすることで防ぐことができます。ハダニのほかにも、アブラムシやカイガラムシなどが枝や幹に発生するので、虫をよせつけたくないのであれば、年中通しての防虫剤をまくことが必要になってきます。

ドウダンツツジの歴史

ドウダンツツジは、かわいらしいふっくらとした見た目の花をつける植物で、灯台躑躅、または満天星躑躅と書くのだか、その漢字の通り、灯台や満天の星のように暗闇の中で明るく照らすものや、輝いているものの様子が由来になっています。

主に日本では灯台が由来となっている説が多く、枝分かれの仕方が、昔の時代で宮中で使われていたという結び灯台に似ていることから当初は灯台の読みはドウダイであったため、ドウダイツツジと呼ばれていましたが、それがだんだんとなまってきて現在ではドウダンツツジと呼ぶようになったようです。

逆に満天星躑躅と書いてドウダンツツジを意味するのは主に中国であり、道教の神である太上老君が仙宮で霊薬を練っている最中に、誤ってこぼしてしまった霊水がこの木にかかり、満天の星空のように輝いたことからそのような漢字が使われるようになりました。

学名としては、まったく異なるエンキアンサス(Enkianthus)という名が使われており、これは妊娠を意味する「enkyos」と花を意味する「anthos」が由来となっており、妊娠したように膨らんだようなその見た目から名づけられました。

そんなドウダンツツジの花言葉は丈夫な植物であることから「節制」、花が非常に小ぶりであり、お辞儀をしているように軽く下を向いていることから「上品」、ほかにも「素直な告白」や「愛の喜び」など白い花に相応しい純潔や純粋を連想させるような花言葉がつけられています。

ドウダンツツジの特徴

ドウダンツツジの最大の特徴は春の時期である主に4月の上旬から5月の上旬にかけて見られるそのかわいらしい花にあります。花の特徴としては白色の釣鐘型の小ぶりな花であることです。大きさは5ミリほどで、花の大きさに個体差はそれほどありません。

葉はひし形のような形であり、こちらは花と違い個体差が少しあり、小さいものや、通常の大きさであれば2~3センチですが、大きいものだと5センチを超えることがあります。野生で生えているということは少なく、主に家庭用の落葉広葉樹であり、

日本では関西方面の温暖な気候の方で植えられていることが多いです。春に咲かせる花は、見た目がふっくらとしているのでツボミと間違われることも多々ありますが、育てている人は実際のツボミから咲く様子がかわいらしく、おもしろいという理由で栽培されている方も多くいます。

家庭用として栽培されている理由として、低木であることもあげられ、大きくなっても3メートルほどで止まってしまうので、庭を大きく占領していくという心配がないことは大きなポイントです。春の間だけかわいらしい姿を見せてくれ、時期が過ぎれば暑さと乾燥から自らの身を守るために、

葉を茶色く枯らし、水分の蒸発を最低限にすることから、春の季語としても使われます。7月から8月の間にはまた新芽が出てきて、青々とした葉を多くつけ、秋には綺麗な赤い紅葉を見せてくれます。日本が主な生息地である植物なこともあり、日本特有の急激な環境の変化にも対応のできる植物だといえるでしょう。

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