オリヅルランの育て方

オリヅルランの育て方

オリヅルランはユリ科オリヅルラン属の常緑多年草で、初心者にも手軽に育てられるため観葉植物として高い人気を誇っています。生息地は熱帯地域で南アフリカのナタール原産になりますが、オリヅルラン属の種類はおよそ200種以上存在します。

オリヅルランの育てる環境について

日陰でもよく育ちますが、日当たりの良い明るい場所に置くようにするとしっかりとした株になります。葉の色を濃くして斑をきれいに出す場合にも、日光によく当てるようにします。ただし夏の直射日光は避けるようにしてください。

強い日差しに当ててしまうと葉が焼ける原因になるため、夏の間は半日陰や日陰に置いておきます。それ以外の季節には日中はできるだけ屋外やベランダなどに出しておきます。耐寒性もあるので冬でも気温が3度以上あれば屋外で育てることもできます。

冬は強風や霜に注意して、気温が下がった時は日の当たる窓際などで管理しましょう。シャムオリヅルランはオリヅルランと比べて寒さに弱くなっているので、冬は室内で育てるようにします。室内で育てる際には冷暖房などの空調によって、温度差が激しくなってしまうと生育に影響が出てくるので、

なるべく温度差のない場所で育てるようにします。暑さ・寒さに強く日陰での耐性もありますが、置き場所を頻繁に変えるのはなるべく避けて、環境を変える時にはゆっくり時間をかけて慣らしていくようにしてください。特に日陰から日なたへ移動する際には株が弱っている場合もあるので、

まずは明るい日陰に移動して1週間から10日ほどかけて慣れさせ、その後同じくらいの期間半日陰に置いてから、最後に日なたへと移動していきます。株が弱ってくると葉先が変色してくるので、日頃の手入れで確認をして変色などが見られた時は、根の状態や水を多く与えるようにします。

種付けや水やり、肥料について

オリヅルランは乾燥に強く、根はかなりの保水力があります。そのため水やりを忘れてしまってもすぐに枯れる心配はありません。春から秋にかけての水やりは、表面の土が乾いてきたらたっぷりと与えるようにします。温度が低くなってきたら水やりを控えるようにして、少し乾燥気味にして育てます。

冬に水を多く与えてしまうと根腐れを起こす原因になるので注意しましょう。生育時期の春から秋には緩効性の置き肥を与えるようにします。肥料は月1回を目安に与え、葉の色を見て肥料の量を調節します。日照が十分なのに葉の色が薄い時は肥料が不足しているので、

追加で液肥などを与えるようにしてください。反対に肥料が多いときは白い斑が黄色っぽくなってくるため、色が変化してきた時は肥料の量を減らすようにします。生育期以外では特に肥料を与える必要はありません。新しく植付けをする時には赤玉土と腐葉土をブレンドしたものなど、

保水性があり水はけの良い土を使用します。また植付けした直後は肥料は控えておきましょう。オリヅルランは生長が早いので、根詰まりを起こして葉が枯れてくることがあります。葉が変色してきたりランナーの伸びが悪くなってきた時には、

根が原因になっている可能性があります。また表面の土から根が見えていたり、鉢の底から根が出ている時にも、一回り大きなサイズの鉢に植え替えをします。植え替えする時には、土を払い落してから根をカットしておきます。

増やし方や害虫について

オリヅルランはランナーから出てくる子株を利用して簡単に増やすことができます。子株からは根が生えているので、ランナーを3~5cm程度残して切りそのまま土に植付けします。植付け直後は明るい日陰にしばらく置いて、根を定着させます。根が生えていない子株は水につけておくと、

数日後には根が生えてくるのでそれから植えるようにしてください。株分けする場合は、5月から9月に行うと最適です。根に付いた土を落としてから2~3株程度に切り分けて、新しい土に植えつけます。オリヅルランはカイガラムシが発生することがあります。

カイガラムシは風通しの悪いところやほこりっぽい場所に発生し、植物自体が弱ってくるとカイガラムシも付きやすくなります。予防としては換気を良くしてオリヅルランを風通しの良い場所で管理します。枯れてしまった葉は素早く取り除くようにして、増えすぎた子株は切り取ります。

カイガラムシが発生してしまったときには、薬剤を散布して対処します。植物に固着している場合もあるので、歯ブラシなどを使ってはがして駆除する方法もあります。湿気が多い場所に長く置いておくと、炭疽病にかかることもあります。

炭疽病になると葉に褐色の斑点ができて、やがて大きくなってきて穴があき葉が枯れてしまいます。炭疽病を防ぐには高温多湿の場所を避けるようにしておき、発病した場合には斑点のできた葉を取り除いた後、炭疽病に有効な薬剤を散布して対処します。

オリヅルランの歴史

オリヅルランはユリ科オリヅルラン属の常緑多年草で、初心者にも手軽に育てられるため観葉植物として高い人気を誇っています。生息地は熱帯地域で南アフリカのナタール原産になりますが、オリヅルラン属の種類はおよそ200種以上存在します。栽培するのによく出回っている品種には、

両側に白い縁取りが入る「ソトフオリヅルラン」、葉の中心が白い「ナカフヒロハオリヅルラン」などがあり、葉が太く短い「シャムオリヅルラン」は名前にオリヅルランとありますが正確には種類が異なり、アフリカのガボン原産になりランナーを出しません。

オリヅルランの学名の「Chlorphytum comosum」はギリシャ語で「緑の植物」意味になり、英名は「spider plant」と言います。日本では折鶴蘭と呼ばれ、子株にできた葉の形が糸につながれた折鶴に見えたことが名前の由来となっています。

また名前には蘭の文字が入っていますが、実際には蘭とは関係がなくユリ科の植物になります。オリヅルランが日本に伝わったのは明治初期になり、鑑賞用の植物として栽培されてきました。育て方が簡単で容易に増えるため初めて育てる観葉植物としても親しまれています。

また、空気中に含まれているホルムアルデヒドを吸着する作用が一番高い植物ということが、アメリカ航空宇宙局(NASA)の調査結果で明らかになり、インテリアとして室内に置いておく観葉植物としての人気が高まっています。

オリヅルランの特徴

オリヅルランは細く先のとがった葉が特徴で、葉先からランナーという細い茎が伸びてきて、その先から子株が出てきます。ランナーの先には3月から5月くらいの短い間に約1cm~1.5cmほどのきれいな白い花が咲きますが、とても小さいためあまり目立たず、鑑賞には適していません。

花が終わった後に子株ができるため、その部分は切らないようにしてください。ランナーは垂れ下がる性質があるので、高い場所に置いたり上から吊り下げるようにして飾るととても見栄えがします。オリヅルランは生育が早いため、2年に1回は植え替えを行うようにします。

そのまま放置しておくと根詰まりをおこして枯れてしまうことがあります。植え替えに最適な時期は5月から10月になり、比較的丈夫なため根詰まりさえ注意しておけば枯れる可能性は低くなります。生長するとおよそ20cmから40cmになり、葉の緑と白い斑のコントラストが一層際立ってきます。

近年では葉先がカールする改良品種のボニーの栽培も多くなっていて、テーブルなどに置ける小ぶりな鉢植えやミニ観葉植物として流通しています。水やりなどの日常の管理以外には特別な手入れなどは必要なくありません。

ただ、水不足や根が詰まってしまった影響で葉先が枯れてしまったときには、こまめに切るようにして枯れてしまった葉は病気などを防ぐためにも根元から取り除くようにしてください。一般的には葉が硬い種類の方が耐寒性が高くなっています。

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