シンゴニウムの育て方

シンゴニウムの育て方

シンゴニウムとは、中央アメリカ〜南アメリカが原産のサトイモ科のツル性植物です。現在では熱帯アメリカを主な生息地として約30種類があると言われています。

シンゴニウムの育てる環境について

シンゴニウムは高温多湿を好む植物ですので、暖かい室内で管理することがお勧めです。耐陰性があるので、日陰でも育ちますが、より美しい葉をつけるためにはやはり日光は必要です。直射日光にあたるとせっかく綺麗な葉が葉焼けを起こしてしまいますので、明るい日陰に置くのがよいでしょう。

またはレースカーテン越しの日当たりの良い場所で管理するようにします。日光浴をさせる場合にも急に日向に出すと葉が弱ってしまう原因にになります。まずは半日陰から少しずつ慣らしていくことが重要です。暑さには強いのですが、寒さには弱い植物です。

冬の間は温かい室内に取り込んでおくように心がけましょう。出来れば10度以上の室温が望ましいのですが、暖房の効いた部屋で管理すると一日の室温差が大きくなってしまいますので、それよりは暖房がなくとも日当たりが一定の明るい場所で管理した方が越冬しやすくなります。

根詰まりを起こしていたり、2年以上植え替えをしていない場合、植え替えをしてあげます。適期は5月〜8月頃になります。水はけのよい土を好みますので、赤玉土と腐葉土、川砂を6:3:1くらいの割合で混ぜたものを使用するとよいでしょう。市販の観葉植物用の用土を使用しても大丈夫です。

根が傷んでいたら、その部分はよく切れるハサミ等で切り落としてから植えかえます。植え替えの際に、伸びすぎてしまったツルは切り戻してあげるとよいでしょう。その時に切り落とした部分は、挿し穂として使うことが出来ます。

種付けや水やり、肥料について

春から秋にかけては生育期になります。元々水を好む植物ですので、土の表面が乾いたら鉢底からたっぷりと水を与えてあげるようにしましょう。特に夏場は乾燥しやすくなりますのでマメに水やりをしてあげます。また、葉水も重要なポイントです。

ハダニなどの害虫予防にもなりますので、定期的に霧吹きなどで葉の表裏に水を吹きかけたり、濡れた布で表面を拭いてあげるとよいでしょう。夏場だと、朝夕葉水を与えると生き生きとした美しい葉色に育ちます。冬場はそれほど水やりは必要としませんので乾燥気味にして育ててあげます。

その際も、葉水だけはしっかり施してあげるようにします。ハイドロカルチャーや、セラミスなどで育てている場合、乾いてきたら容器の3分の1程度の水を与えるようにします。陶器などの中身が見えない容器を使用している場合は、内鉢に植えつけ、

さらに水位計などを利用するとどれくらいの水が入っているのか確認しやすくなります。容器の底には根腐れ防止のためにミリオンAなどを入れておきます。こちらの場合でも冬の間は水やりは控えめにし、1日おきくらいに葉水を与えるようにします。

シンゴニウムは生育期の5月〜9月頃に緩効性のある化成肥料を置き肥します。あまり肥料を与えすぎると葉が変色してしまうことがあるので注意が必要です。時々液体肥料を与えるくらいでも大丈夫です。ハイドロカルチャーや水挿しなどの場合は、ハイドロカルチャー用の液体肥料を適量与えるようにします。

増やし方や害虫について

シンゴニウムは挿し木、株分けによって簡単に増やすことが出来ます。適期は5月〜8月頃です。樹形を整える際に切り落としたツル部分を使用するといいでしょう。茎を10〜15センチ程度に切り、上部の葉を2〜3枚残して下葉は落としておきます。

シンゴニウムの葉は大きめですので、水分の蒸発を防ぐために葉をまとめて縛っておくか、3分の一ほど切りつめて小さくしておきましょう。肥料分のない赤玉土(小玉)か、挿し木用の用土に挿し、乾燥しないように注意しながら日陰で管理しておくと2〜3週間ほどで発根します。

発根促進剤などを切り口に塗っておくと、さらに早く発根するのでお勧めです。また、土に挿さずに水挿しにしても発根します。挿し穂をコップなどの容器に挿しておくだけで大丈夫です。水挿しで発根させた株はハイドロカルチャーなどで育てるのに向いています。

株分けをする際、古い土を3分の1ほど丁寧に落とし、ツルを10センチ程残して切り戻します。ハサミで株を2〜3個に切り分けて、栽培用の用土に植え替えて明るい日陰で育てていきます。乾燥しないように葉水を与えることがポイントです。シンゴニウムは、乾燥してくると、

ハダニやカイガラムシを発生することがあります。ハダニはしっかりと葉水を与えておくことによって予防することが出来ますが、もし発生した場合は早めに殺ダニ剤などで駆除して下さい。カイガラムシは薬剤が効きにくいので、見つけ次第歯ブラシや、ウェットティッシュなどでこすり落としてあげましょう。

シンゴニウムの歴史

シンゴニウムとは、中央アメリカ〜南アメリカが原産のサトイモ科のツル性植物です。現在では熱帯アメリカを主な生息地として約30種類があると言われています。トロピカルで華やかな印象を持つシンゴニウムは、観葉植物として人気が高く、多くの園芸店やホームセンターなどで出回っています。

葉の形が個性的で、品種によって大きく異なります。最もポピュラーなのはシンゴニウム・ポドフィルムといわれる種類のもので、メキシコが原産です。葉脈に白い模様が入るものがあり、観賞価値も高い品種です。ピンキーという赤みがかった色の葉をつけるものも近年人気を博しています。

また、ジャマイカ原産のアウリツムというタイプは葉が3〜5つに裂けて動物の耳のような形をしており、非常に可愛らしい種類です。他にも実にたくさんの園芸品種が生まれており、葉の形も様々ですので、選ぶ楽しみもある植物といえるでしょう。

シンゴニウムの葉は品種によって随分形状が異なるものの、いずれも光沢のある美しい葉をつけます。大きく育った株だと棒状の花を咲かせることもあります。育て方も容易で、観賞価値も高いので、最近では園芸専門外の店舗でも取り扱われていることも多くなってきました。

雑貨屋さんなどに販売されているのを見かけたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。あまり大きくならず、置き場所や管理方法も好みで変えられるので、インテリア雑貨としても人気が出てきたようです。

シンゴニウムの特徴

シンゴニウムの特徴は何と言っても艶がある美しい葉です。品種によって様々な色、形、模様、大きさをしており、非常にバラエティ豊かです。一般的に観葉植物として売られているシンゴニウムは幼葉です。シンゴニウムは幼葉の時と成葉の時では同じ種類でも形状が変わってくるという特徴があります。

大抵鉢植えで育てられますが、鉢植えではそれほど大きな株にならないので、成葉まで成長することはありません。シンゴニウムの特徴は、さまざまな育て方の中から自分のイメージに合わせて選ぶことが出来るというところにもあります。

鉢植えで育てることが多いと思いますが、支柱などを立ててツタを這わせ、ツリーのように仕立てるのもお勧めです。吊り鉢を使って高い所から垂らすようにツルを伸ばすのもおしゃれで素敵です。また、シンゴニウムはハイドロカルチャーや園芸ポリマー、水挿しでも育てることが可能です。

小さなお子さんやペットがいらっしゃったりすると、室内では出来るだけ土を使いたくないという方も少なくないでしょう。そういった方には清潔感があり、手入れも楽なこちらの方法で育てることをお勧めします。シンゴニウムは生育旺盛な植物ですので、

樹形バランスが崩れても簡単に仕立て直すことが出来ます。剪定をしてから新芽が伸びる速度も他の観葉植物と比べて速いので、割とすぐに綺麗な株に仕上がります。また、栽培も簡単ですのでどんどん株分けをして増やしていきたいという方にもお勧めです。

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