クロコスミアの育て方

クロコスミアの育て方

クロコスミアは、モントブレチアやヒメヒオウギズイセンと言った別名を持つ球根植物の多年草の植物です。ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)、トリトニア、モトブレチアなど色々な名前で呼ばれており、古くから栽培が行われている人気の植物です。

育てる環境について

モントブレチアと言うのは、クロコスミアのオーレア種、ポトシー種と、これら2つの交配種となるクロコスミイフロラの園芸用品種群の呼び名ですが、モントブレチアと言うのは繁殖力が高く、しかも順応性も高い事からも、路傍、駐車場脇と言った管理をしていないような場所で野生化している物を見かけることが在ります。

この植物は球根植物ですが、種により繁殖もしていくので、風に乗って種が飛んで来て路傍、駐車場脇と言った場所に野生化した形で群生する事もあります。また、球根は各節より地中を横に這う茎となるストロンを複数伸ばして行き、それぞれの先端部分には新しい球根を作りながら増えて行くため、

周りの植物への影響が起きる事もありますので、庭植えを行う場合には周囲の植物への影響を考慮して栽培する場所を決める事が育て方のポイントの1つとなります。因みに、日本の佐賀県においては、『佐賀県環境の保全と創造に関する条例』の中で、栽培や持ち込みが禁止されていると言います。

育てる環境は日当たりと水はけが良い環境を選ぶのが理想ではありますが、この植物は幅広い環境に適応してくれますし、土壌も選ばないなどの特徴もあります。また、乾燥にも強事、半日陰でも栽培が出来ることなどからも、初心者の人でも容易に育てられると言うめりっともあります。

但し、耐寒性は弱いのが弱点であり、霜がおりる地域などでは球根を掘り起こしておいた方が安心と言うケースも有ります。あくまでも、地中で球根が凍らない状態であれば寒地でも冬越しは可能になります。

種付けや水やり、肥料について

植え付けや植え替えの時期は3月下旬頃から5月の中旬頃が最適で、肥料については同時期に施します。また、開花時期は6月から8月頃であり、球根が駄目にならなければ毎年綺麗な花を咲かせてくれます。用土は、一般的な草花向けの培養土が使用可能になりますが、

赤玉土を7、腐葉土を3の割合で混ぜ合わせた用土を作ってあげても良いです。植え付けは、春に球根を植え付ける形になりますが、植える深さは球根の3倍ほどの深さに植えるのがコツで、株間は20㎝ほどの余裕を持って植え付けていきます。肥料については、

庭植えの場合は肥料を与えなくても育てることが出来るのも特徴で、逆に肥料分が多い事で葉が多く茂ってしまい、倒れてしまう事も有るので注意が必要です。また、鉢植えの場合も多肥は禁物ですが、春の成長期の時に少量の肥料を施してあげます。

水やりについては、肥料と同じく庭植えの場合はよほど乾燥をしていない限りは与える必要はなく、多くの水を与えてしまうことで球根が腐ってしまう事に繋がるので日照りが数日間続いた時などに与える程度で良いと言います。これに対し、鉢植えの場合は用土の表面が乾き始めた段階でたっぷりと与えると言った管理で良いです。

但し、春の生育期に入り、夏の開花となるまでの間については表土が乾かないように水やりをして管理を行って上げるのが育て方のポイントとなります。尚、秋以降になると休眠期に入りますので、この時期の水やりは不要であり、乾燥させた状態でも良いのです。

増やし方や害虫について

クロコスミアは幅広い環境に適応する植物であり、球根が冬場に凍ってしまわない限りは特別な管理をしなくても毎年綺麗な花を咲かせることが出来る植物であり、初心者の人でも比較的容易に栽培が可能になります。春から開花までの間は適度な水やりと肥料を与えて管理をしていきますが、

秋になった時点でその管理も不要になります。但し、秋以降については枯れた茎葉は切っておいた方が良いと言えます。増やし方としては株分け、種まきなどの方法で増やすことが出来ます。クロコスミアは、球根の各節から地中を横に這う茎が伸びていき、

それぞれの先端には新しい球根を作り出していきます。そのため、特別何もしなくても増えて行きますし、繁殖力が強いため逆に増えすぎてしまう事も有ります。適量増やす目的において、植え替えをしたりすることも管理の一つとなりますが、この植物は分球する事は無いため、

地下茎の先端にある新しい球根を植え直して株分けを行う方法になります。種まきについては春から秋にかけて行う事で増やす事が可能ですが、取りまきであれば確実に増やせますし、3年ほどで開花してくれます。この植物における病気と言うのは殆どありませんが、

害虫についてはハダニがつきやすいためその都度防除が必要です。ハダニの被害を植えると、葉が白く透けたような状態になってしまいます。高温乾燥によりハダニは多く発生すると言われており、葉の部分に水をかけてあげることでハダニを防止出来ます。

クロコスミアの歴史

クロコスミアは、モントブレチアやヒメヒオウギズイセンと言った別名を持つ球根植物の多年草の植物です。ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)、トリトニア、モトブレチアなど色々な名前で呼ばれており、古くから栽培が行われている人気の植物です。

尚、モントブレチアと言う別名は旧属名であり、その名残で現在でもクロコスミアの通称として利用されているのです。アヤメ科のクロコスミア属に分類されており、南アフリカが原産で、性質が強い事や良く増えるなどの理由からも野生化したクロコスミアを各地で見ることが出来ます。

国内においても各地に生息地を持ち、南アフリカが原産と言えども日本の気候の中でも順応が可能であり、多くの人が栽培を行っていると言います。花の色についても、赤色やオレンジ色、黄色、幾つかの色が混ざる複色など球根により花の色が異なるので、

異なる色の球根を複数植えてあげれば、6月~8月の開花の時に楽しみが膨らみます。尚、クロコスミア属には7種類が存在しており、最も一般的と言われているのが、クロコスミア・オーレア(ヒオウギズイセン(姫檜扇水仙))とクロコスミア・ポトシーの交配種となる、

クロコスミア・クロコスミイフロラになります。品種については300品種以上在ると言われており、初心者でも育てやすい事からも人気の植物です。オーレア種とポッツィー種(ポトシー種)の交配種のクロコスミイフロラの3品種は一般的に園芸品種として流通されていますが、これら3つを併せてモントブレチアと呼ぶケースが多いのが特徴です。

クロコスミアの特徴

クロコスミアは、アヤメ科クロコスミア属の球根植物であり、熱帯アフリカには6種類が分布しています。また、園芸で幅広く普及して、多くの人が栽培しているのが、クロコスミア・オーレア種とクロコスミア・ポトシー種、この二つを掛け合わせて作られたクロコスミア・クロコスミイフロラであり、

これらを園芸品種群としてモントブレチアと言います。春になって球根を植えてあげると、夏から秋には綺麗な花を咲かせてくれます。この植物の葉は、剣型であり直立した形で、左右交互に出てくるのが特徴で、草丈については品種により異なり、40センチほどのものもあれば、1.5mもの大きさになるものも有ります。

また、葉の間より花茎をのばして行き、花茎は何本にも枝分かれしており、花茎の先端部分には20輪ほどの花を咲かせます。花の大きさは、径3cm~5cmほどであり、花色は赤みが強いオレンジ色を初め、オレンジ色、黄色、濃い赤色、複色などになります。

尚、代表的な園芸品種には、深紅色の花を咲かせるルシファー(ルキフェル)を初め、黄色の花を咲かせるキトロネラ、オレンジ色に赤い模様が入っている複色の花を咲かせるエミリー・マッケンジーなどが有ります。

因みに、属名となっているクロコスミアと言うのは、ギリシャ語で「サフランの香り」と言った意味を持つと言いますが、これはクロコスミアの花を乾燥させたものをお湯に浸してあげることでサフランのような香りがすると言った事に由来しているのだと言います。

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