ポテンティラ・メガランタの育て方

ポテンティラ・メガランタの育て方

ポテンティラ・メガランタは別名をハナイチゴや西洋キンバイといいます。葉がイチゴのものに似ていて愛らしい黄色の花を咲かせます。バラ科でポテンティラ属の宿根草で、和名はチシマキンバイといいます。このチシマキンバイという和名は花色の産地名からつけられました。属名はギリシャ語の強力という意味があるpotensを語源としています。

ポテンティラ・メガランタの育て方

ポテンティラ・メガランタの育て方は日当たりと水はけの良い場所に植えることから始まります。自生しているものもほとんどはやせている土地で乾燥ぎみの場所にあります。高温多湿のは他の植物同様に弱いので根腐れしないように水はけを良くしておくことが育て方の上で大切でコツでもあります。

冬は耐寒性が強いのがポテンティラ・メガランタですから屋外で冬越しさせることに問題はありません。もともと北海道という寒い地域で自生している植物ですからそこは心配しなくても大丈夫なのです。土は冷涼な地域であればあまり気にしなくても水はけだけ良ければ大丈夫です。

ただし一般的な地域や暖かい土地では山野草用の培養土が良いでしょう。山砂を中心にして小粒の軽石や鹿沼土を混ぜ合わせたものを使うのもオススメです。花壇はできればレイズドベッドにしておいて、軽石などを混ぜておくといいです。ポテンティラ・メガランタを植えるのは3月から4月にかけてや10月から11月にかけてが良いです。

肥料も同じく植える時に施せばOKです。夏の間は肥料分が残らないように気をつけておきます。ポテンティラ・メガランタが根付くまでは乾かないようにしっかりと水をあげておきましょう。

庭植えをしていて根が完全にはっているような状態ならば水やりはそれほどしなくても大丈夫です。鉢植えの場合は少し難しいですが、土が乾燥した頃にあげるようにして水のあげ過ぎで多湿状態にならないように気をつけて栽培します。

種付けさせることで増やせるのか?

ポテンティラ・メガランタの育て方を学んだら、種付けのことも考えてみましょう。株分けをするのであれば秋か早春に行います。根の少ないものや芽しかないようなものは挿し芽をして発根させてから鉢上げするようにします。八重咲き品種などは種まきから育てることは非常に難しいので、株分けから育てたほうがいいです。

種が実らないだけではなく、親の見た目と違うものができたりすることがあります。株分けしたものを植えつける時には根をほぐして古い土を落として根を広げるようにして植えつけるのがポイントです。植え替えをする場合も同じです。ただし根がしっかりとはるまでは乾かないように気をつけておきます。

また根詰まりもしやすい植物ですから、毎年株分けを兼ねて植え替えをするようにしたほうがいいです。それ以外のものであれば種付けさせた後にできた種を種まきして栽培します。原種や一部の園芸品種が種付けから育てることができます。

春か秋にまいて、1年から2年栽培していると花をつけ始めます。種を採取するために必要な花以外は花茎の部分でカットをしておくとこぼれ種で増えてしまうことを防ぐことができます。

注意したほうがいいことはある?

ポテンティラ・メガランタに限らずですが、同じ場所に毎年同じ植物を植えていると連作障害を起こすことがあります。また一度そこに発生した害虫が味をしめてまたやってくる可能性も出てきますので、鉢植えなどであってもできるだけ新しい土を使って植え替えをするようにしたほうがいいです。

もし花壇や庭などで同じ場所に植えておくのであれば細かい雑草などをそのままにしておかないようにするのが良いです。そのままにしておくと風通しが悪くなりますし、株元へ日光が当たりにくくなってしまうからです。ですから雑草はマメに処理してあげなくてはいけません。

しかも雑草はせっかく栄養たっぷりにしてあげる土壌の栄養分まで横取りしてしまうのでやっかりなのです。花がらに関してもマメに片付けるようにしたほうがいいでしょう。花がらは葉や茎にくっついて雨にあたってしまうと灰色かび病を発生させる原因になります。

そして種をつけて育てたい場合を除いて花茎をそのままにしておくと種作りのために栄養がそちらへどんどん吸収されてしまって株そのものの元気がなくなってしまいます。それゆえに花が枯れて必要がなくなった花茎はカットしてしまうほうが良いのです。風通しを良くするためにも株が密集してしまっている場所は適当に間引いてしまうなどしたほうが花付きも良くなります。また、それぞれに栄養がしっかり行き渡ります。

ポテンティラ・メガランサは黄色いイチゴのような花を咲かせますが、ポテンティラの仲間には八重咲きのファイアーボールという深い赤色の花を咲かせるものやモナークスベルベットという名前の鮮やかなクリムゾンレッドの花びらにかなり濃いダークレッドの目が入る個性的な花が咲くタイプもあります。

ミスウィルモットという茜色の花びらがだんだん薄いピンク色に変化していくタイプのものもあります。鮮やかな花色はポテンティラ・メガランサとは正反対の色をしていて非常に目立ちますので、いろいろと植え方を考えて組み合わせてみるのも面白いでしょう。ただし近くに植えておくと品種同士が混ざってしまうこともありますので、それが好きではない方は離して植えたほうがいいです。

ポテンティラ・メガランタの歴史

ポテンティラ・メガランタは別名をハナイチゴや西洋キンバイといいます。葉がイチゴのものに似ていて愛らしい黄色の花を咲かせます。バラ科でポテンティラ属の宿根草で、和名はチシマキンバイといいます。このチシマキンバイという和名は花色の産地名からつけられました。属名はギリシャ語の強力という意味があるpotensを語源としています。

ポテンティラ・メガランタのようなポテンティラ属には強力な薬効を持つ種があることからそう名付けられたといわれています。生息地は国内ですと北海道の海岸地帯に自生しており、原産地は日本では北海道千島、サハリンやカムチャツカ、北米などといわれています。国内で発見されて以来、冬にも強い植物として全国的に拡がり、現在では英国風ガーデンやグランドカバーとしてもよく使われるようになっています。

ロックガーデンなどにも向いていますし、お庭で雑草をなるべく生やしたくない方はそこに植えていたりもします。北海道の寒さにも耐え、海岸沿いの荒ぶる天候にも耐えられるほど強い植物としてとても人気があります。見た目も可愛らしいですから、他の植物とコンビを組ませて植えている方も少なくありません。

ポテンティラ・メガランタの特徴

ポテンティラ・メガランタは花の直径が3cmから5cmほどで少し大きめです。1つの株から5枚の黄色い花びらをつけた花を数輪ずつつけます。根から生えてくる葉は分厚めで綿毛に覆われています。この綿毛に覆われているのは寒い地方で咲く花の特徴です。4月頃から7月中旬頃にかけて開花し、イチゴとよく似た実をつけます。

ただこれは本物のイチゴとは違って食べることはできません。可愛らしい観賞用として考えておきましょう。草丈は5cmほどから60cmほどまであります。大きな品種のものですと1m近くなるものもあります。育てる難易度はやや難しいというところですが、寒さにはめっぽう強く、さらに夏の暑さにもそれなりに強いのでそういう意味では手間はかかりません。

ただし生育中はアブラムシの被害にあうことが多いので、見つけたらすぐに退治してしまうか、前もって虫を予防する薬剤などをまいておくのもよいでしょう。病気で心配なのはうどんこ病です。本物のイチゴもかかりやすい病気ですが、風通しや日当たりを十分にすることで病気は防ぐことができますし、ほとんど他の病気の心配もありません。

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