マルバノキの育て方

育てる環境について
栽培することが多くなっているとされる木ですが、育てる環境として適しているところとしてはどこがあるかです。日当たりに関しては、日当たりの良い所、もしくは半日陰のところが良いとされています。どちらでも良さそうですが、どちらに植えるかによって葉っぱの色合いが異なってきます。秋にどのようになるかが気になるでしょう。
日当たりの場合であれば、赤く紅葉させることができます。一方で半日陰になると黄色っぽい色のままその後赤くならずに落葉してしまうことがあります。日当たりの良い所であれば真っ赤になる前に黄色い葉も見ることができます。しかし半日陰だと黄色までしか楽しめません。となるとどちらがいいかについて自ずとわかってくるでしょう。
木が何かの陰になって日当たりのいいところと半日陰のところがうまく分かれる場合があります。そうなるとある部分は赤くて、ある部分は黄色のままのことがあります。同じ時期に複数の色を楽しむことが出来るので、そういった植え方をするのもいいかもしれません。土の様子としては、適湿地を好むとされます。
乾燥をした状態はあまり好みません。そのために西日はあまり良くないとされます。秋の夕焼けに紅葉が映えることがありますが、あまり西日が好まれないので、夕暮れとのマッチングができないかもしれません。夏においては少し水をあげ過ぎになるくらい与えたほうが良いとされます。乾燥する状態を好まないので、気をつけなければいけません。
種付けや水やり、肥料について
育て方として、用土に関しては水はけが良いようにします。生息地は主に日本の西日本になります。ですからそれを意識すれば良く、それ程変わった用土にする必要はありません。赤玉土の中粒を2とすると完熟腐葉土が1ぐらいの割合で混ぜたものを使うようにします。完熟腐葉土を入れることによって湿り気も維持しやすくなる土を作ることができます。
庭に植えた場合において、植え付け直後に水やりをしっかりと行います。後は雨だけである程度は対応することができます。乾燥や潮風にはあまり強くないとされる品種なので乾燥については適度に考える必要はあります。でも日本が生息地ですから、海外の乾燥地などとは大きく異なりますただし、
日当たりのいいところで日照りが続くようなときはかなり水分も少なくなってきますから、その時には多少の水やりを追加するなどします。保水性を考慮した時には水をあげすぎると根腐れになるので注意します。鉢植えの場合においては、土が乾いたかどうかが水やりのサインです。庭に比べると保水力が少ないですから乾燥してしまうことがあります。
表面の状態を目安に水分を与えるようにします。ひりょうについては、2月の落葉時に寒肥として与えることがあります。油かす、腐葉土、堆肥を周辺に与えます。この時には深さを20センチ位掘って、そこに混ぜ込むようにすると影響しやすくなります。この時期以外に与えるのが良いのが9月頃になります。この時には化成肥料を与えます。
増やし方や害虫について
増やすための方法はさし木を行います。時期は6月から7月ぐらいが良いとされます。昨年からの伸びた枝から穂木を取ります。それを清潔な土に挿します。さし木をしたあとは明るいところで乾燥しないように管理をします。根がはるのを待つようにします。植え付けにおいては、庭植え、鉢植え共に厳寒期を避けた落葉期が適期とされています。
2月中旬から3月とされますが、地域によっては寒い時期もありますから、3月の後半などに行うなどの調節が必要になります。寒冷地で行うなら4月ぐらいにずれ込むこともあります。植え付けや植え替えにおいては、植穴、鉢の土の底に緩効性の化成肥料を元肥としていれます。水はけに注意をするようにします。
水はけが悪くなると根腐れしてしまいます。この木については枝が細いためあまり乱れて枝が伸びていくことは無いとされています。とは言いながら重なったりすれば枝同士があまりいい関係ではなくなるので一定の調整をしてあげたほうが良いとされていますその時に行うのが剪定になります。枝を切り戻す場合においては、
枝分かれをしている箇所で若い枝を残すように剪定をしておきます。すると自然に仕上げることができます。土の表面が乾きすぎるときにはマルチングと呼ばれる作業を行います。樹皮堆肥などを使います。植える場所によっては直射日光が当たりすぎて乾燥が進むことがあるからです。病気や害虫においてはあまり心配することはないとされます。
マルバノキの歴史
植物の葉っぱといいますと基本的には楕円形の様な形をしています。先が尖っているものもあれば丸まっているものもありますが、通常は縦と横の幅においては一定の割合差があります。縦と横の割合が同じになればなるほどこの葉っぱについては丸い形をしていることになります。自然界においては、知らないうちに効率的に作られることがあります。
鉢のすといいますときれいな六角形ですが、形が崩れない最も効率的な形として知られています。植物においてもそれぞれの植物でこの大きさ、形が効率的として生えてくることがあるかもしれません。少し変わった葉っぱの形を持っている植物として知られているのがマルバノキと呼ばれている木です。漢字だと丸葉の木です。
非常に単純なネーミングです。葉っぱが真ん丸だからこのように付けられたようです。原産地としては日本になります。海外においては同じような種類についてはあまり知られていません。日本においても全国ではなく、本州の中でも中部地区以西になります。しかし九州であったり、南西諸島などでは見られていないので、
あまり南の方では育ちにくい傾向があるかもしれません。この木についてはベニマンサクと呼ばれる別名があります。元々は自生していましたが、今自生しているものを見つけるのは難しくなるぐらい減ってきているようです。花の形に特徴があることから栽培する人が増えているようで、そういった木については見られるようになっています。
マルバノキの特徴
木の種類としては、マンサク科、マルバノキ属となっています。別の名称としてベニマンサクと呼ばれています。園芸分類としては庭木、花木となっています。花も咲きますが、花よりも葉っぱの形が人気として栽培されることが多くなっています。高さとしては低木の種類となり、2メートルから4メートルになります。
植物としてはそれなりに大きいのでしょうが、木と考えるとあまり高い植物ではないと言えそうです。花としては赤い色の花が咲きます。開花の時期は11月で、少し寒い時期に咲く花と言えそうです。耐寒性は一般的で、耐暑性についてはそれなりにあるとされます。落葉性の葉で、日陰でも育てることができ、
初心者でも比較的問題なく育てられるとされています。特徴の一番としては、丸みを帯びたハートの形をした葉っぱになるでしょう。この葉っぱに関しては新緑の季節はきれいな緑で、その後秋には紅葉してきますから赤いハート形が木いっぱいについている状態を見ることができます。
紅葉の仕方においてもそれぞれの葉っぱが少しずつ異なる所が良い所でしょう。真っ赤になるものもあれば、黄色っぽいところを残しているものもあります。赤色と黄色がうまく混ざり合っているものもあります。新緑の季節からちょうど紅葉に移り変わるときなどは緑の部分、黄色の部分、赤い部分が混ざり合った葉っぱをつけることもあります。葉っぱ自体は比較的大きく、大人の手のひらぐらいになることもあります。
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