アネモネ(モナーク)の育て方
育てる環境について
花というのは、見た目には美しいものの、気温などには左右されがちな、デリケートな植物です。特に花びらは、強い風が吹けば、ハラハラと舞い散ってしまう事もあります。栽培するときには気温にも気を配りながら、花にとってベストな育て方をすることが重要です。栽培環境を整えた上でスタートすることは、かなり大切なことです。
冬の間只中に花のついた株を入手したケースでは、株も花も凍らないような場所での保管が必要です。鉢に球根を植えた場合は、順調に芽が出て、地上部分が枯れてしまう夏のはじめくらいまでの期間は、置く場所にも気をつけましょう。戸外でできるだけ風通しが良い、お日様のあたる場所に置いておくのがベストです。
そして地上部分が枯れたことに気がついたら、今度は雨などに当たらない日向へと移動させます。日陰に置くのは夏場から秋のはじめくらいの期間です。10月に入って、日差しも穏やかになってきたら、また移動を行います。暖かいお日様のあたる場所へと、移動をさせましょう。地上部分が枯れた時にですが、そのタイミングで球根をそのままにしないで、ほりあげてしまうこともできます。
掘り上げた球根は、保存をします。庭に植えたい時には、風通しが良いことと、水はけの良いことを条件に、適切なゾーンを検討します。そのうえで、お日様の光が、よく当たる場所がよいでしょう。そういった条件が揃った場所に、球根を植えるとよいです。素敵なロックガーデンにもよいでしょう。
種付けや水やり、肥料について
栽培環境も大切ですし、水やりもコツを掴んで上げることが大事です、庭植えとプランターへ植えたものとでは、少し意識が異なります。状況が違うためですが、最近ではベランダでの鉢植えも人気がありますから、鉢植えの水やりの仕方も、知っておくと良いでしょう。基本的に少し湿らせた用土を準備して、球根は植え付けを行います。
そのため、植えたときは軽く湿り気がある状態です。湿っている水分がある状態なので、植えてすぐは水やりをしなくて構いません。球根を植えてから、4日から5日くらい経ってから、土の状態を確認して水やりを行います。これが、植えてから1回目の水やりになります。
そのあとには、地上部が枯れてしまうまで、土の表面が白く乾いた状態となったら、水をたっぷりと与えましょう。しかし地上部の状態を見て、枯れたことに気がついたら、水をあげるのはストップします。鉢植えの場合は、鉢を雨の水がかからない場所に移動させます。雨がかからないだけではなく、日陰であることも大事です。
そこで、湿った土を完全に乾かしていきます。再度、水を上げ始めるのは、10月に入ってからになります。10月カラが、水を上げ始める再スタートです。庭植えをしていて雨水がかかる場合は、水やりはしなくても構いません。肥料ですが、鉢植えの場合は、たっぷりと肥料を上げることで、花もたくさん咲いてくれます。10月の秋の時期から、3月の春の時期は、2週間に1回のペースで肥料を施してあげるとよいでしょう。
増やし方や害虫について
アネモネを栽培すると気には、害虫にも気をつけることです。よく登場しやすいのは、茎を密かに食いちぎってしまう、ネキリムシという虫です。花の根の部分を切っているというわけではありません。若い元気で柔らかさもある植物をターゲットにしていて、葉っぱや茎を食いちぎってしまいます。
困った害虫ではありますが、ほかの野菜類や花などでも、害虫被害としては頻繁に遭遇はしやすい虫です。根元の部分を見たときに、葉っぱや茎が、ブチッと食いちぎられていたら、株元である土の下に潜んでいる可能性が高くなります。試しにほってみると、ネキリムシと遭遇する確率は高めです。
活動するのは夜間であり、日中の明るい時間帯は土の中に潜んでいます。対策としては、ネキリムシ専用の薬剤を購入して、適度にばらまくことです。増やし方ですが、分球の場合のグッドタイミングは、6月から8月にかけてになります。球根をその時期に掘り上げたら、株を増やすために切り分けます。種まきをするためのナイスなシーズンは、9月から10月にかけてになります。
最近は温暖化も関係しており、気温が高めである為、気温にも注意をしながら行動をすることが必要です。時期的には9月から10月がベストですが、問題は気温です。温度が高すぎて、暑すぎると、発芽をしにくいためです。温度の数字で言えば、25度以上になると厳しくなり、ほとんどが発芽しない状態です。気温のバランスを見ながら、種まきをしたあとには、日陰での管理を心がけると良いです。
アネモネ(モナーク)の歴史
アネモネモナークの歴史は古く、海外の神話や伝説の中にも神秘的な花として登場しています。生息地としてはヨーロッパ南部あたりであり、原産地は地中海東部沿岸地域と言われています。西洋文明の思考から誕生しているギリシャ神話でも、アネモネの花は登場する機会があります。ギリシャ語でanemosとか聞いて風という意味がありますが、これが語源であるといいます。
直訳すると風の花ということになりますが、どこか儚げでもあり、それでいて強い魅惑的な印象もある花です。花言葉には、儚い愛といった意味もあります。美の女神ヴィーナスであるアフロディーテと、アドニスの出てくるアネモネの花のストーリーも世界的に有名なお話です。アフロディーテが真っ赤な花を咲かせ、その花は風と名付けられました。
それはアネモネというネーミングであり、その花の命はとても短いです。美しく艶やかな花を咲かせたかと思っていたら、風に吹かれてあっという間に散りさってしまう、はかない花です。風の花であり、伝説の神話にもなって今の時代にも伝えられています。神話の中で登場するイノシシは、実はアフロディーテの夫である、
軍神アレスではなかったのか、といった説も強く残っています。モナークの花に限りませんが、ギリシャ神話というのは、奥が深く切ないものも多いです。この花は原生地から、海外や各地への伝播をした際には、巡礼者であったり、十字軍などが深く関わっています。
アネモネ(モナーク)の特徴
耐寒性も強いため、初心者でもあっても育てやすいのも特徴の花です。開花期が長いというのも、特徴の一つになります。原産地はヨーロッパ南部から地中海東部沿岸地域であり、形状としては多年草になります。花の色の、色彩の豊かさにも魅了される、はかないながらも魅惑的な花です。っ花のカラーとしては、ホワイトや目の覚めるような鮮やかなレッドカラーもあります。
色が濃い目のピンク色の花もありますし、ソフトなピンク色もあります。この他にも、ブルーやパープル、複色など様々で、いろいろなカラーを育ててみるのも楽しいです。耐寒性には強い花ですが、耐暑性としては弱い傾向になります。昔から人間とのかかわり合いを深く持つ花として、広く世界でも知られている花です。
雨が多めの冬のシーズンに生育するのも特徴で、気温が上がって乾燥しがちな夏の時期を越すことのできる花です。秋になって機構も良くなり、涼しくなってくると、芽を出してきます。暖かくなる春には花を咲かせて、夏を目の前にして地上部は枯れていきます。そして塊根を作った上で、休眠をするというサイクルになります。
コツは、日当たりの良いゾーンへの植え付けをすることと、水はけが良い場所であることです。管理の上では、多肥には注意をすることです。ベストな条件で管理をすることで、その先何年も植えたままで、時期が来れば花を咲かせることが可能となります。花がら摘みも、主な作業の一つとなります。
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