ツルウメモドキの育て方

ツルウメモドキの育て方

人間や動物には性別があります。見た目ではよく見分けすることができない魚や虫にもあります。植物にまであると知り、意外だと驚く人がいるかもしれません。しかし、よく目にする植物もやはり雌蕊や雄蕊が存在しますし、繁殖のためには受粉が必要です。基本的な繁殖原理は人間や動物と変わらないと言えます。

育てる環境について

元々日本の広い範囲に生息している植物なので、育てる環境に関しては特に難しいことや特別なことはありません。野生でも生息しているので、野生の生息地を想像してみると良いでしょう。日本は東西に長い地形をしている国で、北と南では温度差がかなりありますし、冬と夏の気温差は激しいです。しかし、日本各地に生息している様子を見れば、

ある程度の暑さや寒さには耐えられる植物だということがわかります。自然に生息しているエリアで栽培する場合は特に気温について心配しなくても良いでしょう。また、日当たりが良い場所を好む植物のようです。日影が多い状況になると、この植物の最大の特徴の一つである実があまりつかない場合も起こり得ます。

適度に日が当たる環境を用意してあげるのが良いです。また、どこの山や林などでも根付いていることから、とても繁殖力が強いことも想像に難くない上、土壌の性質に関しても大きく気にすることはないですが、可能ならば水はけの良い土を選ぶ方が良いと言われています。自然に生息している人間の手が一切加えられていないものの中には、

数メートルに達するほど成長しているものもあります。上に伸びていくので住宅地などで放置して栽培した場合はやはり大きくなります。剪定は基本必要ありませんが、茂り過ぎたり、背丈が高くなれば剪定しましょう。その際に出た枝を挿し木として栽培することができます。生命力の強さはここでも発揮されます。来年までの楽しみがまた一つ増えることでしょう。

種付けや水やり、肥料について

ツルウメモドキは上記でも述べたように挿し木による育て方と種から育てる方法があります。挿し木は雌株から作りましょう。葉がある部分の枝を斜めに切って、すぐに水に浸しましょう。葉はたくさんあると無駄に水を吸収してしまうので、できるだけ葉を減らしましょう。

プランターなどに土壌を準備し、枝の半分くらいまで埋まるように挿して水をたくさん与え、様子を見ましょう。多少時間がかかるので、気長に待ちましょう。市販の挿し木の場合は、ほとんどが雌株になっていますが、一応確認してから栽培に取り組みましょう。種から育てたい人の場合は、二月から三月の間を目処に種を植えれば良いのですが、

種の状態では雄株か雌株か判別することはできません。もしも一つや二つの種だけを植えて気長に待っていたとしても、雄株では期待を裏切られることになってしまいます。雌株に当たるように、複数の種を同時に蒔くのが良いでしょう。自然環境では雨が降りますし、今まで山の落葉などで作られてきた栄養分豊富な土壌が元々あります。

ですが、一般家庭の土では栄養分が不足している場合もあり、実の付き具合に関係してくるので、肥料は合ったほうが良いかもしれません。自分の育てている土壌の環境によって肥料は調節しましょう。肥料によっては却って実が付きにくくなることもあるので注意しましょう。また、水はたくさん与える必要は特にないですが、土の表面が乾燥している場合などは適宜水を与えてあげます。

増やし方や害虫について

自然界で生きている植物は、厳しい気候環境に耐えているだけでなく、害虫から身を守っているという意味でも強いです。しかし、人工で育てると野生ほどの強さが無い場合もあります。また、水の与え過ぎなど栽培者の育て方に問題があり、害虫がついてしまうこともあります。

ツルウメモドキは病気や害虫についてはあまり報告が無いほど強く育てやすい植物として有名なだけに、観察していると葉を食べられている所を発見したり、虫がついているのを発見したらパニックになる人もいますが、冷静に対応すれば乗り切ることができます。虫の種類や被害によって対策を変えましょう。

見つける度に捕殺する程度で済む場合もありますし、防虫剤を散布しておくのも一つの方法です。手間や安心度を考えると防虫剤の使用が効果的かもしれません。上手に育てることができれば、然るべき時期に枝は伸びますし、実は付きます。枝を切ったり、実った実を適切な方法で保存して、時期が来たら蒔くことでどんどん増やしていくことはできます。

しかし、挿し枝の方向を間違えたり、雄株と雌株を間違えるなど明らかな栽培者のミスがあった場合、実ることはないので注意しましょう。適切な環境、ミスの無い株選びなど準備を確実にし、どんどん増やして家庭でいつでも可愛いツルウメモドキを鑑賞しましょう。人によってはプレゼントとして挿し木を贈ったら喜んでくれる場合もあります。色々な楽しみ方ができる面白い植物です。

ツルウメモドキの歴史

学生の時に、美術の授業で色のことについて学んだ記憶がある人も多いはずです。植物の葉や茎は緑色が基本ですが、花は様々な色があります。特に赤は、緑の対照色や補色として知られており、お互いを引き立たせるためには一番効果的だと言われています。自然界の中でも、赤の花を咲かせる植物や赤い実を実らせる植物はたくさんあります。

無意識に惹きつけられる日本人は多いでしょう。ツルウメモドキも夏に白や紫の花を咲かせた後秋に赤い小さな実をつけます。その可愛さや美しさから縁起を担ぐものとして正月飾りに用いる地域もあったり、観賞用として盆栽にして楽しんでいる人もいます。昔から、日本人は自然界に存在する石や植物などに芸術性を見出していました。

ツルウメモドキは日本や朝鮮が原産地であり、生息地も日本国内にあるため、日本人にはなじみ深い植物だと言えます。情緒ある日本の季節ごとの風景の移ろいや自分の感情、人生観などを植物や天気などを通して和歌や短歌に詠んで楽しんできました。昔から今に至るまで受け継がれている文学作品は、現代人の心をも揺さぶります。

日本人はとても繊細な感覚を持った民族だと言えるでしょう。季語だけでも日本人ならではの素晴らしい芸術だと感じられます。ちなみに、ツルウメモドキは秋の季語になります。ツルウメモドキの成長過程が人間の人生と重なる部分もあるという人もいます。盆栽や和歌、俳句というと年配の人の趣味に考えられがちですが、若い人も何か発見があるはずです。

ツルウメモドキの特徴

人間や動物には性別があります。見た目ではよく見分けすることができない魚や虫にもあります。植物にまであると知り、意外だと驚く人がいるかもしれません。しかし、よく目にする植物もやはり雌蕊や雄蕊が存在しますし、繁殖のためには受粉が必要です。基本的な繁殖原理は人間や動物と変わらないと言えます。

大きく異なるのは、一つの植物に雄蕊と雌蕊が一緒になっているということです。普段多く接する植物のタイプの多くは雄蕊と雌蕊が一つの株に存在します。ですから、雄と雌が人間のように別の株になっていると知ったら全然知識が無い人々は驚くはずです。ツルウメモドキも雄雌異株です。

他にも雄雌異株の植物は存在しますが、ツルウメモドキの大きな特徴の一つだと言えます。もちろん実がつくのは雌株です。また、実も特徴的です。花のあとは黄色い皮に包まれ、秋には中から実が現れます。一見水分が多く美味しそうに見えますが、人間の食べ物としてはあまり用いられていないようです。代わりに、鳥の食べ物として重宝されています。

食べ物が不足しがちな冬は特に貴重な栄養源になることでしょう。鳥にとって食べ物としてメリットがあるだけではありません。ツルウメモドキにとっても、食べられることによって種を遠くへ運んでもらうというメリットがあります。他の植物は虫や風によって花粉が運ばれるように、自然界では植物に合った繁殖方法があり、それぞれ厳しい環境の中を繁殖しています。

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