マリーゴールドの育て方

マリーゴールドの種付け
発芽に適した地温は20度から25度なので、八重さくらの咲くころから初夏のころにかけてが種付けに最適な時期です。寒冷地では5月から6月ごろまで、温暖地では4月中旬から6月ごろまで、暖地では4月初旬から6月ごろまでが良いでしょう。
プラグトレーを使用する場合はひとますに一個づつ種をまいて土をかけ少し土を押さえて種を落ち着かせた後、スプレーがじょうろで静かに水やりをします。平らな鉢や箱にまく場合は5センチくらいの間隔を開けて2粒づつまきます。
種付けには種付け用の土を用います。芽がでるまでは湿らせた新聞紙で覆い、直射日光を防いで乾燥をしないように丁寧に水をやっていると1週間程度で芽が出てきます。芽がでてきたら少し乾燥気味に管理士よく日に当てて育てます。
マリーゴールドの定植
本葉が8枚から10枚になったら、上の2節を摘み取り、プランターや花壇に35センチ間隔で定植します。上の節を摘み取ることで、わきから芽がでてボリュームのある形の良い株になるのです。
そして1平方メートル当たり、2kgの堆肥とリン酸とカリ分の多い化学肥料を30gを施しておき、その後も2週間に一度くらい液肥などを与えるようにします。マリーゴールドは日当たりがよく風通しの良いところで育てるようにしましょう。
日当たりが良いほど花がたくさん咲きます。また風通しが良い場所のマリーゴールドは株が丈夫で、病害虫の予防にもなります。マリーゴールドは真夏に弱く、生育が衰えたり花が咲かなくなったりすることがありますが、その場合には液肥は与えないようにし、葉がよく茂っている場合には、8月下旬に一度草丈の半分程度に切ってしまうことで10月ごろには再びきれいな花を咲かせるようになります。
マリーゴールドの栽培のコツ
マリーゴールドは長時間強い光に当てれば当てるほどよく育つので、日が長時間よく当たる場所で栽培することが大切です。また窒素肥料の与えすぎは葉ばかりを茂らせ、葉の中に埋もれるように花が咲いてしまうので、窒素肥料は与えすぎないように注意をします。
リン酸とカリ分の多い肥料を与えて、高温時のダニの発生にも注意が必要です。そしてマリーゴールドは水やりが上手に栽培するためのポインととなりますが、水は土の表面が少し乾いてきて白っぽくなってきたころにたっぷりと与えるようにします。
夏は土が乾燥するのが早いので、水やりの頻度を上げる必よいうも出てきます。水やりが不足すると枯れてしまう原因となります。マリーゴールドの育て方として、水やりのほかに、花摘みも上手に栽培するためのポイントです。
枯れた花を見つけたらすぐに花茎ごと摘み取るようにします。摘み取らずにそのままにしていたら、雨が降った時に花が腐ってしまい、その花が元気な花にかぶさってしまうことで元気な花までが腐ってしまうからです。
また花が枯れたままだと種が成長してしまって株の栄養を取ってしまことになりほかの花に栄養がいかなくなってしまうのです。さらに枝葉が込み合っているときには風通しが悪くなり熱がこもって蒸れてしまい生育が弱くなってしまいます。だから枝葉が込み入っているときには適宜、間引きをして風通しを良くすることも大切です。
マリーゴールドの育て方のまとめ
マリーゴールドの上手な育て方としては、まず種付けの段階では直射日光を避け、乾燥をさせないことが大切ですが、定植は日光がよく当たり風通しの良いところにし、乾燥させないように土が乾いてきたら水をたっぷりと与えるようにします。
肥料はリン酸とカリ分の多いものを与えるようにし、窒素肥料は与えすぎないように注意をします。暑い夏に花が咲かなくなったり、成長が止まったようなときには肥料をやるのを注視して、葉がよく茂っているようなら思い切って草丈の半分くらいまで切ってしまうことで、涼しくなってきたころ再び花が咲くようになります。
もし花が枯れてしまったら花茎から摘み取ってしまうことが大切です。花を摘み取ることは見栄えだけでなく同じ株のほかの花や株全体にも悪影響が出てくるので、元気な花まで腐らせることのないように花摘みは大切なことです。
苗で売られているので、苗の状態のマリーゴールドを花壇やプランターに移して育てることもできますが、種付けから栽培することで苗の大きさがそろい、花壇に移し変えた時に苗の大きさがそろってきれいです。
しかしマリーゴールドは花の咲いていない株を土にさしても簡単に根付くので種まきが遅くなってしまったら、このような方法で育てることもできます。マリーゴールドはこのように正しい育て方を知っていることで、春ごろから秋ごろまで長く花を咲かせ、人々の目を楽しませてくれます。
マリーゴールドで作ったハーブティーには血液を促進させ、体内の毒素を排出させる効果や発汗作用もあります。またホルモン様作用もあるので、女性の体にもやさしいハーブティーとなり、古くから焼くよいうや料理に用いられています。
マリーゴールドの歴史
マリーゴールドはキク科の花でキンセンカとも言われていて、学名はカレンデュラといいます。シェークスピアの作品にも出てくる花で西欧では古くから親しまれてきました。ギリシャ神話には太陽の神に恋をした女性が、毎日毎日太陽の神を見つめていたのですが、夜には見ることができず深い悲しみに陥ってしまい、その悲しみが深すぎて死んでしまい、その後マリーゴールドが咲いていたという話があります。
だからマリーゴールドはいつも太陽のほうを向いて咲いているのです。学名のカレンデュラは「何か月も通して」という意味があるのですが、その名の通り、長い期間、花を咲かせているのです。
原産地はメキシコやエジプトで、古くから薬用ハーブや料理などに用いられてきました。日本には江戸時代末期に伝えられてきました。そして日本ではキンセンカという名前で親しまれてきた花です。
マリーゴールドの特徴
キク科の一年草でどんな土壌にでも育つので世界中のあらゆるところが生息地ともいえ、野山でも見ることができます。品種が多く、アフリカン種、フレンチ種に大きく分かれます。アフリカン種はメキシコ産のエレクタを改良したもので、日本名では千寿菊と呼ばれていますが、花が大きく草丈が高いことが特徴です。
日本に初めて来たものもアフリカン種で16世紀にヨーロッパ経由でイギリス軍がアフリカ遠征の際アフリカに持ち込んで栽培されたのでアフリカン種という品種名になりました。フレンチ種はメキシコ産のパツラが改良されたもので、日本名では孔雀草と呼ばれています。花は小さめで草丈も低いことが特徴です。
はじめにフランスの王様の庭に植えられて栽培されていたことからフレンチ種という品種名になりました。そのほかメキシコ産のテヌイフォリアが改良された、草丈が15cm前後で花径が2cmほどの小型のメキシカンマリーゴールドやアフリカ種とフレンチ種を掛け合わされた、草丈が低く花が大きなアフロフレンチ種などもあります。
花は一重、八重、カーネンション咲、クラウン咲などさまざまあり、花の色も黄色、オレンジ、赤などの暖色系、まれに白やクリーム色などもありますが、咲き方や色がいろいろ組み合わさって、多彩な花を咲かせてくれる花です。
マリーゴールドという名前は年に何回もある聖母マリア様の祭日に、長い間花を咲かせるマリーゴールドがいつも咲いていたことから「聖母マリア様の黄金」ということで、その名前が付けられたといわれています。
下記の記事も詳しく書いてありますので、凄く参考になります♪
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