ツルコケモモの育て方

ツルコケモモの育て方

原産地は北アメリカ、東部で、果樹・庭木・花木として植えられることが多いです。耐寒性は強いですが、耐暑性は弱いです。ツルコケモモ(蔓苔桃)は和名で、一般的にはクランベリーという果実の名前で呼ばれることが多いです。クランベリーはジュースや料理などに用いられ、特に海外では感謝祭の時に必須の食材となっています。

育てる環境について

冷涼な気候を好みます。耐寒性は強いですが、耐暑性は弱いので暑さの管理をしっかりと行うようにします。できれば西日の当たる場所は避けるのがベターです。午前中は日当たりの良い場所、午後は明るい日陰に置くと良いです。木陰ができる場所がベストです。高さが10cm程度なので、庭木ではなく鉢植えやプランター栽培も可能です。

見栄えをよくするには、園芸用のハンギングバスケットを使うと良いです。ツル性の植物なので、葉が垂れ下がってくるので全体的に見栄えが良くなります。ただ、果実が赤くなると熟して落ちやすくなるので、収穫期には気をつけるようにします。栽培のための用土は、水ゴケ単用かもしくは、水ゴケ、鹿沼土、ピートモス、火山砂、などを混合して作ると良いです。

ピートモスは酸度を調整する効果があります。混合土を作る時には、ピートモス、鹿沼土、水ゴケを等量配合します。果実用の培養土でも良いですが、混合土から作ったほうが水はけと水持ちのよい土を作ることが出来ます。ブルーベリーなどのベリー系と同様に酸性の土壌を好むので、pHは4?4.5になるようにします。

寒冷地ではうまく育ち、果実も加工して食用に出来ますが、暖地では食用に適するような果実を作るのは難しいです。あくまでも観賞用として用います。鉢植えの場合には午前と午後で最適な場所を変えてあげると良いです。午前中は日当たりの良い場所、午後は木陰ができる場所に置くと良いでしょう。

種付けや水やり、肥料について

植え付けの適期は、2月中旬?4月か10月?11月です。一本の木でも結実する、自家結実性の性質を持っていますから、一本だけ植えても良いです。株が大きくなってきたら、間引きや切り詰め作業を適時行います。間引き作業は勢いが必要です。どれも平等に残しておこうとすると、かえってどれもヒョロヒョロに育ってしまいます。

切り詰めることで、風通しをよくして生育を向上させることが出来ます。追肥は、5?9月の成育期と収穫期を挟んだ時期に施します。2から3月、9から10月にゆっくりと効果が出る緩行性の化成肥料を施しましょう。水やりはたっぷり目に与えるのが育て方のコツです。ツルコケモモはもともと湿地や沼地を生息地としていたので、水気のある場所を好みます。

土が常に乾かないように管理します。土を湿らせるくらいよりも、少し多めに与えると良いでしょう。また、葉に直接水をかける葉水も与えたほうが良いです。特に葉の裏から蒸散しやすいので、霧吹きを使って裏側を湿らせてあげると良いです。これもたっぷり目に与えましょう。鉢植えでは、

土の表面が乾いてきたら鉢底の穴から少し流れるくらいの水をたっぷり目に与えます。庭植えも乾燥しやすい時期は随時水を与えるようにしましょう。最初に水持ちの良い土を用意しておかないと、水切れしやすくなります。ツルコケモモは根が浅いので、真夏には普通の水やりだけでは干からびてしまうこともあります。その時は水を張ったバケツに直接鉢を入れると良いです。

増やし方や害虫について

株分けや挿し芽で増やすことが可能です。挿し芽は梅雨の時期、株分けは2月中旬?下旬が適期です。ただし、霜にあたると根が弱ってしまうので、霜が降りるような寒冷地では3?4月に行ったほうが良いでしょう。挿し芽は、剪定の時に切った枝を使うことが出来ます。これでちゃんと苗が増えます。剪定時期はいつでも良いです。

枝が伸びてきた時や、枯れた枝が邪魔な時に行ってあげると良いでしょう。切り詰める長さも特別決まっておらず、根元からバッサリ切っても良いですし、短い枝と切りそろえても良いです。一つ注意なのは、花芽まで切ってしまわないようにすることです。花芽を切ってしまうと実がつかなくなるので、気をつけましょう。

花芽がつかない場所を想定しながら切り詰めていくと良いです。剪定はいつでも良いのですが、最も適しているのは5月の花が咲き始めた頃です。この時期になると花芽がどこにあるか確認できるようになるので、花芽まで切り落としてしまわないで済みます。失敗したくないならば5月に入ってから行いましょう。

寒さに当てないと花芽がつかないという性質があるので、しっかりと寒さに当てるようにします。当てなかった場合、花もつきにくくなりますし、果実もつきません。一本だけでも結実するので室内でも実をつけることは可能ですが、その場合には十分な寒さを経験させてあげましょう。病害虫はあまりありませんが、アブラムシやカイガラムシがつくことがあります。見つけたら駆除しましょう。

ツルコケモモの歴史

ツルコケモモは海外ではクランベリーという名前で流通しており、ネイティブアメリカンによって食料、医薬、染色、などに使われてきたという歴史があります。特に医薬品としての使い方が注目され、傷口の治癒、血液の解毒、血液疾患の治療、胃や肝臓の不調、ビタミンC不足による壊血病、解熱、泌尿器疾患、下痢、糖尿病、など数々の症状に対して用いられてきました。

現在では科学的にクランベリーの効果が解明されてきましたが、それ以前からネイティブアメリカンは既に見出して利用してきたことがわかっています。その後17世紀に入ってヨーロッパ移民がメイフラワー号でアメリカ大陸にたどり着きましたが、その時にもクランベリーは活躍しています。

ヨーロッパ移民は長い航海のために特にビタミンC不足による壊血病や栄養失調を引き起こしていました。その時に今まで自分たちが医薬品として利用していたクランベリーを提供し、助けたとされています。これにより、移民たちは倒れることなく無事に危機を乗り越えたということです。さらにアメリカ大陸で開拓が進んでくると、

それと共にクランベリーも普及していきました。1621年には感謝祭の時にクランベリーを使った料理が提供され、今日でも感謝祭に欠かせない食べ物として使われています。19世紀に入ると栽培が本格的になり、加工品などの開発も進みました。20世紀末には泌尿器疾患にクランベリーが効くということで、民間治療から科学的な研究にまで発展していきました。

ツルコケモモの特徴

原産地は北アメリカ、東部で、果樹・庭木・花木として植えられることが多いです。耐寒性は強いですが、耐暑性は弱いです。ツルコケモモ(蔓苔桃)は和名で、一般的にはクランベリーという果実の名前で呼ばれることが多いです。クランベリーはジュースや料理などに用いられ、特に海外では感謝祭の時に必須の食材となっています。

赤い小さな実をつけますが、その果実は酸味が強すぎて生ではとても食べられません。なので、ジャムやソースなどに加工して使います。冷涼な気候を好むため、日本のような暖地では果実を収穫しても味が悪いことが多いです。この場合には、主に観賞用として楽しみます。もともと湿地帯に生育していた植物なので、乾燥には弱いです。

乾燥に弱い上に水をたくさん吸って水切れを起こしやすいので、夏場の管理が大変です。水やりの管理の大変さから、園芸品種としては上級者向けの植物になっています。ブルーベリーなどと同じように酸性の土壌を好むので、土壌にはピートモスなどを使ってpHを調整します。適している土壌は湿り気のあるものなので、

水ゴケ単用を用いることも多いです。暑さにとても弱いので、夏越しの管理が栽培のポイントになります。鉢植えの場合には鉢を二重鉢にしてあげると、水切れを防ぐことが出来ます。うまく育てれば6?7月の開花期に可愛い花を咲かせてくれます。虫がいなくても受粉する自家結実性を持っているので、室内で育てても果実が出来ます。

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