ブルーファンフラワーの育て方
育てる環境について
ブルーファンフラワーは日照不足だと花付きが悪くなってしまうので、日当たりの良い場所に置いてあげるのが大前提です。暖かい国で自生している植物なので夏の暑さにはある程度耐えることができますが、冬の寒さにはとても弱いので霜にあたらないような軒下などへ避難させておくのが良いでしょう。
もしくは室内へ取り入れてしまうほうが良いです。ただし室内での育て方で注意しておきたいのは暖房などが直接ブルーファンフラワーにかからないようにしておくということです。直接暖房などの風があたってしまうと枯れてしまう恐れが出てきてしまうからです。
室内に置くのであれば、窓のカーテン越しなど昼間は日光があたるような場所に置いて、夜は部屋の中央付近に移動させるのがいいです。植え付けは4月から5月頃がベストで、たくさん植える場合はスペースを広くとっておくようにします。株は30cm間隔で植えるのが良いです。
土は水はけと通気性が良く、保水性もある程度あるものが向いています。市販の草花用の培養土か小粒の赤玉土を6、腐葉土を3、パーライトを1で混ぜ合わせた土を使うようにします。株がよく張る植物なので、最初の頃は株と株の間の間隔をあけていることから土が目立って寂しいかもしれませんが、
あっという間に増えてくるので自然と目立たなくなります。苗で購入してきた場合は株がまだ小さいうちから芽先を摘んでワキから茎をたくさん出させるようにします。この作業を摘芯といいますが、こうしておけばボリュームが出るので、茎が多くなればなるほど花の蕾もたくさんつきます。
種付けや水やり、肥料について
ブルーファンフラワーは乾燥には強いですが、過湿には弱いです。あまりに水を与え過ぎてしまうと根腐れを起こすことがありますので、鉢植えの場合は土の表面が乾いている状態の時にたっぷりと与えるようにします。肥料は植え付けする時に元肥として緩効性化成肥料を用土に混ぜておくようにします。
開花している時期は液体肥料を10日に1度くらい与えるようにするか化成肥料を適量、2、3か月に1度株元に与えるようにします。これは開花時期が長いので途中で株がスタミナ切れしてしまわないようにするためです。基本的には花が咲き終わったら花がら摘みを行います。
ワキ芽のある節の所で切り戻します。これで新しい枝が伸びてきます。しかしもちろん花茎をカットせずにそのままにしておけば種付けさせることはできます。しかし種をつけさせると株はそちらに栄養分をとられてしまいますのでだんだん弱ってきます。
ですから、それを覚悟の上で種付けさせる必要があります。欲しい分だけ種付けさせておき、残りのものは開花時期を過ぎればすぐに花茎ごとカットして種付けをさせないようにしておくのが無難です。もともと1つの株でもたくさんの花を咲かせる植物ですから、
そうそう増やすという機会もないですが、違う場所に植えたい時などはなかなか出回らない苗を待つよりも種まきで増やしていくほうが早かったりもします。せっかく増やしても過湿な土にやられてしまい、いつのまにかなくなっていたということも多いので気をつけましょう。
増やし方や害虫について
ブルーファンフラワーはかかりやすい病気は特にありません。また問題となる害虫も特にはいませんから、そういう意味では育てやすいのが良いところです。増やし方は種まきか挿し木で増やしていくことができます。挿し木にする場合は5、6cmほどにカットした枝の下のほうの葉を取り除き、
30分ほど水揚げをしてから赤玉土や川砂などに挿しておきます。挿したものは半日陰のような場所で発根するまで待ちましょう。順調に発根したら鉢あげをします。それから落ち着いた頃に摘芯を何度かしてボリュームを出していくようにすれば良いです。
しかしどちらかといえば挿し木のほうが簡単な作業なので、初心者の方向けかもしれません。植物にはたいてい花言葉がありますが、ブルーファンフラワーにも花言葉はあり、涼しい風を運ぶ人というものです。これはブルーファンフラワーの名前にもあるようにブルーの花が涼しい印象を与える、
というところからきた花言葉だと考えられます。玄関先や庭先などにブルーファンフラワーを置いておくだけでもさわやかな印象になりますので、たくさん植えて群生させるのも良いのではないでしょうか。扇風機などの意味があるファンという名前がついているのも、
涼しい風を運ぶという言葉を生んだ理由だといえるでしょう。害虫や病気にかかりにくい花というのはそれだけでも育てやすく、長く栽培できるポイントとなりますので、どんな増やし方をするにしても楽しみながらするのが良いです。
ブルーファンフラワーの歴史
ブルーファンフラワーはクサトベラ科スカエボラ属で、別名はファンフラワーやスカエボラ、和名は末広草といいます。末広草と名付けられているのは見た目そのままからとられたものであると考えられます。原産や生息地はオーストラリア南東部です。
このファンという言葉がついているのは花を広げた様子がファン、つまり扇に見えることからつけられたものです。属名はスカエボラはローマの英雄であるマキウスの称号スカエボラに由来しています。スカエボラとは左手の人という意味があります。これは花の形を手に見立てたものです。
学名にあるaemulaは類似した、競り合うなどの意味があります。ブルーファンフラワーは基本的には青紫色の花で知られていますが、白色や紅紫色、ピンク、青、紫、交配種であれば黄色のものもあります。栽培の難易度は5段階でいえば2くらいなのでそれほど難しいということもなく、
比較的簡単に育てることができます。横に広がるように伸びることから昔からグランドカバーとして利用されてきていますが、現在ではそれだけではなく観賞用として吊り鉢に入れて楽しんだりもします。日本国内ではまだめったに販売されているのを見かけることがないので、
興味がある場合は園芸店などで見かけたらすぐに購入をしたほうが良いでしょう。耐暑性はまぁまぁありますが、暖かい国で自生している植物なだけに寒さには弱いので、冬場はいくつか対策をしてあげるようにしたほうがいいです。
ブルーファンフラワーの特徴
ブルーファンフラワーは毎年花を咲かせる多年草で、茎自体は50cmから70cmほどにも伸びますが、上にまっすぐに伸びるのではなく横に這うようにして伸びていきます。葉は光沢がある深い緑色をしており、細長くて縁がギザギザしています。
大きさが2、3cmほどある花は1年を通して咲きますが、主に咲いている季節は春から秋頃までです。小さなくさび形の花びらが扇状に並んだような形はこのブルーファンフラワー独特の形だといえるでしょう。暖地ですと越冬させることができますが、
あまりに寒くて強い霜が降りるようですと枯れてしまいます。花付きが良いものですとこんもりとたくさんの花が咲いているので株が全く見えないくらいになりますが、それほど咲いていれば見応えもありますし、美しいです。コンテナガーデンやハンギングバスケットにしてもよくあいます。
鉢で育てるのであれば小鉢か中鉢くらいの大きさで育てるのが良いでしょう。過湿を嫌い、寒さにも弱いことから暖地以外では庭植えにはあまり向かないです。耐寒温度は2、3度程度です。切り戻しをしてあげることで夏以降にも花付きが良くなりますから長く花を楽しむことができるようになります。
切り戻しとはブルーファンフラワーの場合、地表から茎の半分ほどをカットしてしまうことです。これをすることによってワキから新しい芽がでてくるので花茎が増えることになり、結果的にはたくさんの花をつけてボリュームがある株に仕上がります。
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ブルーファンフラワーはクサトベラ科スカエボラ属で、別名はファンフラワーやスカエボラ、和名は末広草といいます。末広草と名付けられているのは見た目そのままからとられたものであると考えられます。原産や生息地はオーストラリア南東部です。