ローズゼラニウムの育て方

ローズゼラニウムの育て方

ローズゼラニウムの特徴は、やはりバラのような甘い香りです。クセのある甘ったるさではなく、ミントが混ざったようないわゆるグリーンフローラル系の香りなので、多くの方に愛される香りです。この香りは心と体をリラックスさせると言われており、古くから薬草のような使い方をされてきました。

育てる環境について

ローズゼラニウムは比較的育てるのが簡単な植物ですが、油断は禁物です。特に高温多湿を嫌いますので、梅雨から夏にかけて枯れたり腐ってしまう場合があります。この時期はとにかく風通しの良い場所を探して、休ませてあげる事が肝心です。基本的には日当たりの良い場所を好みます。太陽の光をめいっぱい浴びる事によって美しく、

大きく花を咲かせてくれます。しかし、やり過ぎてしまうと枯れる原因になってしまいますので、一番暑い時には風通しの良い場所に移したりすると良いでしょう。また、7月には花の収穫を忘れずに行います。この時、葉も同時にしっかりとチェックし、悪くなっているところがあったら刈り取りましょう。そのままにしておきますと、

余計な栄養が流れてしまいます。しっかり花の収穫と葉の整理を行えば、秋にもまた花を咲かせてくれる可能性があります。冬は、寒い地域の方は注意が必要です。というのも、越冬するためには3度以上の温度が必要だと言われています。もちろん霜に当ってしまうと枯れてしまいますので、冬場は室内に入れておくなど対策するようにしておきましょう。

室内に十分なスペースが無い場合には軒下に移動させる事で何とか越冬させる事が出来る場合もあります。広範囲で育てている場合はそれが難しいので、ビニールで覆うなどの対策をするようにしましょう。基本的には夏の高温多湿と、冬の低い温度にさえ気をつけていればしっかり花を咲かせてくれます。人間と同じで、極端な気候を嫌うお花です。

種付けや水やり、肥料について

ローズゼラニウムは基本的に乾燥状態の土を好みます。水をやり過ぎてしまうと根腐れになってしまう原因になりますので、注意するようにしましょう。基本的に水をやる時は表面の土と、鉢底部分をチェックします。十分に乾燥しているようでしたらたっぷりお水を入れてあげて下さい。

鉢植えで栽培している場合は、鉢底からお水が出てくるほどたっぷりのお水で大丈夫です。ただし、次は土が乾燥するまでお水をあげないようにして下さい。観葉植物なので、乾いたらたっぷりと、が基本です。肥料に関しては様々な意見がありますが、ハーブ用の土に腐葉土を混ぜるだけでもOKです。

花の収穫を行う際についでに腐葉土を更に足してあげる事で夏の状態も良くなります。肥料を使用する場合は液肥を使います。もしくはハーブに適した肥料がホームセンター等でも購入出来ますので、そちらを利用する方法もあります。専用の肥料を使用する場合は表記されている方法に従って下さい。液肥を使用する場合はそのままではなく、薄めにして下さい。

そのまま使ってしまうとせっかく育っているローズゼラニウムに悪影響を与えてしまう可能性があります。最近はスプレーで簡単に出来るものも増えてきています。頻度ですが、大体1週間~2週間に1回程度の間隔で大丈夫です。旅行などで家を開ける可能性がある場合は少し多めにあげておくようにしましょう。冬場はあまり必要としませんので、少し量を減らします。気候によっても異なりますので、量を増やしたり減らして調節し、様子を見る事が大切です。

増やし方や害虫について

ローズゼラニウム増やし方ですが、基本的に種まきで増やすのではなく、挿し木という方法を使います。栽培中に枝を剪定する機会がありますので、その際に剪定した枝を日陰に置いておき、しっかり乾燥させます。その後、そのまま土に挿して水をやっても良いですし、砂で発根させても良いです。

どちらの場合も一度しっかり乾燥させる事によって成功率が上がりますが、基本的には発根までは簡単に行う事が出来ますので、そこまで心配はいりません。ポイントは日陰に置いておく事と、その間しっかり水やりを行う事です。挿し木を行っている場合も、水をやり過ぎてしまうとせっかく発根した根が根腐れを起こしてしまう可能性がありますので、

乾燥したら水をやる程度の間隔で行うようにしましょう。ローズゼラニウムは、害虫にもめっぽう強いです。というよりも、独特の香りを虫が嫌いますので、日本では「蚊嫌草」とも呼ばれています。品種としてのカレンソウは元々ローズゼラニウムが品種改良された物です。虫除けとしての効果があるのですから、ほとんど害虫は付きません。

そこも、比較的育て方が簡単で栽培しやすいと言われているポイントの1つです。新芽が上手く育たないなどで害虫を疑った場合は、まずは根の状態が悪くなっていないか、湿気の高い場所で育てていないかを最初に確認するようにしましょう。中には、乾燥させた花を周りに撒く事によって虫除けをする方もいらっしゃいます。そのくらい効果の強いお花なので、心配はいらないです。

ローズゼラニウムの歴史

今やアロマオイルはもちろん様々な商品の香料として非常に人気があるローズゼラニウムですが、元々ゼラニウムは鑑賞用として古くから愛されていた花でした。そのため、栽培も主に観賞用であり、今のように香料用に使われる事はありませんでした。しかし、その後フランス人がゼラニウムを香料に使いはじめるようになり、今のような使い方が広まりました。

その頃には、当時の主な生息地であった南アフリカ原産の種を交配させる事により、様々な新しい花が生まれていました。ローズだけではなく、中にはパイナップルやレモン、アップルなどフルーツの香りのする花もあります。そして、フランスでは香料を目的として商業的な栽培が始まりました。

中にはかなり広く場所を取った大規模なところもあったそうです。ローズゼラニウムは貧乏人のバラとも呼ばれており、当時からバラは非常に高価な物でしたので、代わりに栽培場へ香りを嗅ぎに来る方も多かったのだとか。庶民からも愛される花でした。比較的栽培が容易な事も人気の理由の1つです。中には知識があまり無いまま栽培を始めたが、

後に成功したというケースも。当時のフランスでは様々な香りがありましたが、やはりバラの香りというのは別格に人気がありました。しかし、バラは非常に高価な花です。そのためバラの香りの代替品として定番的な人気を獲得する事に成功します。今も商業用に栽培している方も多いですが、日本でもガーデニングなどで育てる方が年々増えてきています。

ローズゼラニウムの特徴

ローズゼラニウムの特徴は、やはりバラのような甘い香りです。クセのある甘ったるさではなく、ミントが混ざったようないわゆるグリーンフローラル系の香りなので、多くの方に愛される香りです。この香りは心と体をリラックスさせると言われており、古くから薬草のような使い方をされてきました。今も香水などの香料になる事だけではなく、

アロマオイルとしても人気が高いです。昔は病気や怪我の治療に薬草を使うのが当たり前でしたが、それだけではなく魔除けにも使用されていました。ローズゼラニウムも主にヨーロッパで人気を集めていましたので、今も魔除けとして窓や外など、見えるところに飾っているご家庭が多いですね。また、用途が多いのも特徴の1つです。

古くは鑑賞用として、香料として使用されてきましたが、他に食用に育てる方も少なくはありません。特に乾燥させてハーブティーにすると、優しいバラの香りが漂います。クッキーやケーキの生地に練り込んでも良いですし、生のままジュースにする方もいらっしゃいます。バラそのものですとクセが強いのですが、

ローズゼラニウムは香りがグリーンフローラルなので、しつこくなく爽やかです。ご家庭で育てる場合は、ジュースやスイーツの材料としてはもちろんですし、余った場合は乾燥させてポプリのような使い方も出来ます。透明のグラスの中に入れて玄関に飾ったり、装飾された紙袋に入れておいたりと、様々な使い方で楽しむ事が出来ます。

pixta_starchis

スターチスの育て方

スターチスの花の原産地は、ヨーロッパであり、地中海沿岸地方を生息地としています。いかにも洋風な見た目の花は、日本へ伝わっ...

pixta_benibana

ベニバナの育て方

ベニバナに関しては見ると何の種類か想像しやすい花かも知れません。見た目には小さい菊のように見えます。実際にキクの仲間にな...

pixta_tukimisou

月見草の育て方

月見草とは、アカバナ科マツヨイグサ属に属する多年草のことをいいます。原産地はメキシコで、江戸時代には日本にも渡来し、鑑賞...

pixta_akanesumire

アカネスミレの育て方

特徴としてはバラ類、真正バラ類に該当します。キントラノオ目、スミレ科、スミレ属でその中の1種類になります。スミレの中にお...

pixta_fuyou

フヨウの育て方

原産地は中国で、日本には室町時代に鑑賞の記録が残っています。そのことから、古くから栽培されていたのではないかと考えられて...

pixta_buddorea

ブッドレアの育て方

ブッドレアはイギリスのエセックス州の牧師であり、植物学者でもあったアダム・バドル氏の名からとられたものです。名付けたのは...

pixta_marou

マロウの育て方

マロウは、アオイ科のゼニアオイ属になります。マロウはヨーロッパが原産地だと言われています。生息地としては、南ヨーロッパが...

pixta_sarunasi

サルナシの育て方

見た目が小さなキウイフルーツの様にも見える”サルナシ”。原産国は中国になり、日本でも山間部などを生息地とし自生している植...

pixta_susuki

ススキの育て方

ススキはイネ科ススキ属の植物で、秋の七草の一つです。十五夜の月見にはハギとともにススキが飾られていることが多いです。沖縄...

pixta_siso11

シソの育て方

シソはヒマラヤやビルマ、中国などが原産であり、生息地もその辺りになります。シソの歴史は大変古く、日本には中国から伝わった...

スポンサーリンク

pixta_hakusai

白菜の育て方

白菜は、アブラナ科の野菜で、生息地は他のアブラナ科の野菜...

pixta_ine

お米を食べる日本人な...

皆さん、毎日ごはん、食べてますか?白いご飯粒の、お米のこ...

pixta_motinoki

モチノキの育て方

モチノキは樹皮から鳥や昆虫を捕まえるのに使う粘着性のある...

pixta_hiyasinsu02

花壇や水耕栽培でも楽...

ユリ科の植物であるヒヤシンスは、花壇や鉢、プランターで何...