ルッコラの育て方
家庭菜園でなぜルッコラが適しているか?
ガーデニングブームとともに人気になっているのが家庭菜園です。自宅に居ながらにして新鮮な野菜をたべられるというのも人気の秘密ですが、植物の成長の様子が身近に観察できたり、土に触れることで、リラックス効果が高まるといわれています。
そんな家庭菜園ですが、庭付きの家がないとできないのかというと、そんなことはありません。小さなベランダであろうとプランターや野菜の栽培セットがおけるスペースがあればできるのも人気の要因です。
その中でももっとも家庭菜園に適しているといわれているのがルッコラです。なぜならば発芽率がとても高いということと、生育期日がとても短く30日から40日で収穫できるからです。その間難しい技術もいりませんし、ただ、日光と風通しと、適度な水を与えていればよく育つのです。
ルッコラの特徴
そんなに手間もいらずに作れるのに、栄養成分がすぐれています。ビタミンC、E、K、ベータカロチンのほかに、カルシウムの量はモロヘイヤと同じ量が含まれているというのです。いろいろな野菜の中で栄養価がそこまで優れているのはなかなかないです。そんなすぐれもののルッコラの原産地は地中海沿岸です。
ルッコラはアブラナ科の1年草ですが、ルッコラという呼び名はイタリア語の呼び名ですが、英語名はロケットと呼ばれています。名称は違いますが同じものです。ルッコラは生で食べられますのでサラダやピザのトッピングなどに用いられることが多いです。
ごまのような風味があり食べると苦味と辛みが多少あるので、くせになる人も多いのです。ルッコラの生息地は、地中海沿岸ということで、温暖な地方に適しています。日本の北海道や東北のような寒冷地には適しませんが、どうしてもそこで育てたいという場合は、湿度に注意しながら部屋の中で育てると失敗なく育てることができます。
ルッコラを育てるためには苗で育てるのではなく、種を買ってきて蒔いて育てていくのが特徴です。その途中に何度も間引きをしていくのですが、間引きした小さな新芽も立派にゴマの風味と味がしますから、それを料理に使うことができるのです。
そう考えると、かなりお得な植物と言えます。ルッコラを育てる時期は春と秋が一般的ですが、湿度を嫌う傾向にあるので、梅雨どきと真夏以外は1年中育てられるのでだれでも、いつでも育てられるのです。お子さんのいるご家庭でも植物の生育などを子供に見せておくのも貴重な経験になるはずです。
ルッコラの種付け
栄養価も優れていて、栽培方法も簡単というとてもありがたいルッコラですが、育て方にポイントはあるのでしょうか?ルッコラを育てたいと思ったらまずは、園芸店にいって種を買うことが必要です。
小さなコブクロでたくさんのタネが入っていてわずか数百円という価格で購入できます。次に土を用意するのですが、簡単で失敗なく発芽させたいと思ったらまずは、園芸店で培養土を買うといいしょう。培養土というのは文字通り培養を促すものです。
栄養が豊富で水はけがいい土ですから、これを買うことを強くおすすめします。ルッコラのタネを蒔くときは、あとから間引きをしやすいように、条まきにするのが基本です、そのときに支柱などをつかって深さ5ミリ程度のまき溝をつくりそこに1センチ間隔くらいで種を蒔いていくとあとの作業が楽になります。
さらに3月くらいに種をまくときはまた気温が寒いときもあります。そんなときはプランターの上に濡れた新聞紙をかぶせておくと、表面が乾きすぎないということと、保温効果もあって早く発芽することができるのです、それが育て方のちょっとしたポイントです。
ルッコラの育て方
それから1週間程度で発芽していきます。種を蒔いたあとの水遣りですが発芽する前にジョーロで勢いよく水を流すと種が流れることもあるので、静かに丁寧にあげていくことが必要です。発芽してからですが1回目の間引きをすることが必要です。
生育の悪いものや、芽が込み合っているところは、ひ弱な芽を間引くことが必要です。ただ、こんなに小さな状態であっても味も風味も立派なルッコラです。ごまの風味もしますし、苦味も辛みもあります。ですから間引いた小さな芽もサラダのトッピングなどで食べることをお勧めします。
2回目の間引きは本葉が4枚から5枚程度になった頃にやるといいでしょう。大体株と株の間が5センチ程度になるように間引いていくといいです。そのときに土をしっかり押さえて株が倒れないように注意することが必要です。その後に一度肥料をあげる必要があります。化成肥料か液肥のどちらでもいいので、株の根本部分にあげるといいのです。
これをやることよって、一株一株に栄養分が与えられるので、長く収穫できるというメリットがあります。ルッコラ収穫時は丈が15センチ程度になって頃がいいでしょう。ちょうどそのくらいが柔らかく香りもいいのでサラダにはもってこいです。
ここまでの期間は種を蒔いてから30日程度でできてしまいます。3月ごろはまだ寒いので少し時間がかかることがありますが、それでも発芽がうまくいったら、その後はきわめて順調な成長になります。その後は外葉を摘み取りながら中の葉を成長させることで長く味を楽しめるものです。
でも鮮度が落ちやすい野菜ですから、必要な分だけ収穫していくほうが新鮮な状態で味を楽しむことができます。これが育て方になりますが、とくに難しいものではなく、極めて簡単な育て方と言えます。そして種を取りたいというときは、茎をずっとそのままの状態にしておくことです。
そのうちに丈が30センチくらいになると茎の先に緑色のサヤができます。この中にあるものが種なのです。当然それが種付けに使う種になります。ただ、そのまま放置していると種付け用のタネが自然としたに落ちてしまってどこかに行ってしまうことになります。
種付け用のタネを集めるためにはサヤが茶色になりかけていたら、ビニールで回りを覆うことをするといいのです。そうすればいつの間にか種がはじけてビニールに種が集まるということになります。ある程度集まったら、これをなくさないように保存しておくという流れです。栽培方法も簡単、種付けのタネを収穫するのも難しいテクニックも必要ないです。
たくさん種がとれたら、これを友人などのあげるのもいいでしょう。だれでも新鮮で栄養のあるルッコラをそだてたいと思うはずですから、ガーデニング好きな友人を選んであげるのも喜ばれるはずです。そのときに栽培方法も教えてあげるといいでしょう。
ルッコラを育てる時の注意点
こんなに簡単で便利なルッコラですから1つだけ気を付けなくてはならない栽培方法があります。それはアブラムシやアオムシがつくことがあるということです。おいしい野菜は虫も大好きということです。ただ、それを農薬をつけて殺すのは本末転倒です。
なるべく人の体に影響のない方法を園芸店などに教えてもらうといいでしょう。薬をしようするのはいやだという場合は、葉が穴だらけになる前に収穫して、よく水洗いをして虫を取ってから食べてしまえばいいのです。やわらかくて、どの料理にも使いやすいルッコラですから、毎日食べても飽きることはないのです。
ルッコラは葉の部分を食べるのが一般的ですが、花や蕾もサラダやスープにしても食べられますから長い期間に食べられるのです。ルッコラを育てながらいろいろな料理に使ってみるというのもいい機会なはずです。せっかく育てているので、この機会にいろいろな使い方に挑戦したほうがいいです。
-
コエビソウの育て方
コエビソウはメキシコを原産とする植物です。キツネノマゴ科キツネノマゴ属の植物で、常緑の多年草でもあります。低木ではありま...
-
ゼノビアの育て方
ゼノビアは日本国内ではスズランノキという名前でも呼ばれる北米を原産地とする植物です。同様にスズランノキという名前で呼ばれ...
-
インゲンの育て方
豆の栽培は農耕文化が誕生したときから穀類と並んで始まったと言われています。乾燥豆は品質を低下させずに長い期間貯蔵できるこ...
-
オヤマリンドウの育て方
オヤマリンドウの特徴は名前の由来にもなっておりますように、ある程度標高の高い亜高山や高山に咲くことが大きな特徴です。そし...
-
トリトマの育て方
トリトマは、クニフォフィアと言う別名を持つ草花であり、以前はトリトマと呼ばれていましたが、最近ではクニフォフィア属(シャ...
-
フルクラエアの育て方
フルクラエアはリュウゼツラン科の植物で原産地は熱帯や亜熱帯地方の乾燥地帯なので日本には自生していません。またこの品種には...
-
アピオスの育て方
アピオスは食材で、北アメリカは北西部が原産地のマメ科のつる性植物で肥大した根茎を食べます。アピオスは芋でありながらマメ科...
-
植物を育てたことがない人でも簡単に収穫できる大葉の育て方
大葉は日本の風土でよく育つ植物です。育て方も簡単で家庭菜園初心者でも簡単に収穫を楽しむことができます。また、ベランダに置...
-
パキラの育て方について
大鉢仕立てにすることもできれば、手のひらサイズのミニ観葉に仕立てることもできるので、いろいろな場所で目にすることができま...
-
ミミカキグサの仲間の育て方
ミミカキグサは控えめな花を咲かせる植物で色々なこの植物にしか無い特徴があることで有名です。そんなミミカキグサの仲間の原産...
ガーデニングブームとともに人気になっているのが家庭菜園です。自宅に居ながらにして新鮮な野菜をたべられるというのも人気の秘密ですが、植物の成長の様子が身近に観察できたり、土に触れることで、リラックス効果が高まるといわれています。