デンファレの育て方

デンファレの育て方

日本で洋ランと言えば、コチョウランと同じくらい有名なデンファレですが、この呼び名は実は略称で、正式名はデンドロビウム・ファレノプシスといいます。デンドロビウムの仲間ですが、花の形がファレノプシスに似ていることから、この名前が付きました。

育てる環境について

デンファレは低温が苦手です。最低気温が10度を下回るようになったら、室内で育てるようにしましょう。冬場の部屋は、ヒーターなどの暖房器具があるので、直接風が当たらない場所に置くなどの注意が必要です。日中は日光が当たる窓辺に置き、夜は急激に温度が下がる窓辺は避け、

部屋の中央に置いてあげると、比較的冬越ししやすいです。移動が面倒なら簡易のビニールハウスなどに入れてあげると良いでしょう。最低気温が15度を超えたら戸外へ出し、直射日光の当たるところで育てます。しかし、直接西日が当たるのは良くないので、雨よけの出来る屋根の下などが良いです。

気温が30度を越すと、株は急激に成長します。特に夏場は株が蒸れやすいので、半日影になるようなベランダで、株が蒸れないように注意します。特に市販されているデンファレは、複数の小さな鉢を、寄せ鉢にしてあるものが多いので、そのままにしていると、

腐りやすいので、早めに植え替えを行います。ただし、この時期に植え替えをすると、根を傷め易いので、注意が必要です。秋には背丈がかなり高くなるので、植木鉢のバランスが悪くなりやすいので、一回り大き目の植木鉢に入れるなどして、鉢の転倒には注意しましょう。

9月中に花が終わった鉢は、早めに植え替えをして、来年に備えます。しかし、10月以降になった場合には、植え替えはせずに、そのまま休ませてあげます。朝晩が涼しくなる頃には、忘れずに室内に入れてあげましょう。

種付けや水やり、肥料について

冬場の水やりは、ほとんど必要ありません。デンファレの生息地である東南アジアでも、冬場は乾燥しますが、バルブに十分に水分が蓄えられているので、シワになって元気がないように見えても、春になれば回復します。気温が上がる春先までは、月に1,2回程度の水やりで十分です。

またこの時期は、肥料も控えます。気温が上昇する4月以降は、水やりを増やしていきます。通常デンファレは土ではなく、水ゴケなどに巻いてあることがほとんどですので、水ゴケが乾いたら、たっぷりやるようにします。ただしこの時期に植え替えした株は、

1週間ほど乾き気味に育て、落ち着いてきたら水やりをするようにします。夏の水やりは、乾かさないように、十分与えます。ただし、気をつける点は、日中太陽の当たる時間に水をあげると、植木鉢の中で水温が急激に上昇して、株を痛めてしまうので、太陽の陰った夕方にたっぷりあげるようにします。

秋以降は室内で育てるので、水やりも控えめにします。水ゴケの乾き具合を見ながら、乾いてからさらに日を空けてあげるくらいで構いません。肥料は成長期の春から秋ぐらいまで、1000倍に薄めた液肥を与えます。他にも油粕などの固形肥料を5月から7月に月に一回程度、

真夏の暑さがおさまった9月頃に一回与えます。ただし、株から新しく花茎が伸びてきたら、それ以降は油粕を与えるのは控えます。デンファレは蒸れて根腐えを起こし易いので、夏場以外は、全体的に水のやりすぎに注意しましょう。

増やし方や害虫について

洋ランにはアブラムシが発生しやすいので、気をつけます。また水のやりすぎなどで蒸れた状態だと、カイガラムシが発生しやすいです。もし発見したら、ホームセンターや園芸店に専用の殺虫剤があるので、お店の人に相談してみてください。

デンファレは、洋ランの中では、比較的育て方も容易で、害虫の発生も少ないです。害虫が発生する原因で一番多いのは、鉢が小さくなったことによる蒸れなので、2年に一度を目安に植え替えを行います。植え替えは新芽が2センチほど伸び始めた頃に行います。

この時に株分けも同時に行います。他の洋ランと同様に、デンファレも株分けで増やすので、小さくなった鉢から取り出して、根を痛めないように気をつけながら、巻いてある水ゴケを取り除きます。2株から3株を一つにしてハサミで切り分けながら植え替えします。

この時に注意することは、古い水ゴケを取り除く時に、必要な根を切ってしまうと、株を痛めてしまい、枯らしてしまう事もあるので、株分けや植え替えの時には、根を痛めないように気をつけます。また鉢が小さくなったからといって、あまりにも大きな植木鉢に植え替えてしまうと、根がなかなか張らず、

生育不良になってしまう事があるので、植え替える前の鉢の一回りから二周りぐらいの大きさを目安にします。植木鉢は、プラスチックよりも素焼き鉢のほうが、鉢の中の水分を調整してくれるので、根腐れしにくいです。最近では、洋ラン用の土も販売されているので、株の状態で使い分ける事も出来ます。

デンファレの歴史

日本で洋ランと言えば、コチョウランと同じくらい有名なデンファレですが、この呼び名は実は略称で、正式名はデンドロビウム・ファレノプシスといいます。デンドロビウムの仲間ですが、花の形がファレノプシスに似ていることから、この名前が付きました。

原産地はインドネシア、パプアニューギニアなどの熱帯アジアで、名前の由来はギリシャ語で「命の木」という言葉から来ています。デンファレは生息する最低気温が15度から20度と、高い気温を好みます。最低気温が10度を下回ると枯れてしまう事がよくあるので、

日本では栽培が難しく、あまり普及してませんでした。しかし、1970年頃からマレーシアやシンガポールなどで、品種改良と大規模な生産が進み、主に切り花として日本にも輸出されるようになりました。現在は日本でも、沖縄などの暖かい地域で生産され、ギフト用に作られた寄せ鉢や、

アレンジに使う切り花用として出荷されています。花の色も、昔はパープル系が主でしたが、最近ではピンクや白色、または黄色のデンファレも生産されるようになり、切り花にしても長持ちするので、結婚式や卒業式のコサージュなどにも、人気があります。

また、原産品種より一回り小さい品種も開発され、耐寒性も向上しています。航空事情も進化し、日本産と変わらないぐらい東南アジア産の品質も向上し、値段も日本産よりも格安で販売されているため、日本でも今後益々デンファレの輸入量が増えていくと思います。

デンファレの特徴

デンファレは、他の洋ランと比べても、比較的育てやすいです。ハワイのレイに使われている花としても有名で、根元のバルブの部分に水分を溜めるので、乾燥に強く、日光と温度の条件が合えば、ほぼ一年中花を楽しむ事が出来ます。コチョウランと同じように、

太いバルブから花茎を伸ばし、その先にリップのある星形の花を咲かせます。一度咲くと、開花の期間も長いですが、花を早めに切り取ると、翌年同じバルブからもう一回花芽が出ることがあります。葉は長い楕円形をしていて、脈が平行に通っていて、比較的ツルツルしています。

着生植物特有の太い根とバルブは、他の植物に付いて、雨の少ない地域でも空気中の水分を吸収して蓄える事が出来る構造になっています。デンファレは開花期が10月から翌年5月と非常に長く、温度と日光の条件が合えば、ほぼ一年中咲いています。

ただし、冬越しが苦手なので、温度管理には十分気をつけましょう。コチョウランなどの洋ランの中でも、比較的安価で購入する事が出来るので、今まで洋ランを育てた事のない方や、高い洋ランを育てるのに不安のある方にも、おススメです。

花の形もコチョウランに似ていて上品で、切り花にしても長持ちするのが、人気の理由でもあります。最近人気のミニデンファレは、従来のデンファレよりも葉に丸みを帯びていたり、細く先の尖った形など、一昔前に比べて、種類も豊富になり、今後も沢山のファンの方に愛され続ける品種です。

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