ポポーの育て方
![ポポーの育て方](https://www.sodatekata-box.jp/wp-content/uploads/2015/07/pixta_popo.jpg)
育てる環境について
この植物の育て方において、どのような環境を用意したほうが良いかです。耐寒性、耐暑性ともにありますから、気温としては日本ではどこでも育てられると言っても過言ではありません。日差しに関しては非常に好む植物になります。そのために日当たりの良い所を用意するようにします。
庭に植える時は木の状態になっていきますから、それを考慮する必要があります。落葉樹なので冬などには葉も落ちていきますが、夏は葉っぱがたくさんありますから周りに日陰を作ります。あまり日陰を好まない植物を近くに植えたりするとそれの日当たりを遮ってしまうことがあります。これだけを植えるようなことは少ないでしょうから、
周りとの兼ね合いをうまく考えるようにします。鉢植えの場合であれば比較的いろいろなところに置くことができます。場合によっては場所を移動させることができますから、他に影響する、他から影響するようであれば移せば済みます。せっかくこの木を植えるのであれば実を付けさせたいでしょう。しかし1本の木ではなかなか結実しないとされます。
そこでもう一本植えることがあります。そうすることで雄しべと雌しべのタイミングを合わせたりすることが出来るようになります。庭の広さによっては複数本の木を植えることができないこともあるので、植えるときには考える必要があります。一旦果樹がつき始めるとどんどんついてくることがありますから、楽しみとしては増えそうです。
種付けや水やり、肥料について
植えるにあたって用土をどのように作っていくかがあります。水はけ、水持ちの良い土を作る必要があります。この条件に合うのであれば庭土を使うこともできます。日差しなどがあえばそれなりに育てることが可能になるので、あまり土にこだわらなくても良いとされます。あまり庭土が良くない、
粘土質などの状態なら自分で配合してそれを使う必要があります。赤玉土8割、腐葉土2割程度の配合で水はけの良い土を作ることができます。割合についてはそれぞれの土地に応じて適宜合わせるようにします。鉢植えで行うときには表面が乾いた時に水を追加していくようにします。鉢のそこからにじみ出るくらいにしっかりと水を与えます。
それぐらい与えれば土の中にかなり水が浸透します。水持ちがいいように配合していれば、その状態で暫くキープできるようになります。庭植えにおいては、基本的には水やりは必要ないとされています。夏場において連日暑い日が続いて雨などもないようなときには軽くまく程度です。庭はそれなりの水分を保持しているので、
表面が乾いたからといって簡単に水分が抜けるわけではありません。ある程度の水分があれば吸収できるようになっています。肥料に関しては庭植え、鉢植えともに2月と10月に行います。鉢植えの場合においては5月ぐらいにも与えるようにします。内容としては有機質の肥料、または即効性の強い肥料を与えます。これによって発育に影響が出て来るでしょう。
増やし方や害虫について
増やす方法としてはまず根ざしがあります。3月ぐらいに行うことがあります。根をとってこれをさして置くことで根付きを行います。通常は枝さしをしますが、根ざしをするのは少し変わっているかもしれません。その他には接ぎ木もあります。これを行うのは3月の中旬ぐらいから4月にかけてです。行う枝をきちんと選ぶ必要があります。
休眠枝を利用するのはこの時期にします。一方で8月においては緑の葉のついた枝で行うことがあります。台木については、種をまいてから数年ほど育てることで使うことが出来るようになります。実をつけようとするときは人工授粉をしないといけない場合があります。アメリカの農家においては生肉を枝にぶら下げるそうです。
そうするとその肉につられて媒介の虫がやってきます。その時に受粉をさせようとするようです。大量の受粉をさせようとするときにはこういった方法をしないとけ無いのでしょうが、木が一本か二本ぐらいであればそこまでする必要はないでしょう。自分の手で少し面倒ですが少しずつ行うようにします。
剪定をするのであれば12月から2月の冬の時期に行います。前年枝野基部に花芽がつきます。コンパクトにすることが可能になります。病気には余りかからないとされ、害虫に関してもほとんどでないとされています。つまりは無農薬で栽培することが出来る非常に健康的な植物になります。これを植えることで他の植物に対する害虫対策にもいい影響を与えることがあります。
ポポーの歴史
日本には多くの果物があります。世界にも多くの果物があります。果物の王様と言われるものに東南アジアのものがあります。臭いがきついために最初は抵抗ありますが、食べると非常に美味しいとされています。日本ではあまり出回らないために1つ数千円もするようですが、現地であればよく食べられるのでそれ程高くないそうです。
日本で栽培されるようになれば価格も下げられるようになるのでしょうが、今のところは無理のようです。あまり知られていない果物としてあるのがポポーと呼ばれる植物、果物です。原産は北アメリカで、生息地としてはかなり北部になることもあります。カナダであったり、アメリカが中心になっているようです。
日本ではあまり見かけないので渡来してきていないかと考えることがありますが実はすでに日本に来ています。持ち込まれたのは明治期とのことですから、アメリカとの交流が始まって間もない頃にすでにこちらに来ていたようです。発音の仕方が少し異なるため、ポーポーと呼ぶこともあります。
柿に似たような形をして知ることからアケビガキと呼ばれることもあります。日本においては明治期に渡来してからの栽培記録が残っているようです。植物園や試験場などで行われたようです。終戦後においても広く栽培されたことがありましたが、果皮が腐りやすい問題がありました。今なら物流体制も整っているので問題なさそうですが、現在はあまり流通しない果物になっています。
ポポーの特徴
この植物の特徴においては、まずはモクレン目であることがあげられます。そしてバンレイシ科に属する植物になります。バンレイシ科の果樹のうちでは唯一温帯原産問されています。バンレイシといいますと熱帯の事が多いので、珍しい種類に属するようです。形態としては中高木に該当して、木の高さとしては2メートル以上になります。
暖かいところで植えられるために耐暑性はそれなりにあります。耐寒性も備えているので、日本においても育てることが可能になっています。花が咲く時期としては初夏の辺りになります。花は釣鐘状になっていて非常に大きいです。モクレンの花といえば釣鐘状になっていますがそれに非常に近いです。
同じ仲間ですから共通点になっているのでしょう。少し変わっているのがひとつの花に雌しべが数本あることです。通常は1本ですから一つの実しかなりません。複数あることから、それぞれが結実することで複数の実がなることもあります。果実においては大きな種があり、その周りにあるクリーミーな部分を食べることができます。
この果実に関しては好き嫌いがあるので、果実目的で育てようとするならとりあえずは誰かにもらったりして食べてみたほうがいいかもしれません。せっかく実がなって食べられる状態になっても美味しくなければあまり意味がありません。この果実の特徴においては受粉しにくいことがあります。雌しべと雄しべのタイミングが異なることがあげられます。
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