ガクアジサイの育て方

ガクアジサイの育て方

一般名として、ガクアジサイ(額紫陽花)といい学名はHydrangeamacrophyllaf.normalis。分類名は植物界被子植物門双子葉植物綱バラ目ユキノシタ科アジサイ属に属しています。生息地、原産地は日本や東アジア、北南米などです。生活型は耐寒性落葉低木、樹高は150から200センチメートルほどで、花の色は青紫や、桃色や白になります。

育てる環境について

この花の栽培や育て方はアジサイ・ヤマアジサイと似通った部分が多いでしょう。土によって色が変わりやすいのは、土壌のペーハーの値による変化が指摘されるからです。アジサイの色が変わると言われるのはそのためです。よく目にする事が多い西洋アジサイは、土壌のペーハーの影響を比較的受けません(全然受けないのではない)。

しかしガクアジサイはペーハーの影響を受けやすい品種で、ピンクのガクアジサイを買った場合は、土を中性かアルカリ性に保つようにしなければ、徐々に青くなっていくので注意が必要です。アジサイで有名な名所では、アジサイの根本に石灰を撒き酸性化を防ぐという方法を実施しています。

ちなみに、雨は空気中の二酸化炭素を吸収し「炭酸水」となって降り注いでいるので、雨ざらしにしている場合土壌は弱酸性になっていく仕掛けになっています。ここで注意が必要でガクアジサイはペーハーの影響を受けやすい事です。ガクアジサイを育てた場合は土を中性かアルカリ性に保つようにする事を常に念頭にいれておかないと徐々に青くなっていくので気をつけましょう。

品種にもよりますがアジサイの花色は土壌の酸度が低い(酸性)時は青色、高い(アルカリ性)時には赤色に変化していきます。日本の土壌はほとんど酸性という事も頭にいれておきましょう。前述の通り、雨ざらしにしている限りは必ず土壌は弱酸性になるために、アジサイを多く栽培する場所では根本に石灰を撒いて酸性化を防ぐ努力を欠かしません。

種付けや水やり、肥料について

庭植えをすれば、水やりはほぼ不要になります。鉢植えにした場合は土が乾いていたら、しっかりと鉢底から水が染み出す位にやりましょう。鉢植えにしていると水やりが大変です。ですので、庭植えがお勧めといえます。庭植えにした場合は植え付け直後、二週間ほどはしっかりと水をやりますが、その後は降雨だけで十分でしょう。

日照りが続いたり乾燥する時期で無い限り、わざわざ水をやる必要はないでしょう。植え付けは市販されている花と野菜の土で植え付けをします。適期は春と秋ですが、真夏と真冬を避ければ強い植物なので、それ以外であればいつでも構わないでしょう。管理場所や日当たりに関してですが、直射日光が苦手で乾燥に弱く、半日陰が適地です。

日光を好みますが寒さに強く、日当たりが悪くても花つきがそれほど悪くならなりません。真夏の直射日光に当たると葉焼けして枯れてしまうことなどから、半日陰や、明るい日陰に植えつけることが多くなるでしょう。アジサイにとって一番いい環境として、春・秋・冬は日当たり、夏は半日陰と移動させる事なのですが、

鉢植えにしていると水切れを起こしやすいです。手間を考えると、半日陰に庭植えするのがおすすめです。土質は特に選びませんが粘土質や乾燥しやすいなどの、砂質土は適しません。庭植えの場合に限り植え替えの必要はありません。

鉢植えの場合は根が張って根づまりを引き起こすので1年に1度、花が終わった7月頃に一回り大きな鉢に植え替えましょう。真夏と真冬を避ければいつでも構いません。苗を植え付ける場合は、基本的に休眠期の冬に行いましょう。寒冷地ではできるだけ寒さを避ける努力をし、春出葉前の3月から4月に行いましょう。

増やし方や害虫について

挿し木で増やすことができ、適期は6月から7月です。花の付いていない枝の先端を2~3節(15cmくらい)に挿し、木用土を入れた鉢などに挿しましょう。この時、土にさす部分の葉をとりのぞきます。半日陰の場所に置いて乾燥させないように管理すれば、一ヶ月ほどで発根するでしょう。

病害虫に関してですが、葉に白いカビが生えたようになるうどんこ病と、黒色の斑点を生ずる斑点病などにかかる可能性があります。いずれも薬剤を早めに散布して防除を促しましょう。他に害虫としてハダニやアブラムシがつくことがあります。こちらも見つけ次第、薬剤を散布し駆除しましょう。水はけのよい土を好み、また弱酸性の土質を好みます。

ガクアジサイやアジサイの本来の花色は青や青紫色ですが、アルカリ性の土質ではピンク色や紅色になるので、それを目安とする事もできます。ガクアジサイやアジサイは大株になるとだんだんと下葉が落ちてきます。見た目も良くありませんので、樹形を整えるために剪定します。剪定すると翌年の花つきが良くなるので行うようにしましょう。

剪定は花後なるべく早い時期の7月中にがいいでしょう。好みの高さで刈り込み、小さくまとめたいときは、バッサリと切っても構いませんが切りすぎは翌年の花つきが悪くなる恐れもあるので気をつけましょう。8月から9月に翌年の花芽が充実した太い枝につくられます。このためか8月以降に剪定を行うと、枝が充実せず、花芽ができません。早めの時期に済ませるようにしましょう。

ガクアジサイの歴史

一般名として、ガクアジサイ(額紫陽花)といい学名はHydrangeamacrophyllaf.normalis。分類名は植物界被子植物門双子葉植物綱バラ目ユキノシタ科アジサイ属に属しています。生息地、原産地は日本や東アジア、北南米などです。生活型は耐寒性落葉低木、樹高は150から200センチメートルほどで、花の色は青紫や、桃色や白になります。

開花期は5月から7月で、花序径は15センチメートルから30センチメートルです。ガクアジサイ(額紫陽花)は、ユキノシタ科アジサイ属の耐寒性落葉低木のアジサイ(紫陽花)の一品種となります。花を一塊(ひとかたまり)として見ると、中心部にある、紫色をした小さな珊瑚状のものが花にあたり、その周辺部にある、

小花のように見えるものは装飾花(萼片)です。花の構造が額縁のように見える、ということにより額紫陽花(ガクアジサイ)と呼ばれています。アジサイを大きく分類しますと、ガクアジサイ(額紫陽花)ヤマアジサイ(山紫陽花)セイヨウアジサイ(西洋紫陽花、ハイドランジア)カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)が存在します。

テマリ型のアジサイは、ガクアジサイから生み出されたもので、ヤマアジサイの園芸品種にシチダンカ(七段花)もありガクアジサイと似ていますが装飾花が重弁になるという点が異なる部分です。中心部のツブツブのような箇所が一般的に言う花にあたる部分で、オシベもメシベも存在しています。

ガクアジサイの特徴

この花の特徴として多くの品種があるが、一般的な共通点としては、花が枝先に集まって咲くということ点です。そして花の色は一般的に「土壌の酸性度」によって変化します。土質によって花色が変化しないものもあり高さは1.5mから2m位になり枝分かれして広がる性質があります。

開花期は6月から7月です、ただし最近は四季咲きの品種も中には存在します。アジサイには2種類の花があり「装飾花」と「両性花」の2種類がそれに該当します。アジサイの花びらに見えるものは萼(ガク)で、ガクの中心に小さな花を持っています。しかし雄しべと雌しべの機能が不完全なので実を結ぶことができません。

こういった花を総じて装飾花といいます。また雄しべと雌しべの機能が不完全な為に中性花とも言われます。そのため、装飾花しかもたないアジサイは、実をつけることが出来ません。ガクアジサイの中心にある目立たない部分は両性花で、雄しべも雌しべも存在していて機能も果たします。これは装飾花で虫を魅惑し呼び寄せて両性花の結実を助けているからです。

アジサイは昆虫によって花粉が運ばれる虫媒花であり、野生のアジサイにはハナカミキリやマルハナバチがよく訪れます。ガクアジサイの中心にある両性花が小さいのは、花の密度を高くし、1匹の1回の訪問で多くの花を受粉させようとしているという見解もあります。以上が一般的に知られているこの花にまつわる特徴と言えるのではないでしょうか。では次は環境についてです。

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