ハナイカダの育て方

ハナイカダの育て方

ハナイカダはミズキ科の植物です。とても形がユニークですので一度見ると忘れないのではないでしょうか。葉っぱだけだと普通の植物とあまり変わりがないのですが、花がとても個性的です。園芸用としても用いられますが、その他にも薬用としても活用されているようです。

育てる環境について

ハナイカダの場合は日陰や湿気のある場所を好みます。ですから育て方としてはそうした環境を整えてあげるといいでしょう。実際にこれらの植物が自生しているのもそういった場所が多いです。例えば一戸建てなどのお庭にあったとしても南側の日当たりのいい場所ではなく、裏手のあまり日の当らない場所にあるでしょう。

北側などはどうしても日が当らないので日中でも薄暗かったり、ジメジメしていることも多いのではないでしょうか。人間からするとあまり好ましい環境とは言い難いのですが、この植物にとってはそれがもっともよい環境となりそうです。またこの他にも常緑樹の下などもそういった環境が整いますので栽培できるでしょう。

一般的に植物は日当たりのいい場所や風通しいのいい場所を好みますが、この植物の場合はそれとは逆の場所を好みます。そういった場所で本当に育つのか最初のうちは少し不安に感じるかもしれませんが、心配する事はないでしょう。他の植物が苦手とする場所でむしろよく育つのが特徴です。

また寒さに関してはそれなりに丈夫で強いのですが、乾燥は苦手です。ですから冬場の乾燥した北風などには注意した方がいいでしょう。日陰で家の裏手などに置いておくのはいいですが、冷たい風がたくさんあたるような場所だと乾燥して弱ってしまいます。ある程度の風通しは必要ですが、冷たい北風が直接あたり常に吹き抜けるような場所は気をつけた方がいいかもしれません。

種付けや水やり、肥料について

ハナイカダの水やりですが、鉢植えの場合は表面が乾いてきたら与えるようにしましょう。また水やりの際はできるだけ量もたっぷり目にあげるといいでしょう。もともと日陰でジメジメしているところを好む植物ですので、乾燥するのが苦手です。水やりの際も乾燥しないように常に心がけてお世話のしてあげるようにします。

大丈夫そうに見えても根っこが乾燥してしまうとその後の成長にも影響がでてきてしまいます。ちょっとくらいならまだいいのですが、根っこの場合は特に深刻な影響がでやすいので注意しましょう。乾燥には特に注意が必要な植物です。また肥料についてはそれほど必要ないでしょう。

特に新しく何か肥料を準備するという事もありませんし、代わりに近くにあるもので代用できるといいでしょう。例えば腐葉土を使用します。株元に多めに敷いてあげるとそれだけで十分でしょう。肥料を特に準備なくてもよく育ってくれます。ハナイカダの場合は日陰の湿った場所を好みますが、落ち葉など堆積しているような環境がちょうどいいでしょう。

そういう場所ならこちらも何もしなくても自然に肥料にもなってくれますし、いい環境が整います。先程も述べましたが、常緑樹の下などはとても向いているかもしれません。ちょうど木陰になっていますし、落ち葉も堆積してくれます。そういう意味ではとても育てやすいのではないでしょうか。他の肥料が必要な植物に比べて費用が少なくてすみそうです。

増やし方や害虫について

この植物に関しては病害虫の心配はほとんど見られないでしょう。基本的にハナイカダを育てる際は適度な湿度もある場所で行いますし日陰になっている事が多いです。またその他にも腐葉土などの栄養分も十分行きわたっているため環境的にはとても良好な状態といえるでしょう。

そのため病害虫の影響を受けることも少なく、特に問題もなく育つのではないでしょうか。ただ乾燥してきますとハダニなどがついてしまいますので気をつけましょう。もともと乾燥を苦手としていますのでそういったことはあまりないかもしれませんが、風通しのいい場所だとハダニの被害がでてしましがちです。

またこの植物の増やし方としては一般的なものと同じで、種から蒔いてあげるようにします。種は果実の中に2個から4個ほど入っていますのでそれを取り出して蒔いてあげます。ハナイカダの場合は鳥などが好んでこの実を食べますが、そうした事により種も分散され増えていくのではないでしょうか。自分で増やす場合は果実から種を取り出して蒔いてあげるといいでしょう。

植え付けに関しては落葉期に行います。ただ寒さに弱く、場合によっては枯れてしまう事もありますので寒い時期は避けた方がいいでしょう。地域にもよりますが、寒さが厳しい場所で行う場合は落葉直後か、芽がでてくる春頃がおススメです。せっかく植えつけをしても寒さで枯れてしまったら意味がありませんので時期には気をつけた方がいいでしょう。

ハナイカダの歴史

ハナイカダはミズキ科の植物です。とても形がユニークですので一度見ると忘れないのではないでしょうか。葉っぱだけだと普通の植物とあまり変わりがないのですが、花がとても個性的です。園芸用としても用いられますが、その他にも薬用としても活用されているようです。薬用としては葉っぱと果実部分を下痢止めとして、また根の部分は咳止めとして使う事ができます。

この植物だけでこれだけの効能があるのはとても助かるのではないでしょうか。葉っぱから根っこまですべて使う事ができますし、効果もバラバラです。ハナイカダは見た目もとても面白いのですが、その他の性質についても興味深い植物です。また生息地としては日本の他、中国などもあげられるでしょう。日本では地域を限定することなく全国各地で見られるようです。

少し探せば見つかるのではないでしょうか。ただパッと見はとても葉っぱの部分が大きく花は小さめとなっていますので、なかなかそれとわからないのかもしれません。また葉っぱの形も他の植物と比べても一般的でそれほど違いもありませんので、緑の木々の中にまぎれてしまったらすぐには見分けがつかないでしょう。

ただ葉の上にちょこんとした花が咲きますし、実も黒いですので、それらを発見してはじめてわかるのではないでしょうか。原産は日本と中国になりますが、雄木と雌木にわかれており雌雄異株となっています。その他ハナイカダは半日陰を好む落葉性低木です。

ハナイカダの特徴

ハナイカダの特徴はやはり花と実のつく位置でしょう。葉っぱは長さが10センチほどで一般的な卵型の形をしていますが、花のつく場所が葉っぱの真ん中となっています。またその花の色も葉っぱと同じような緑色をしているためパッと見は何がついているのか判別しにくいでしょう。花がつくのは葉脈の中心部分ですが、そこに1から3つほどの花をつけます。

またその花の大きさはだいたい4、5ミリでしょう。大きな葉っぱの上に小さな丸いものがちょこんとのっかっているので見た目がとてもユニークです。またそうした形からハナイカダという名称になったと言われています。この植物には雄木と雌木がありますが、雌木の方は花が咲いた後その場所に実をつけるでしょう。

葉っぱ1枚につきつける実の数は1つです。花の時は葉っぱと同じ緑色をしていましたが、実になると黒い色となりますので少し目立つようです。緑色の大きな葉っぱの上に黒い丸いものが1つのっかっているため、知らない人がみればとても不思議な感じがするのではないでしょうか。ただ、この黒い実は野鳥などは好んで食べるようです。

場所的にも目立ちますのですぐに食べられてしまうのではないでしょうか。もしかしたらそのために葉っぱの中心にあるのかもしれません。葉っぱについてはてんぷらなどにしても食べることもできるようです。見た目がとてもユニークなのですが、山菜として普通に食べられますので興味のある人は調理してみるといいでしょう。

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