カンパニュラの仲間の育て方

カンパニュラの仲間の育て方

カンパニュラはラテン語で「釣鐘」を意味しています。和名もツリガネソウだったり、英名がベルフラワーだったりすることから、どこの地域でも同じように感じられたのでしょう。桔梗科ホタルブクロ属の植物です。

育てる環境について

カンパニュラの仲間の生息地は北半球の温帯から冷帯の広い範囲に分布しています。300種ほどある品種は、すべて草本で、大半は多年草ですが1,2年草も少数存在しています。ロゼット型の根生葉があり、茎につく葉は互生しています。花は晩春から夏にかけて咲くものが多く、総状花序または穂状花序となっています。

花は釣り鐘型で3から8センチくらいの大きさになり、数輪から数十輪咲かせます。日が当たる、風通しの良い戸外で管理することが大切です。真夏は直射日光を避けるようにして、半日陰に置いてくようにしてください。長雨にあたると花が傷んでしまいますので、雨が直接当たらない場所で育てるようにしましょう。

寒さには強く、耐寒温度はマイナス10℃まで大丈夫なので、戸外で冬越しさせることも十分可能です。逆に冬は寒さに当てるようにします。地面が凍るほどの寒冷地でも、5℃前後の寒さにしっかりと当たるまでは取り込まないことが大切です。カンパニュラは寒さに当たることで花芽をつける性質があるためです。土は市販の土で大丈夫です。

庭植えする場合、植え付け前に石灰で中和するようにしましょう。酸性土に植えると、生育が鈍ってしまいます。日本の土は全国的に弱酸性の傾向がありますので、ご注意ください。夏の暑さと湿度に弱いです。そのため暖地においては、夏越えさせるのが難しいです。夏越しに挑戦する場合は、あらかじめ葉っぱを間引いて、風通しを良くする等の対策を取っておきましょう。

種付けや水やり、肥料について

育て方としては、園芸店で良く種が売られており、種から育てることができます。種子は、低温処理すると発芽率がよくなります。3~4月に種を入手して、そこから2カ月ほど冷蔵庫に保存してから撒くとよいでしょう。種を撒く時期としては4月下旬~5月頃で、種は湿らせた川砂やバーミキュライトを入れた鉢にばらまいて、発芽まで乾かさないようにします。

十分吸水させたビート板にばらまきして、土で薄く覆土し、霧吹きで湿らせて半日陰に置いても良いでしょう。夏の高温多湿に弱く、東京より暖かい地方では栽培しにくいので注意です。一旦、発芽したら混み合った部分を間引きます。本葉が3枚になった頃にビニールポットに1つずつ植え替えて育てましょう。

夏は暑さを避けできるだけ涼しく管理することが大切で、花は翌年の春に咲きます。秋にも種を撒くことは可能ですが、一定の大きさに育った株が低温に合わないと花芽が作られません。そのため、その年の冬を小さな苗で過ごす秋撒きについては、開花が翌々年の春までお預けとなります。根が十分張ってきたら、1株ずつ鉢上げします。

根が傷みやすいため、移植の際は注意します。その際の培養土は赤玉土の小粒とその半量の腐葉土かピートモスを混ぜたものに、緩効性化成肥料を施したものが良いでしょう。水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。夏の暑い時期には、特に過失に注意してください。湿りすぎると立ち枯れ病を起こすので、やや乾燥気味にした方が良いでしょう。

増やし方や害虫について

増やし方は実生で行うことができます。病害虫に弱いため、よく観察するようにした何かあったときには早めの対処を行うようにすることが大切になってきます。害虫としては、よくハダニが発生します。ハダニは乾燥すると発生しますので、葉っぱに対しては適宜、水を掛けてやることで予防することが出来ます。またヨトウムシにも要注意です。

ヨトウムシは昼間の間は、地中に隠れ住んでおり、夜になると這い出して、茎葉を食害します。株周りの土を軽く掘って発見次第、これを駆除するか、夜間の活動中に捕まえるようにします。アザミウマは、4~10月ごろ、特に夏の高温乾燥時に多く発生します。これも捕殺するか薬剤で処分するようにしましょう。

病気としては、菌核病に注意しましょう。これは、最初、茎が暗色に変色し、葉に生気がなくなってしおれ、変色部に白色綿毛状のかびが生えて枯死する病気です。被害を受けた被害茎葉などの残渣は、集めて焼却するようにしましょう。また病気を回避するために連作を避けることや、風通しをよくするように管理することが大切です。

白絹病は、株の下方の葉が黄化してしおれたあと、褐色に変色して枯れ初めてきます。枯れた根や茎が変色し、白色の絹糸状のかびを一面に生じる病気です。この病気を回避するためには、石灰を施用してなるべく土壌pHを高くして表面を乾燥させることが大切です。根腐病は、根部や地際部の茎が侵され、順次上葉までしおれてゆく病気です。これも風通しをよくする等によってある程度予防することができます。

カンパニュラの仲間の歴史

カンパニュラはラテン語で「釣鐘」を意味しています。和名もツリガネソウだったり、英名がベルフラワーだったりすることから、どこの地域でも同じように感じられたのでしょう。桔梗科ホタルブクロ属の植物です。6月25日の誕生花ですが、イソフィラという品種は6月11日の誕生花となっています。その花言葉は「友情」、イソフィラは「親交」となっています。

カンパニュラにちなんで命名された小惑星がありますが、ハイデルベルクのケーニッヒシュトゥール天文台で発見された小惑星です。ヨーロッパでも古くから栽培されてきた植物で、野生種はフランス南東部からイタリア半島中部に分布し、標高0~1500mの日当たりのよい岩場にも多く見られます。

神話にも登場するのですが、カンパニュラは愛の女神アフロディーテの姿見と言われています。女神アフロディーテの鏡は、映るものの美しさを増す力を持っている魔法の鏡でした。ある日女神はその鏡を地上に置き忘れてしまいます。鏡を拾った羊飼いは、鏡に映る自分の姿の美しさに驚き見惚れていました。

ある日女神の息子のエロスが母の鏡を羊飼いの持っていることに気が付いて、その鏡を奪い取るようにして天界に戻って行きました。この鏡が置かれていた野原には「愛の女神アフロディーテの姿見」と呼ばれる花が一面に咲き誇りました。このときの花がカンパニュラでした。南欧州原産の草花で、日本には明治のはじめに入って来たと言われています。基本的には、春にタネをまいて翌春以降に花を咲かせて枯れる2年草として扱います。

カンパニュラの仲間の特徴

カンパニュラの仲間は世界の温帯北部に300種以上が分布します。種類が多いため性質や外観も様々なのですが、一般的な草丈は60センチから1.5メートルになります。その茎は太くてあまり枝分かれせずに真っ直ぐ上に向かって伸びます。主な開花期は初夏、長さ5センチほどの釣り鐘形の花をやや下向きに咲かせます。

花色はピンクや白・紫など様々な種類があり、色違いの株を植えるとパステルカラーでまとまり、花姿と相まって可愛らしい演出ができます。栽培されている多くの種は毎年花を咲かせる多年草ですが、花後に枯れる1・2年草タイプのものもあります。一般的には、十分な大きさに育った株が冬の寒さに当たることが必要ですが、

最近では寒さに当てなくても開花する園芸品種がつくり出されています。よく栽培されている品種は、花が横から斜め上向きに咲く園芸品種です。代表的な品種としては、草丈が50センチほどに収まって開花時のバランスがよく、鉢植えに向いている「ベル・オブ・ホーランド」が有名です。また面白い変種に、花が2重になったカリカテンマがあります。

これはがくが花びらに変化して本来の花びらを包み込んだもので、二重咲きとも言われています。萼が花びらをすっぽり包み込んだ「ホーズ・イン・ホーズ」や、萼が変化して二重咲きになり、外側の花びらが平らに開く「カップ・アンド・ソーサー」と呼ばれるタイプのものもあります。他にも多種多様な園芸用の品種があります。

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