ロペジアの育て方

ロペジアの育て方

分類はアカバナ科です。別名はロペジアともいわれています。学名はLopeziacordata、英名はMosquitoflowerです。モスキートフラワーというニックネームで呼ばれている様に、形はとてもユニークで、小さな花弁が虫が羽を広げるような形に開きます。花の色は、小さなサーモンピンクからラベンダー色、そして赤い色の花が咲きます。

育てる環境について

室内で育てるイメージの強い花ですが、九州より南の暖かい地域であれば、外植えをして育てる事も可能です。庭の角や日陰、木下、ハンギングで壁を越えて育てたり、吊って育てたりと、多様な方法で育てられます。土壌も選ばないので、比較的どのような場所でも暖かい地域であれば育てられます。40センチ程度に広がり外植えだと、少し寂しい庭に繊細な美しさを加える事が出来最適です。

関東より北の場合は、やや寒さに弱いところもあるので、外に植えるのではなく、寄せ植えやハンギングで室内の比較的明るいところで育てると良いでしょう。水は、乾いたらあげる程度で大丈夫です。追肥も様子を見て、水溶性の追肥を与えてあげましょう。花が咲いた後には、種子が実りますので、種から増やす事も出来ます。

また、株を割るように切ってあげれば、株分けもでき、それによって殖やすことも出来ます。もちろん、暖かい地域であれば、外に植える事も可能なので、そのような場合は、庭の角や木陰の場所など、庭の少し寂しい場所に植えるのにも最適なお花です。ロペジア自体は、太陽の光を好み、日当たり良い場所を好みます。

しかし、木陰や土壌が乾燥しやすいような場所でも、比較的育てやすく、育てる場所を選ばないのも、ロベリアの特徴です。割と育てやすい花ですが、移植はあまり好みません。しかし、小苗のときならできます。本葉2~4枚程度で、根を傷めないように鉢上げして行いましょう。定植の株間は20センチ程度が適しています。

種付けや水やり、肥料について

ロベリアの種は、花が咲いた後に種をつけるので、そこから取る事が出来ます。そして、その種から花を育てる事も出来ます。もちろん、種の購入も可能ですが、ポット苗での購入の方が一般的です。種蒔きに適している時期は、早春から夏です。桜が咲き終わり暖かくなった頃に植えると良いでしょう。もしも秋蒔きがしたい場合でも、耐寒性があるので大丈夫です。

真冬にしっかりと保護してあげれば、秋まき(9月から10月)をする事も出来ます。種は、ポットに蒔くか、床まきをしましょう。発芽の適性温度は18℃から20℃ですので、温度に注意しましょう。発芽日数は7日から~21日程度です。ロベリアは、光を受けて発芽する好光性種子です。光を当てないと発芽しないのですが、乾かないようにもしてあげたいので、ごく薄く、2~3ミリ覆土しましょう。

この場合の土質は選びません。一般的に、水はけが良くて、有機質に富んだ土を好むので、お花の土の様な土であれば安心して植えられます。肥料は、多くは必要ありません。様子を見ながら追肥していきましょう。一般的な液肥で大丈夫です。液肥は、花につやを与え、花の付きを良くしてくれます。

また伸びも良くなりますので、花の様子を見て、花の育ち始めと、花が付き始めた事、花がたくさん付いた事に様子を見てあげてあげましょう。水やりは、コンテナで育てている場合には、水を涸らす事がないように、定期的に水を与えましょう。外に植えて育てている場合は、乾いた時にあげる程度で大丈夫です。

増やし方や害虫について

増やし方は、種から増やす方法と、株分けをして株から増やす方法があります。花が咲いた後に、種が付くので、その種を次の年の春に蒔くか、冬に朝箱などに蒔き、苗作りをして、増やしてあげる事が可能です。春に苗の状態から植えたい場合は、秋に種蒔きをしましょう。その場合には、越冬には十分気をつけて、寒さで風邪を引かないようにしてあげましょう。

冬蒔きする事で、春に苗で植える事も可能でしょう。また、株分けして増やす方法もあります。茎の根元から20センチから30センチくらい離れたところを、大きく深くスコップで切り込みを入れるようにして根ごとすくい取るように持ち上げます。この時、根を壊さないようにゆっくりと引き上げましょう。

そして、その根を半分に割る様なイメージで、スコップ等で根を縦に半分に切ったり、手で茎から根の部分を裂き分けるようにして、株分けをしてあげましょう。それを、根の長さよりも少し深い穴に植えあげます。埋める穴に肥料を入れてあげてから、苗を埋めるのもよいです。次に、土をその周りにしっかりかけてあげましょう。

隙間がなくなるように、埋めていきます。指と手を使ってしっかりと埋め込んであげましょう。隙間があると枯れる原因になります。そしてその後に、お水をたっぷりかけてあげましょう。ロベリアの特徴とする外虫については特にいません。蜂が好んでよってきますが、特に花へのダメージはありません。とても虫のつきにくい品種なので、とても育てやすいです。

ロペジアの歴史

ロペジアの生息地は、メキシコや中米です。原産はメキシコの花で、「モスキートフラワー」または「ピンクブラシ」と呼ばれています。形が蚊(英語でmosquito;モスキート)特にアカバナ蚊に似ている事からそのように呼ばれています。日本でも、モスキートフラワーというニックネームで有名な花です。

この花は、生き物に例えられる事が多く、あるアメリカの種の生産者レイブラウンも「キリンが舌を突き出しているようだ」と例えています。小さな花弁の開き方がとてもユニークな為に、世界中の色々なところで虫や動物に例えられる事が多い様です。ロベリアは、栽培もしやすく、昔から世界中で愛されている花です。

フランスの博物画家で特に植物画家としてしられている、パンクレア・ベッサPancraceBessa(1772年から1834年)も、1820年に、このロペジアを描がいています。日本では輸入種を入手し、そこから発芽させ育てる事も可能ですが、店舗で苗を手に入れる方が主流です。小さな花をたくさんつけるロペジアは、世界中から愛されており、特に花期が長く、

細かな花がたくさん付くかわいらしい姿である事、栄養のあまりない土壌でも良く育ち、育て方が大変簡単な事。そして、割と良いにおいがする事もその理由に考えられます。日本では越冬する事が難しく、一年草として扱われるお花です。暖かい地域で暖冬の場合、外でも稀に越冬する事があります。日本では室内で育てる方が良い花です。

ロペジアの特徴

分類はアカバナ科です。別名はロペジアともいわれています。学名はLopeziacordata、英名はMosquitoflowerです。モスキートフラワーというニックネームで呼ばれている様に、形はとてもユニークで、小さな花弁が虫が羽を広げるような形に開きます。花の色は、小さなサーモンピンクからラベンダー色、そして赤い色の花が咲きます。

茎は、柔らかな繊細な茎です。茎は緑から少し紫色をしています。そこに、小さな緑の葉をつけるので、色のコントラストもあり、とても繊細で可憐な見た目をしています。その為、寄せ植え等に入れると、とても雰囲気が良くなります。花期は春先から夏頃までで、比較的長い間花を楽しめます。また、土壌を選びません。

とても育てやすい花です。花非耐寒性多年草ですが、日本では一年草扱いされています。寒さに弱い為、日本では暖かい地域以外では越冬は難しいです。一年草として売られていますが、暖かい地域で暖冬であれば、まれに越冬する事もあります。冬期は室内に入れて、凍らせない程度に見てあげるとよいでしょう。そのような状態にすれば、越冬させる事も可能です。

後種子が実りますので、種から増やす事も出来ますし、また、株分けでも殖やせます。花の高さは、15センチから30センチ程度に育ちます。幅は40センチ程度に広がります。ロペジアは関東地方であれば、夏頃まで、東北以上であれば、夏の中旬から秋の初旬まで花を楽しむ事が出来ます。蜂が好む花ですが、害虫は特にいません。様子を見ながら、水溶性の肥料を追肥し与えながら育てていきましょう。

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