ステルンベルギアの育て方

ステルンベルギアの育て方

ステルンベルギアの名前の由来は19世紀に活躍したオーストラリアの植物学者であるシュテルンベルク氏に因んだものです。他にもステルンベルギアは、日本名では「黄花玉簾(きばなまたすだれ)」と呼ばれており、これは主に日本で多く栽培されているルテア種のことをさします。

ステルンベルギアの育てる環境について

水はけの良い日向を好む品種なので、多湿になる際や、水はけが悪い場所では水やりにも注意が必要になってきます。水はけの良い肥沃な土壌で育てることが望ましいです。ジメジメした水はけが悪い場所では発育不良になる可能性が高いです。庭植えをする際には、

しっかりと土を耕し、腐葉土などを水はけがよくなるように混ぜ込んだものを使うなど、しっかりとした土の環境を整えてやることで、その後数年間は、植えっぱなしにしていても花を咲かせてくれます。日当たりの問題では、日光にあてることで、

花と草がちょうどよいバランスになるように育つと言われ、半日陰や、日陰で育てると、葉だけが伸びるように大きく成長していき、花が葉に埋もれてしまうような形に育つ場合があるので、必ず日のあたる場所で育てましょう。また日陰の場合は、そもそも花を咲かせない場合も多いので、

日向は絶対条件になってきます。寒さには非常に強い品種であるので気温がマイナスになってもある程度であれば持ちこたえることができる強い花ですが、霜には弱い傾向があり、霜にあたることで葉が痛んでしまうことがあるので、冬の間は屋根のある場所に移動させたり、

霜が多く発生しそうな気候のときは透明なビニールを軽くかぶせておくなどの対策が必要になってきます。夏の時期は鉢植えであれば、風通しがよく、雨の当たらない室内の窓際などに移動させておくことで、また同じ時期に愛らしい花を見せてくれることだと思います。

種付けや水やり、肥料について

日本で多く栽培されているルテア種の植え付けの時期は8月上旬から9月の上旬ですが、夏植えの品種なので、肌寒いと思う前に、早めに植えてしまわないと、成長しないことがあります。植える深さは3cmほど、花壇などの地植えの場合では5~10cmほどで、

球根と球根の間は8~12cm間隔で植えることでお互いに成長を妨げることなく成長ができます。夏植えをきちんと行っていたり、育て方に間違いがなくても、きちんと開花をせずに終わってしまうことも多い品種ですが、一度開花すれば、鉢植えの場合であれば2~3年、

花壇の場合であれば4~5年毎年愛らしい花を咲かせてくれます。水やりは土が乾いたらたっぷり行うことが基本ですが、ジメジメとしている環境を嫌う品種なのでやりすぎには注意が必要です。夏になり、葉が枯れてしまった際は水やりは不要で、秋になり開花した際にまた水やりを開始します。

開花をすることがないときがあるという品種なので、肥料は必須です。あらかじめ、肥料となるものを土に混ぜ込んでおくとよいでしょう。また、開花時期が終わり、葉だけになり枯れてしまうまでの間に、追肥として液体肥料を月1のペースであげることが望ましいです。

この夏まで行う追肥は、球根を太らせるためのもので、毎年咲かせたいのであれば行う必要があります。また、鉢植えの場合は、スペースの問題があり、花壇などよりは小ぶりの花になってしまう傾向があるため、花を大きく見栄えよくするための追肥でもあります。

増やし方や害虫について

ステルンベルギアは基本的には種ではなく、球根になるので、鉢植えであれば2~3年毎、花壇などの地植えであれば4~5年毎の植え替えの際に一度掘り上げ、球根を分けて増やすことができますが、一応開花後に種ができることがあるので、それを採取し、植えることで増やすことも可能です。

しかし、種の場合は生育が非常に遅く、開花まで早くて5~6年という長い年月がかかってしまいます。あくまで5~6年は最短の開花なので、実際に開花をするのはそれ以上の場合も多く、長い間をかけていつ開花するのかを楽しみにワクワクと育てたいという人にとっては楽しいものかもしれませんが、

通常の方の場合はじれったいと感じることの方が多いので、よほどのことがない限りは球根での栽培を勧めます。球根を掘り上げる時期は、葉が枯れてきた春~夏にかけてであり、ほあり上げたあとはまた植える時期になるまで涼しく風通しの良い日陰で保管することで、

植えたときに一人でにグングンと成長する球根を保つことができます。病気もかかることがめったにない品種であり、寒い秋口や冬には虫が少なくなることから虫につかれる心配もあまりない品種であり、特にこれといった防虫剤や、

葉の裏によくつくというハダニ類を心配して毎日霧吹きで葉を湿らせておくという手間も必要ありません。しかし、葉の部分は霜に弱いので、寒い時期に霜が出やすい日本では、霜をかぶらないための対策が少しばかり必要となってきます。

ステルンベルギアの歴史

ステルンベルギアの名前の由来は19世紀に活躍したオーストラリアの植物学者であるシュテルンベルク氏に因んだものです。他にもステルンベルギアは、日本名では「黄花玉簾(きばなまたすだれ)」と呼ばれており、これは主に日本で多く栽培されているルテア種のことをさします。

外国の一部では寒い時期に咲き、花の形がラッパ水仙に似ていることから「Winter daffodil」とも呼ばれています。Winterと冬を意味する単語が使われていますが、実際に日本で植えられているものの多くの開花時期は秋である9月中旬から10月下旬頃までです。

しかし、10月に植えると2月の寒い時期に咲く品種も存在します。冬にも花壇を華やかに彩りたい家庭には冬咲きのものが使われることも多くあります。夏に植え、秋に咲くステルンベルギアの種類は「ルテア」といい、秋に植え、冬に咲く種類は「フィシェリアナ」です。

購入する際は植える時期や咲かせたい時期を考えて購入する必要があります。開花時期も短く、開花時期以外は音沙汰がない様子からよく知られている花言葉として「じれったい」があります。また、クロッカスに似た美しいフォルムの花を咲かせることから「期待」などの花言葉がありますが、

一番多く知られているのはお笑いタレントである品川庄司の庄司智春さんが、TV番組「ロンドンハーツ」の企画で書いた小説「花ことば」の中で使われている「あなたを愛しています」ではないでしょうか。そんなステルンベルギアの原産は地中海沿岸地方。日本には大正時代に入ってきたと言われています。

ステルンベルギアの特徴

日本ではステルンベルギア・ルテアが多く栽培されています。クロッカスに似ている黄色い花が秋~冬にかけて咲き、春や夏のあたたかい時期に咲いて枯れてしまった花壇の中で一層輝く品種です。秋口にかけて一気に開花したあとは、緑の葉を残し冬を過ごし、

初夏の時期になると、緑の葉も枯れていき、夏は休眠の時期に入ります。冬に咲くものは、冬に開花し、2月が過ぎる頃に緑の葉を残し、初夏の時期になると同じように休眠の時期に入るため、葉は枯れていきます。開花の際は、30cmにもなるひも状の葉を数本出し、

直径が3cmほどの丸く黄色い花を1花茎につき、1花咲かせます。しかし冬に咲く品種は、1つの球根から2~3本の茎ができるので、原産地で、生息地である地中海海岸地方やヨーロッパの方では群れで咲くことが多く、黄金色の絨毯のように見えるのは圧巻です。

しかし、平地でも育つ品種ですが、鉢植えや花壇などの家庭用としても育てやすい品種であり、大きさも15~20cmとものすごく大きくなるわけでも、小さいまま成長が止まることはないので見栄えのしやすい品種の花であるといえると思います。

日本で多く栽培されているルテア種のほかにも近年トルコで発見された春口に咲く種がありますが、そちらは輝くような黄色ではなく、純白の花を咲かせる種であり、ステルンベルギアの種類を集めれば、それぞれ開花時期が違うので、秋~春にかけての長い時期楽しめる種類でもあります。

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