フウセンカズラの育て方

フウセンカズラの育て方

フウセンカズラは、熱帯地方原産の植物です。アメリカ南部、アフリカ、インド、東南アジアなどを生息地とし、湿気の多い雑木林や荒れ地などに自生しています。学名はカルディオスペルマムハリカカバム(Cardiospermum halicacabum:ギリシャ語のcardia=心臓、spermum=種子、halicacabum=ホオズキのような、に由来)ですが、種子に白いハート型の模様があることからハートピー(Heart pea)、ハートシード(Heart seed)、風船のような果実の形からバルーンバイン(Balloon vine)とも呼ばれています。日本では、カタカナやひらがなが使われるケースが多く見受けられますが、漢字では「風船葛」と表記されます。

緑のカーテンの育て方

<種から育てる方法>
①種をまいて栽培する場合、発芽を揃えるために、固い種に小さな傷をつけてから、一昼夜水につけ置きます。しっかりと吸水させてから、種をまきましょう。日当たり・水はけ・風通しの良い場所であれば、土に直接植えても、プランターやポリポットに植えても栽培できます。

②20~25度が発芽の適温ですので、5月を目安として、早くまきすぎないよう気をつけてください。種をまいたら土を1cm程度かぶせて、水をたっぷり与えます。

③芽が出るまでの育て方としては、プランターやポリポットに種をまいた場合は、暖かい陽だまりに置いて霧吹きや水やりを怠らず、土が乾かないように管理してください。土に直接まいた場合も、水やりは十分に行ってください。

④ポリポットで栽培した苗は、葉が4~6枚程度出てきた頃が、定植の時期になります。

<苗から育てる方法>
①種から育てた苗を使うか、苗を購入して用意します。フウセンカズラの苗は、20~30cm間隔で植えつけます。育て方のポイントとして、植えつける2週間前には、腐葉土や各種肥料などを土に混ぜ込んでおきましょう。

②カーテンを作るために、支柱をしっかりと立ててから、短い巻きひげが絡みやすいように10cm程度の網目サイズの蔓用ネットをかけて準備しておきます。本葉が5~7枚程度出てきた頃に、摘心(蔓の先端につく芽を摘み取ること)を行いましょう。摘心をしたところから新芽が伸びて、良く茂るようになります。

③土の表面が乾いてきたら、たっぷりと水を与えてください。プランターや鉢に植えた場合は、底から水が流れ出るまでたっぷり与えます。

④肥料を好む植物ですので、1週間に1度の割合で液体肥料を与えたり、1~2ヶ月に1度の割合で粒状肥料を与えたりすると、元気に育ちます。しかし、窒素分の多い肥料を与えてしまうと、葉が多く茂って果実を落とす原因になります。与える肥料は、リン酸分やカリ分が多く含まれているものを選んでください。

フウセンカズラは病害虫にとても強い植物ですので、あまり神経質にならなくても、すくすくと元気に育ちます。育てやすい植物ですが、ハダニが着いてしまった場合には、葉のツヤがなくなります。専用の殺虫殺菌剤を散布して、駆除してください。

フウセンカズラに種付けは必要か?

フウセンカズラは、繁殖力が強くて大変丈夫な植物です。「種付け、種付け・・・」と種付けに気を使わなくても、元気に育っていれば自然と果実の中に種ができるので、育て方が簡単で手入れのしやすい植物としても人気を集めています。ただ、種を採取しておかないと、その年に落ちた種が、翌年発芽して繁殖することがありますので、増やしたくない場合には気をつけましょう。

②果実1個あたり、種は3個入っています。果実が茶色くなってから指で押すと、ポンと音が鳴るので、楽しみながら種を採取できます。元気に育ったフウセンカズラであれば、1株200個程度の種を採ることができます。冬の間は冷暗所で保管し、来季になったら再び栽培してください。

③種を採取した後は、ネットに絡んだ蔓を外しましょう。指で蔓を引いて、ネットから外してください。細かな蔓が残るようでしたら、天日干しで数日間乾燥させてから、ネットごと良く揉んで取り除きます。支柱とネットを水洗いしたら、カビが生えないように十分乾かしてから保管しましょう。

緑のカーテンに適している植物

以上のように、フウセンカズラは育て方が非常に簡単で、初心者向けの植物といえます。極端な話、ただ種や苗を植えて水を与えるだけで、病害虫に悩まされることもなく、どんどん育ってくれます。フウセンカズラ以外では、蔓性の植物であれば緑のカーテンに適しているといえます。

①アサガオ
アサガオは、樹勢が強く次々と新しい花が開く植物です。日本アサガオに比べて、西洋アサガオの方が開花持続性に優れています。より長く美しい緑のカーテンを楽しむために、しおれた花は、種がつかないようこまめに取り除いてください。

②ユウガオ
ユウガオは、その名の通り夕方になると白い花を咲かせ、早朝にしぼむ植物です。アサガオと混植すれば、朝と夕方のどちらも、緑のカーテンに咲く花を楽しむことができます。

③ルコウソウ
ルコウソウは、フウセンカズラと同様、病害虫の心配がほとんどいらない植物です。花径3cmの星形をした花が特徴的で、同じ蔓から、赤・ピンク・白の可憐な花を咲かせますので、見た目にも美しい緑のカーテンを作ることができます。

④スネールフラワー
スネールフラワーは、花径4cm程度の薄紫色の花を咲かせる植物です。種ができないため、苗から育てます。多湿に弱い植物ですので、風通しの良い場所に苗を植えましょう。病害虫のハダニがつきやすいのが難点ですが、葉に直接水を流しかけると駆除できます。

⑤その他
花以外の植物で緑のカーテンを作りたい場合、ゴーヤ、きゅうり、ササゲ、ミニカボチャなどの野菜が適しています。花と緑を視覚で楽しみ、収穫した野菜を味覚でも楽しむことができるので、一石二鳥の緑のカーテンを作ることができます。

フウセンカズラの歴史

フウセンカズラは、熱帯地方原産の植物です。アメリカ南部、アフリカ、インド、東南アジアなどを生息地とし、湿気の多い雑木林や荒れ地などに自生しています。

学名はカルディオスペルマムハリカカバム(Cardiospermum halicacabum:ギリシャ語のcardia=心臓、spermum=種子、halicacabum=ホオズキのような、に由来)ですが、種子に白いハート型の模様があることからハートピー(Heart pea)、ハートシード(Heart seed)、風船のような果実の形からバルーンバイン(Balloon vine)とも呼ばれています。日本では、カタカナやひらがなが使われるケースが多く見受けられますが、漢字では「風船葛」と表記されます。

日本でフウセンカズラが栽培され始めた時期については、江戸時代末期までに渡来したという一説もありますが、大部分の資料では不明としています。手をかけて栽培しなくても、自然繁殖力があり自生できるという生命力の強さが、不明理由の一因となっているともいえるでしょう。一般的には、花を楽しむためというよりは、風船状の果実を観て楽しむために栽培されるようになった植物です。

フウセンカズラの花言葉は、あなたと共に、あなたと飛び立ちたい、期待、自由な心、などが知られています。また、誕生花としての日付は、6月17日、8月6日、8月12日、9月17日とされています。

フウセンカズラの特徴

フウセンカズラの属性は、ムクロジ科フウセンカズラ属、常緑蔓性1・2年草(熱帯地方では多年草)に分類されており、蔓の長さが2~3mに育つ植物です。

成長が非常に早く、巻きひげを垣根やフェンスなどに絡ませながら蔓を伸ばすため、緑のカーテンとして人気が高まっています。小さな白い花を咲かせ、ホオズキに似た直径3cm程度の風船状果実が鈴なりに実りますが、暑さに強く寒さに弱いのが特徴です。

風船状の果実は、緑のカーテンとして育てている夏季には薄緑色をしていますが、秋になると薄茶色に変色します。果実が完全に茶色くなると、中の種も黒色に変わっていますので、来季にまくための種として採取することができます。

また、小さなお子さんがいる家庭では、種の白い部分に目などを書き込むと、猿の顔のように見えることから、「緑のカーテンだけでなく、種を採取した後までも楽しめる」ということで、親子で楽しめる植物としての評判も高まっています。

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