ミニバラの育て方
コンパクトなスペースでも育てられる
ミニバラを育てるのに適している環境は日当たりがよく、風通しの良い場所です。普通のバラでは日当たりの良い庭が必要なので、どなたでも育てられるというわけではないのですが、ミニバラは鉢で育てるのに向いている品種なので、ベランダやテラス、出窓などがあればどなたでも育てることができる魅力があります。
日照はできれば1日8時間は欲しいのですがそれ以下の東向き、西向きのベランダでも十分育てることができます。最低3時間は日照が欲しいので一日中日陰の北向きの窓では、日照時間が少なくても良い品種を選ぶ必要があります。ミニバラをいつでもキレイに咲かせるには剪定が必要です。
成長力が強く、頬っておくと伸び放題に伸びてしまう上に、古い枝が残り世代交代しないので、そのままにしておくと花つきが悪くなってしまうのです。バラの上手な育て方はこうした古い枝を剪定し、新しい枝に新陳代謝させる剪定の技術が必要と言えるでしょう。
剪定をすることで、すべての枝に日当たりをよくデザインすることが出来るので、その分大きく色の良い花を咲かせることができるようになるでしょう。バラの木をいつでも若々しく保つ栽培をするためにも剪定をしましょう。
ミニバラは多くの場合、鉢で育てます。ミニバラの育て方で注意したいのが水切れを起こさないようにすることです。バラはジメジメとした水はけの悪い土では上手に育ちません。とはいえ、地植えに比べて鉢植えは水切れを起こしやすいので、用土が乾いてバラが枯れてしまいかねません。
特に日当たりの良い窓際で鉢の小さなミニバラを育ている場合には乾燥しやすいので注意しましょう。鉢の中の用土の表面が乾いていたら、鉢全体にたっぷりと水をやります。水の量が少なく鉢の表面しか湿らないと、根が表面に集まってしまい、鉢全体に根が張らないので弱い株になってしまいます。
しっかりと鉢底から水が出るまでたっぷりと水遣りしましょう。またバラは霜に弱い植物なので、寒冷地では11月以降は夜間は室内で管理して霜に当てないようにするのが上手に管理するポイントになります。
肥料やりと薬剤散布がポイント
バラの育て方を覚える上で欠かせないのが、施肥です。バラは大変肥料を好む植物です。施肥の仕方次第で大きく色の良いバラを咲かせることができます。花が付いていない時期は月に一度、窒素分の多い固形肥料と液肥をやるのが良いでしょう。
ただし花が付く直前に窒素の多い肥料をあげてしまうと、花の色が緑がかってしまい本来のカラーが出ないことがありますので注意が必要です。つぼみが付き始めた頃から、開花時期の施肥はリンの割合が多い肥料を与えるようにしましょう。
植え付け時には地植えの場合には牛糞を与えますが、鉢植えで育てる場合には化学肥料をすき込んで置くことで、肥料持ちが良くなります。またバラには害虫が付きます。日本は高温多湿でその分バラ栽培にとっては不向きの環境と言えますので、薬剤散布をしてバラに病気や害虫がつかないように工夫しましょう。
病害虫に犯されてからはなかなか完治させるのが難しいので予防の意味で一ヶ月に一回スプレー式の薬剤を散布します。もっと安全性を重視してナチュラルに病害虫を予防したい方は、木酢液やニームなどを利用するとよいでしょう。天然の木やハーブから取られた木酢液やニームはミニバラから病気や害虫を遠ざける働きをしてくれます。
ミニバラの種付けについて
ミニバラは一般的に鉢植えで購入するので種付けをすることはまずありません。気に入った品種があり増やしたい場合は、種付けをせずに挿し木をして育てるのが良いでしょう。バラのナーセリーも種付けをして品種を育てることは少なく、多くのナーセリーで丈夫な野ばらの根に、必要な品種の枝を差し込んで接木して栽培し、必要な品種を増やして行きます。
このような挿し木による栽培方法は、プロでなくても行うことができます。
剪定した際にでたミニバラの枝をパーライトなどに差し、水切れしないように気をつけて管理します。2週間ほどたったら白い根が生えてきますので、根がしっかりと生えてきたら赤玉土に植え替えましょう。
花が咲くまで2年から3年ほどかかりますが、ミニバラの立派な株に育てることが出来るでしょう。またミニバラは鉢植えで育てるため、ほかの植物と混栽でき、アレンジを楽しめるという魅力があります。大きな鉢にバラと、コンパニオンプランツを植えると、ウェルカムフラワーとして玄関先を魅力的に彩ってくれます。
クレマチスやデイジー、水仙やムスカリなど、サイズを合わせて混栽することで季節に合わせた寄せ植えを作ることができます。ミニバラはこのようにスペースがなくても鉢植えで育てることが出来るので、庭がない方でも憧れのバラを栽培できる、親しみやすい魅力的な植物と言えるのです。
ミニバラの歴史
バラと人間との関わりは古く、およそ7000年前のエジプトの古墳にバラが埋葬されたとも言われています。またメソポタミア文系の紀元前1500年頃に建設されたバビロニアの宮殿にはバラ園があったとされています。
そのバラは香料や薬用にも珍重され、観賞用としても利用されたのです。クレタ島の古代の壁画にもバラの絵が描いてあるなど、人類とバラの歴史の深さを物語っています。古代ギリシア神話にもたくさんのバラが出てきます。
美の女神、ヴィーナスは海の泡から生まれて貝殻に乗って現れますが、その際、陸の神が地上で最も美しいものとして空からバラを降らせたという神話があります。また、日本でも759年ごろの万葉集にもバラの記述があります。
バラの品種改良に大きく関わったのが有名なナポレオン妃のジョセフィーヌです。彼女は広大なマルメゾン宮殿の庭園で世界中から集めた250種ものバラを植え、品種改良させたと言われています。その頃のバラの絵を正確に描いたのが有名なボタニカルアートの画家ルドゥーテで、当時のバラの様子を現代に伝えています。
ミニバラの特徴
ミニバラの故郷はおよそ3500年前と推定されています。アメリカのコロラド州の地層からバラの化石が採集されたと言われ、最も古い被子植物の一つと考えられています。バラの原種は北半球原産の植物で生息地はイラン、イラク、シリア、アフガニスタンなどの中東からアジアにかけてと考えられています。
そうしたバラから品種改良が繰り返され現代のバラが生まれました。ふっくらした花様が魅力のオールドローズ、成形が美しいハイブリッドティーローズ、蔓を伸ばし壁面を彩るつるバラ、そして小さくて育てやすいミニバラが誕生しました。花径2センチから5センチという小型の可愛い花を咲かせるミニバラは株がやや大きなパティオローズと、非常に小型なポットローズに分けることができます。
中にはつる性に伸びる種類もありバラエティに富んだ樹形を楽しむことができるのです。ミニバラはベランダやテラス、出窓などで鉢植えで育てることが出来るので、庭がないけれどバラを育ててみたいという方でも栽培できる大変親しみやすい植物です。
ふっくらとしたオールドローズのような形、ハイブリッドティーのような完成された美しい形などさまざまな花径から選ぶことができ、花色も白、黄色、ピンク、赤、アプリコット、グリーンと豊富な選択肢があり自分好みのミニバラを選べます。
バラの育て方など色々な植物の育て方に興味がある方は下記の記事も凄く参考になります♪
タイトル:バラ(ミニバラ)の育て方
タイトル:バラ(ブッシュ・ローズ)の育て方
タイトル:オルレアの育て方
タイトル:バラ(つるバラ)の育て方
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