オルレアの育て方

オルレアの育て方

オルレア(オルラヤ)は、ヨーロッパ原産のセリ科の一年草です。日本でのオルレアの栽培の歴史はまだ浅いですが、最近、急激に庭のアクセントとして栽培する方がふえてきました。

オルレアの育て方と管理

スイセンは、主に球根を分球させることによる種付け(繁殖)がメインの植物です。ヒヤシンスなどの球根植物同様、花が咲き、実がなり、種が出来ることはありますが、球根による栽培がメインです。また、実の膨らみはあっても種が出来ない品種もあります。ですからスイセンの繁殖に関しては、種付けという表現は、適していないかもしれませんね。

オルレアの時期は4~7月で、暖かい気候を好むので、よく日に当てて栽培します。日当たりの悪い場所では、生育が悪くなって徒長します。夏の暑さが苦手なので、暑い時期は、明るい日陰などで管理します。夏の暑さに弱いですが一年草扱いにすれば遮光は必要ありません。

土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりします。乾燥や過湿に弱い植物なので、乾かしすぎや水の与えすぎに注意しましょう。花壇植えの場合は、通常、水やりの必要はありませんが、乾燥期間が続く場合は水やりします。暑くない時期は乾湿にある程度耐えますが、土は水はけをよくしましょう。伸びながら分岐して次々と花を咲かせ、春から夏まで長期間楽しむことができる草花です。

高温多湿に弱く暖地での夏越しは難しいですが、花を咲かせて放置すれば、適地ならば必ずといってよいほどこぼれダネで増えてくれます。栽培中は芽が偏らないように間引いたり移植をしましょう。一度定植したらすることは特にありません。花が咲き出したら最初のうちは花がらを茎ごと摘みましょう。花がら摘みは、まめに行ないましょう。

花が終わった花茎をハサミで切り取ります。初夏を過ぎたらタネをつけさせるために放任します。暖地の場合は枯れたら抜き取っても構いません。チッソ肥料のあげすぎは葉の茂りすぎにつながりますので、肥料は少なめに施します。伸びすぎたら支柱を立てますが、締めて育てればほとんどの場合自立してくれます。

アブラムシやハダニ類の発生時には殺虫剤や殺ダニ剤を散布します。また、蛾の幼虫等による食害が見られたら、捕殺もしくは殺虫剤を散布します。群生させたい場合は地植で、倒伏防止ネットを使った支柱がおすすめです。ネット張りは、伸びる前に設置するのがよく、伸びてきた枝をネットのマス目に入れて、間隔をとりながら倒れないようにします。

育て方は幾通りあり、比較的育てやすい花ですが、栽培後は枯れやすいので、摘み取って活け花等に使う方も多いです。清楚な印象のある白い花はまさにレース細工のように、美しい花型をしています。群生でたくさん咲かせても、一輪を花瓶に生けても美しく、その花型をゆっくり眺めたい花です。繁殖力が強く、どんな花とも合わせられる万能プランツです。

種から育てる場合

オルレアを種から育てる際には、用土栽培用のは水はけの良い、市販の培養土を用います。花壇植えの場合、株間約25~30cmで植え付け、60cmプランターでは、2~3株が目安となります。室内で播く場合は、苗床(箱かシードトレイ)を用意し、湿らせた培養土を入れます。種をばらまき、ごくうすく土をかけます。

15~20度の明るい場所で管理します。常に土が湿った状態を保ってください。芽が出るまで、ビニールかラップをかけておくといいでしょう。芽が大きくなってきたら、5センチ間隔に移植するか、ポットに1株ずつ分けて植えます。そのまま2,3週間外に出して外気に慣らします。遅霜のおそれがなくなったら、戸外に30cm間隔に定植します。

種からの場合も育て方は一つではなく、ポット蒔きして本葉4~5枚程度で移植しますが、直まきも可能です。ポット苗を植えつける場合、元肥として土に、緩効性化成肥料の粒状肥料を庭植えなら1m2当たり75g、鉢植えなら用土1?当たり3gを混ぜて植えつけます。10月に入ったら種蒔きをしますが、こぼれ種でも発芽してくれます。

寒さにとても強く、雪や霜も平気ですが 暑さには弱いです。栄養剤は与えません。地植えなので水やりをしなくても、自然の恵みで充分。草丈50?60cmくらいで自然と姿も整うので倒れにくく、病気の心配もありません。

暖地では盛夏までの一年草扱いとなる場合が多いのですが、一度植えればこぼれ種で必ずと言える高確率であちこちから出てきます。殖えすぎてしまう事がありますが、間引くのが簡単で、移植して自由に配置できるのもうれしい点です。群生を楽しむのもよし、他の草花の隙間に移植して混植を楽しむのもよし、と万能です。

種付けの仕方

オルレアの種付けは、ヒガンバナの花が咲くころに行ないます。種付けには二通りのやり方があり、直蒔き、あるいは育苗箱に蒔く事もできます。または、3号(直径9cm)のポリポットに培養土を入れて、そこに種を数粒蒔き、種付けをします。幼苗期は、土を極端に乾かさないように育てましょう。厳しい寒さが来る前に、しっかりと根が張るように育てます。

寒さに強いオルレアですが、幼苗期に厳しい寒さにあうと、さすがに葉を傷めてしまいます。酷い時は、枯死する株も見られるので注意しましょう。また、オルレアは暑さに弱いので、厳しい暑さが訪れると急激に勢いがなくなり枯死するため、日本の暖地では一年草扱いになります。晩夏につけるタネをを採種して、ヒガンバナが咲くころにまき、次年も美しい純白の花を咲かせましょう。

オルレアの歴史

オルレア(オルラヤ)は、ヨーロッパ原産のセリ科の一年草です。日本でのオルレアの栽培の歴史はまだ浅いですが、最近、急激に庭のアクセントとして栽培する方がふえてきました。

オルレアの特徴

オルラヤと表記されることもあります。セリ科の丈夫な植物で、本来耐寒性多年草だそうですが、夏の高温多湿に耐えられないため一年草扱いとなっています。ホワイトレースという名称がついており、その名の通り、白いレースのように繊細で美しいお花です。一つ一つのお花は花径が数cm程度で、それが集まって花房となり、約10cmほどの大きなお花に見えます。

葉も切れ込みが深く、お花と同様に繊細で、全体的にふんわりとした感じです。株の大きさにしては花が大きくよく目立ちますが、全体的には自然な印象です。ボーダー花壇で咲かせても、また切花にして花瓶に挿してもとてもエレガントな花です。コンテナや鉢植えにも似合い、オープンでかろやかな雰囲気が多くのガーデナーに好まれている品種です。

羽毛のような葉が花の雰囲気にマッチしていっそう魅力を引き立てています。葉は切れ込みの多い緑、冬はロゼット状ですが、春になると長い花茎を伸ばします。見どころは暖かい時期の4~7月です。種子はイガイガしたとげがありますが、大きくてとても蒔きやすいです。

種まきは発芽適温が20℃前後なので、10月が適期とされていますが、こぼれ種は9月の上旬から中旬には発芽しているので9月でも大丈夫です。オルレアの春待ち苗ですと、中高性の草花となるので、冬の間じっくり育てている事になります。その為、購入後に花壇や鉢、コンテナに植え付けると、早いものでは約1~2か月程度の短期間で花を咲かせます。

従来の規格よりも大きいサイズまで苗を育てているので、植えつけ後短期間でボリュームある花を楽しめる手軽さ、切り花としても収穫しても苗が再び花を咲かせる〝馬力〟、そして失敗しにくい丈夫さという、とても重要な要素を併せ持っています。茎は比較的硬めで切花にも使え、タネからでも比較的楽に育てられます。

暑さに弱く、暖地での夏越しは難しいですがこぼれダネでよく増えます。郡植させると見事な光景になります。セリ科のため直根型ですが、ロゼットの時の移植は比較的容易にできます。主な生息地は、日当たりと水はけが良く、少し湿り気のある土壌を好みます。半耐寒性なのである程度の寒さには耐えられますが、寒い地域では霜よけが必要です。

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