金時草の育て方

金時草の育て方

金時草は学名Gynura bicolorと呼ばれています。金時草の名前の由来は、葉の裏面の色が金時芋のように美しい赤紫色であることからだと言われています。その他、沖縄で「はんだま」、熊本県では水前寺周辺で栽培されていたことから「スイゼンジナ」とも呼ばれています。

金時草の育てる環境について

金時草の育て方は比較的簡単で家庭菜園を楽しむ初心者の方にも向いています。生育適温は20~25度で日向を好む植物です。耐暑性に優れ、葉の収穫時が6月頃〜10月までと長く夏野菜として店頭に並びます。収穫時の目安は本州で植え付け後50日前後、長さ20cmぐらいです。

茎から3cmぐらい残して収穫しその後追肥し手入れを続けると秋頃まで成長を繰り返します。気温が上がり過ぎると紫色部分の発色が悪くなります。半日陰で温度差が激しいほど紫色の発色が良くなります。収穫は朝の気温が低いうちに行うと柔らかい葉を収穫出来ます。

土壌はさほど選びませんが、少し酸性有機質が豊富な、通気性、水はけの良い土壌を好みます。植え付け後、または梅雨明け後に乾燥を防ぐためと泥よけのために敷きワラをすると良いでしょう。また脇芽を伸ばすようにするとたくさん収穫出来ます。

本格的に農作物として栽培する場合はハウスで育てる場合もありますが、家庭用では深めのプランターで十分成長します。もし冬越えさせる場合は根を健康に保つ為に寒くなる前に一回り大きな入れ物に植え替えておきましょう。収穫した葉は濡れた新聞紙にくるみ冷蔵庫などで保管しましょう。

また紫色の色素を絞り出し冷菓の色素として使用することも可能です。茎部分も食用として用いられますが食感は個人の好みによります。また日に当たり過ぎると茎部分も堅くなるので真夏日は葉のみを収穫するようにします。

金時草の種付けや水やり、肥料について

乾燥に弱いので水やりをこま目に行います。前記に述べた敷きワラで、ある程度の乾燥を防ぐ事が出来ますが水はたっぷりと与えるようにしましょう。乾燥が続くと枯れてしまう事があるので注意が必要です。種付け方法は、種が取れない植物なので春に園芸店で苗を購入するか、

スーパーで販売されている金時草を挿し木として使用するかのどちらかとなります。時期は気温が上昇し始める5月〜7月上旬が適しています。苗を購入する場合は、気温が20度以上になった頃深めのプランターに3株ほど間隔を開けて植え付け暖かい日の当たる場所に置きます。

庭や畑に地植えする場合は、本葉4〜5枚の時に40〜50cmの間隔を開けて植え付けるようにします。野菜として販売されている金時草を挿し木で増やす場合は、なるべく新鮮で元気のよい葉を選ぶようにします。よく切れる園芸用のハサミやナイフで斜めに切り込み、

湿度のある日陰の暖かいところで水や土にさしておくと簡単に約7〜10日ほどで発芽してきます。発芽を確認したらポットやプランターに植え付けて育てます。肥料は植え付けの3週間後に月1〜2回の割合で1平方メートルあたり30gの割合で化学肥料を与えます。

鉢植えやプランターの場合は薄めた液体肥料を根元に週に一度ほど与えるようにします。追肥と水やりを続けると気温が下がり始める10月頃まで収穫が可能です。野菜として販売されている金時草は大体6〜7本ぐらいを一束となっています。

金時草の増やし方や害虫について

増やし方は前記に述べたように、種が取れない植物なので春先に苗を園芸店で購入するか、野菜として売られているものを挿し木をして使用するかのどちらかです。どちらも比較的簡単に増やす事ができます。挿し木をする場合は切り口に病原菌が入らないように清潔なハサミでカットしましょう。

金時草は発根率が良いので水でも発根用の土でもどちらでも挿し木後一週間前後で発芽します。その際、温度が20度以下にならないよう注意して日陰に置いておきます。金時草は乾燥に弱いので湿度も土に挿し木をする場合は水分補給を十分行います。

浅い入れ物だとバケツに水を入れその中に浸けるようにする等して底からも水を吸わせるようにしても良いでしょう。寒さにあまり強くなく屋外だと最低3度ぐらいが限度です。もし冬越しさせたい時は室内に移動するようにします。害虫は庭植え時はナメクジなどに注意します。

早期発見しないと葉を食べ尽くされることがあるので梅雨時や気温が上昇し始める時に注意して観察しましょう。見つけたら薄めた殺虫剤を散布するか水で吹き飛ばす等早めに対処しましょう。その他害虫は比較的すくないですがハダニやアブラムシが見られる事があるので、

発見したら即対応しましょう。まれに根にコナカイガラムシが付着する場合があります。葉を食用として用いる時は出来るだけ水を霧吹きに入れて力強く吹き飛ばして駆除するようにすると農薬の心配なく安心して収穫する事が出来ます。

金時草の歴史

金時草は学名Gynura bicolorと呼ばれています。金時草の名前の由来は、葉の裏面の色が金時芋のように美しい赤紫色であることからだと言われています。その他、沖縄で「はんだま」、熊本県では水前寺周辺で栽培されていたことから「スイゼンジナ」とも呼ばれています。

学名の由来は、「雌のしっぽ」を意味し柱頭が長くしっぽのように見える事からとされています。また、bicolorは「2色」の意味で葉の裏と表の色が違っている事を示しています。元々熱帯アジアの植物で原産国はインドネシア、北東部にあるモルッカ諸島ではないかと言われています。

日本へは中国から18世紀に渡ってきました。そして、九州の熊本で栽培されはじめ「スイゼンジナ」と言う名前となりました。その後、江戸時代に日本北部、石川県で栽培されていたと記録が残っています。商品として本格的に栽培されるようになったのは昭和初期になってからで、

現在金沢県を中心に農作物として栽培されています。金時草は山間部の花園地区で栽培されていますが、現在はハウス栽培も盛んに行われるようになっています。アメリカでは、オキナワ・スピナッチと呼ばれていますが食用としてはまだ珍しいようです。

収穫期が春から秋にかけて長いため夏野菜としてスーパーで見かけます。苦みが少しありぬめりがありますが味にくせがないので、日本ではおひたしや天ぷら、デザートのシャーベットまで広い範囲で食卓にのぼってくる野菜です。

金時草の特徴

金時草は、キク科サンシチソウ属の多年草です。現在生息地は日本を含むアジア諸国からアメリカに至る前広範囲となっています。金時草は種がとれない植物なので増やし方は、購入した金時草を挿し芽として使用するか苗を購入することになります。

耐暑性に優れ夏はぐんぐん成長し収穫出来ますが、冬季には地上部が仮死します。しかし、根が健康な状態で冬越し出来れば翌年気温の上昇とともに成長を始めます。農作物として栽培される場合は、ある程度の収穫後、根元から抜いてしまうこともあります。

そのまま成長させ秋口になるとキク科らしい可愛いオレンジ色の花を咲かせます。金時草は日本の料理に頻繁に使用されます。その理由としてワカメに似た食感とクセのない味、そしてその栄養価にあります。カロテン、ビタミンC、カルシウムやカリウム、鉄分が豊富に含まれており、

赤紫色の色素のアントシアニンは活性酸素を抑え、血圧を調整する成分を含んでいることから健康野菜として注目されています。収穫時は茎の長さが20cm前後になった頃ですが、そのまま日常手入れを行い育てて行くとぐんぐん成長を続けます。日照りが強い時は葉が成長しすぎて堅くなるため、

半日陰で栽培するようにします。ぬめりがある食感から酢の物やおひたし、炒め物から天ぷらまで広く活用出来る野菜です。またその美しい色素からデザートのシャーベットに使用されたりと工夫がなされています。プランターや鉢植えで育てる時は冬場は室内に移動し開花を楽しむのも良いでしょう。

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