エリデスの育て方

エリデスの育て方

エリデスは観賞用のものとして用いられるランの一種です。最近では日本でも有名になってきていますが、もともとはインドシナ半島が原産の植物です。多くのランがインドシナ半島を生息地としています。エリデスもインドシナ半島にある植物で、細かく分類すると約60種が生息しています。

エリデスの育てる環境について

東南アジアから南アジアの暖かいところに生息する植物ですから、寒さには弱いことを頭に入れておかなければなりません。一年中気温の高い場所で栽培するのが基本です。日本の冬の寒さは苦手で、確実に育てていきたいのなら加温設備は必要です。

基本的には高温多湿を好む植物ですから、夏の暑さには適していますが、乾燥する冬は苦手です。日当たりについては、できるだけ良い場所を選びます。ただ、直射日光が当たると葉やけをすることもあります。ですから、暑くなってくる時期には外に出して遮光ネットを張るのが良いです。

たとえば、春と秋は30%の遮光ネットを用い、夏は50%の遮光ネットを用いて管理します。こうすることによって適した光の強さを実現することができます。暑い地域の植物なのですが、原産の地域では大きな樹木が育っているという点に注意が必要です。

大きな樹木の内部で育ちますから、直射日光を受けることはなく、直射日光に強くは進化してこなかったと考えられます。そのために、遮光ネットなどで遮ってやるのが良いと考えられます。温度については、冬を越すためには13度から15度くらいが適しています。

それ以上であっても枯れずに冬を越すことができる場合がありますが、10度くらいはあったほうが良いです。10度前後であれば、成長はしませんが枯れずに冬を越すことはできるでしょう。この意味では育て方は少し難しいと考えられます。やはり気候に合っていないと育てるのは難しいです。

エリデスの種付けや水やり、肥料について

苗を買ってきた状態から育てるのが一般的です。気温の目安は15度です。15度を超えてくればいつでも植え替えができます。注意しておかなければならないのが根の扱いです。鉢に植えられているものを地植え、あるいは植え替えするときには根を大切に扱わなければなりません。

根がからまっていることもありますが、この場合には根を折らないように注意しながら植え替えます。基本的に土壌は必要ありません。もともと着生植物ですから、土の中に根を張るという感覚がありません。むしろ、土などに植えると根腐れしてしまうことが多いです。

木枠のバスケットに根を絡ませたり、あるはヘゴ板に取り付けるといった形で育てることが多いです。上からつるして育てるといった方法をとることもあります。水やりをしなくても水分を空気中からとることができます。ですから、空気中の湿度の高いところで育てるのが基本です。

乾燥した場所で育てる場合には、水やりは霧吹きで行います。水をかけると言うよりは、霧吹きで株全体を湿らせると考えた方が良いでしょう。15度以上の気温を保つことができればずっと育ちますが、それ以下の気温であれば休眠に入ることが多いですから、

あまり水をやる必要はありません。どちらかというと乾燥気味にするのが良いです。肥料は生育期に与えた方が良いです。液体肥料を薄めて、株全体にかかるようにして与えるのが良いです。水やりの時に、水に少しだけ混ぜて与えると良いです。

エリデスの増やし方や害虫について

増やす方法は基本的には株です。エリデスは株元から子株がでることがあります。これを外して新たに植え付けると増やすことができでしょう。ただ、小さい株は育ちにくいです。子株ができたからと言ってすぐに外すと育たなくなることがありますから注意が必要です。

子株が出てくると、子株からさらに根が出てきます。根が数本くらい出るようになればかなり強いですから、そこで切り離して植え付けると育てていくことができます。土壌は必要ありませんから、子株を取り外して、こまめに水やりをするくらいです。

暖かい時期に株分けし、そしてこまめに霧吹きで水やりをすると徐々に育ってくるでしょう。自然の世界では種で増えます。花が終わった後、花がら摘みをせずにそのままにしておくと結実することがあります。タネが完熟の状態になると果実が茶色っぽくなります。

これがはじけると粉のような種が出てきます。ランの仲間は、発芽するために特殊な菌を必要とします。そのため、種から単独で育てるのは難しいですが、不可能ではありません。種ができれば、すぐに親株、あるいは他のランの根元に巻いておくと発芽することがあります。

発芽には半年から2年くらいかかります。このように時間がかかるというのも事実ですから、容易であるとは言いがたいでしょう。現実的に考えれば、一般家庭の環境で種から増やすのは難しく、運が良くないと増やせないと考えておいた方が良いです。害虫については特に心配する必要はありません。

エリデスの歴史

エリデスは観賞用のものとして用いられるランの一種です。最近では日本でも有名になってきていますが、もともとはインドシナ半島が原産の植物です。多くのランがインドシナ半島を生息地としています。エリデスもインドシナ半島にある植物で、細かく分類すると約60種が生息しています。

国で言えばタイ、ベトナム、フィリピン、インド、ミャンマーなどです。東南アジアから南アジアに生息する植物で、20センチから30センチくらいになります。園芸品種や、原種はいくつかありますが、その中でもいくつかの種類があります。

たとえば、花茎の短いエリデス・オドラータや、花の数が多いエリデス・ローレンセアなどが園芸品種として開発されています。エリデスという言葉はギリシャ語によって名付けられています。空気という意味を持ちます。樹高の高い木の上の方に着生するために、

このような名前がついているのです。肉厚の葉を2列に並んで出すのが一般的で、枝分かれはしません。近縁の種としてはバンダやアスコセントラム、トリコグロッティスがあります。これらは近縁ですから交配することもでき、人工的に掛け合わされたものが品種として出回っています。

エリドバンダは、バンダとの掛け合わせによって生じたもので、エリドケントルムはアスコセントラムと掛け合わせによって生じたものです。花が美しいことから次々と色々な品種が開発されています。歴史的に見てもかなり多くの品種が生み出されています。

エリデスの特徴

エリデスはランの仲間です。着生植物で、岩や木の上に着生して育ちます。分厚い葉を茎の左右から並んで出して伸びていきます。一般的な木のように枝分かれすることはなく、一つの茎を上へと伸ばしていきます。花はまとまって咲きます。

一つ一つの花はそれほど大きくはありませんが、たくさんの花がまとまって咲きますから、大きな花のように見えることもあります。花びらは厚みがあり、色は白、ピンクなどがあります。グラデーションの入るものや斑点の入るものがあります。

開花時期は品種によって異なりますが、だいたい初夏から晩秋の間です。花の特徴は品種によって異なっています。たとえばローレンセアレはフィリピンのミンダナオ島に自生する植物で、花茎は下に垂れ下がります。秋に花をつけ、白から赤紫色の花を咲かせます。

木の上に着生して花茎を下に垂らしています。ファルカツムという品種もあって、これは花茎を上に伸ばします。他の品種も、どちらかというと上に伸ばしていくタイプのものが多いです。そのほかの特徴としては、香りの楽しめるものもあります。オドラトゥムは香りを楽しむことのできることで有名な品種です。

東南アジアの植物と言うこともあって、温室で育てなければならなりませんから、育て方はそれほど簡単ではありません。日本で栽培するには冬をどうやって越すのかが問題となります。鉢植えで室内で育てるというのが基本で、寒い場所では育ちにくく、徐々に弱っていく傾向があります。

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