カトレアの育て方
カトレアの育て方
一般的なカトレアの購入というのは、鉢入りといったものです。庭などの地植えができない花なので植え付けも鉢栽培になります。花が咲いたあと、新芽というの鉢のふちに出てきます。その新芽が鉢からはみ出してしまいそうなら一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けをしてあげるのがよいです。
このタイミングにするのには理由があり、新芽がある程度大きく成長したあと、その付け根から新しい根をいっせいに伸ばすからです。そんなとき新芽が鉢からはみ出ていたら根が鉢外に盛大にはみ出すことになります。
根は空気に触れるのが好きなので特に生育には問題ないのですが、それでも折れやすいといったことがあるので、ある程度は鉢内におさまるほうが良いとされます。開花が不定期なものもあるのですが、だいたいの種の植え替え時期は4月くらい、夏咲き種は花後の9月頃が適期です。
見分け方も、花が付いていたバルブの基部が鉢に接している場合は植え替えが必要になり、鉢のふちまでのすき間に、バルブ1本分のゆとりがあれば植え替えは必要ありません。用土は、水ゴケ、ヤシ殻チップ、バークチップなどで植えます。
水ゴケを使う場合は通気性のよい素焼き鉢といったものに植えるのが一般的といえます。というのもプラスチック鉢ですと通気性といったものが悪く多湿になりがちです。水やりのタイミングも素焼き鉢といったもののほうがわかりやすくおすすめです。剪定は、花が萎んだら花の茎を根本から切ります。
カトレアの置き場所や管理は?
カトレアは春から夏など、最低気温が15℃以上ある場合、基本的に戸外で育てます。温暖な気候が原産地なので、たっぷりと日に当てますが、強い直射日光に当たると葉が部分的に茶色く枯れてしまうので注意です。
真夏は明るい日陰に移動させるか、遮光ネットを使う場合は30%から50%くらい遮光するようにします。たくさんの葉をだしたりすることがない植物なので、葉がなくなることで生育にも違いがでて、花付きといったことにも影響します。
葉を大事に育てることがポイントにもなり、大事に育てるようにしてください。この暑い時期というのが管理が難しいところでもあり、あまり日に当てないようにしてしまうと、日照不足になり葉の緑色が濃くなりがちです。
暑いとバテ気味になる種もあるので、夏はできるだけ熱の溜まらない場所がよいです。また風通しというのもとても大事で、春から秋は戸外の風通しの良い場所に吊して育てるのが適していておすすめです。
カトレアは品種にもよりますが、だいたい15℃から20℃あれば、冬でもゆっくり鉢のなかで成長します。冬は室内に入れる必要があり、冬に花芽を出している種はできるだけ保温して蕾を萎ませないようにしてください。
10月から4月といった時期は、最低室温15℃以上を保てる室内の窓辺、または温室で管理するようにします。カトレアの水やりについてですが、カトレアといった洋ランは毎日水をあげるような花ではありません。
葉が分厚いのには乾燥に耐える性質を持っているからです。春から秋の生育期は植え込み材料の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにします。水ゴケを使用している場合は、水ゴケが湿っていれば水やりは必要ありません。
夏はそれなりに乾燥に気をつけますが、水のやりすぎで根が腐ってしまうことがあるので注意です。冬の休眠期は乾き気味が良く、表面が乾いて数日待ってから与えるようにします。なぜなら休眠期にはほとんど水を必要としないからです。
どちらの季節も根を腐らせない配慮の水やりがポイントとなってきます。水やりは霧吹きといったものでやるのがよく、水ゴケを湿らせるのには適しています。ほかにも、葉水をやるのにもこの霧吹きが必要になり、一つあると便利です。葉水は、葉っぱに直接、霧吹きで水をかけるといった作業で、夏場は成長が早くなるといった利点があります。
カトレアの栽培時の注意点
生育期といった春から秋口までは薄めた液体肥料を月2回程度あげます。また5月頃には固形肥料を少量与えるようにしてください。肥料はそう必要としないのですが、少量の肥料を与えることで株が充実します。夏バテといった場合でもし株が弱ってしまったら、液肥を与えるのはやめて、涼しくなった秋頃にあげるようにしてください。
カトレアの増やし方は株分けです。種付けに成功すれば、増やしてまたたくさんの花をみることができるのでおすすめです。株分けの時期は、植え替えと同じく4月くらいが適期です。春に行うのが一番望ましく、植え替えるついでに増やすといった感じでやってみてください。
株分けの難点は、株分けすると株が傷んでいったん生育が衰えたり、新しくできるバルブが小さくなって花が咲かないことです。そういった株分けで小さくなってしまったら、よく観察して適切に管理してあげてください。
カトレアは、ハサミなどの器具を経由して、ウイルス性の病気に感染することがあります。かかると正常に生育しなくなり、治療法もありません。ほかの株への感染しないように隔離したり処分することが対策です。切ったり株分けする際は気を付けてください。
カトレアの歴史
洋らんの栽培は、今から約200年前にブラジルからイギリスへ他の植物を輸入した際に、偶然に梱包材としていっしょに輸入されたのが始まりとされています。1818年、イギリスの自然科学者ウィリアム・スウェィンソンがブラジル東海岸の帯状山脈の山でコケや地衣類の植物標本を採集したときに分厚い葉であったカトレアを梱包として利用しました。
送られてきた先であるイギリスのキュー植物園のフーカー園長が、肉厚で珍しい葉であったこの植物を園芸家ウィリアム・カトレイに預けて開花させたのが「「labiata」」(ラビアタ)と名付けられたカトレア第一号です。このあと、ウィリアム・カトレイの功績を記念して「カトレア属」といったものができたそうです。
ラビアタの栄光は長くは続かず、突然行方がわからなくなり60年間も姿を消してしまいました。たくさんのランハンターがブラジルの奥地などを探し、いろいろなランを見つけることになりますが、そこでもまだ見つからず幻のままでした。
ようやく見つけたのが、およそ60数年後とされ、ブラジルで植物採集をしていたエリク・ブンゲロースによって自生地を見つけ発見されました。まだこのときはこのランが「ラビアタ」とは気づいていなかったそうです。再び世にでたのが1889年頃です。
カトレアの特徴
カトレアの先祖できる「ラビアタ」の意味は、花びらの特徴であるくちびるが大きく美しいことからきています。特徴にはこういったくちびるといった独特の花びらの形があります。花以外にも、葉は革質で厚く、茎はバルブを形成して木などに着生して成長するなど独特です。
繊細な花びらと迫力のある造形で昔から定番の高級ギフトにされるなど、その艶やかで優雅、堂々とした気品ある姿は世界中に愛されるものとしています。交配種も多くあり、花の色が鮮やかで、香りのよいものがたくさんあるのも魅力です。
ランの仲間というのも多種存在しますが、洋ランで一番人気が高く栽培されるのがカトレアであり「ランの女王」の名でも知られています。花の開花期というのも同じカトレアであっても違うことがあり、ランのなかでもカトレアはやや育て方の難しい洋ランです。
格調高い花なのでパーティーのフォーマルといった場でも活躍するなど、コサージュとして利用することもあります。寒さに弱いこともあり、一般的に庭で地植えにして育てるといったことができないものとされ、主に鉢栽培として冬には室内や温室に入れるなどの管理が必要な花です。
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カトレアは、肉厚の葉とバルブと呼ばれるやや太った茎をもつ洋ランとされ、生息地は、熱帯、亜熱帯地域の南アメリカ周辺で中南米原産です。