ホトトギスの育て方

育てる環境について
初心者向けの花として、大変有名なホトトギスですが、育て方で気をつけなくてはいけない事とは、一体何なのでしょうか。それは、あまりにも直射日光が当たるような場所では育てないという事です。鉢植えや庭植えなど、色々な場所で育てても、あまり影響はありませんが、よく風が通る所で、且つ日陰が最適です。
ですので、お庭が広々としていて、太陽の光がよく当たるという事であれば、鉢植えにして、日陰の場所を選んで育ててあげるようにしましょう。そして、葉を傷めないように、空中の湿度を適度に保ってあげる事も大切です。できる限り、50%から60%を保てるようにしてあげましょう。あまりにも空気が乾燥しすぎるような所で育ててしまいますと、
葉が傷んでしまう可能性がありますので、注意が必要です。ですので、乾燥しやすい所で育てる場合には、逆に風が当たりすぎ無いように防いであげる必要があります。そして、周囲に人工芝を引いてあげて、その人工芝に打ち水をしてあげると、乾燥しやすい所ではあったとしても、適度に湿度を保つ事ができますので、大変おすすめですよ。
また、庭に植えて育てる場合には、土を少し盛り上げてあげると良いでしょう。そして、水やりをするときは、あげすぎに注意です。庭植えの場合には、よほど晴天が続かない限りは、水やりをしなくても十分です。しっかりと毎日、花の様子を観察して、水のあげすぎや乾燥に気をつけてあげて下さい。そうすれば、綺麗な花を咲かせてくれます。
種付けや水やり、肥料について
ホトトギスは、初心者でも育てやすい花ではありますが、水やりや肥料など、それでも気をつけなくてはいけない事は沢山あります。まず、水やりで気をつけなくてはいけないポイントとは、一体なんなのでしょうか。鉢植えで育てる場合には、表土が乾いてきましたら、十分に与えてあげなくてはいけません。
ですが、庭植えで育てた場合には、特別に毎日水をあげる必要はありませんので、覚えておきましょう。先ほども述べました通り、庭植えの場合には、よほどの晴天が続かない限りには、特別に水やりをする必要はありません。そして、肥料に関しましては、植え替えるときに、元肥として、リン酸の多い暖効性の化成肥料を施してあげましょう。
量は、4号程度の鉢植えで、ひとつまみ程度になります。また、3月から5月にかけて、親指大の固形の油かすを月に1度施してあげましょう。そして、6月から10月にかけて、リン酸が多めの液体肥料を週に1度施してあげると良いでしょう。その際に、原液をそのまま施してあげるのではなく、2000倍に薄めたものを用意してあげる事が重要です。
ですが、普通のホトトギスではなく、小型の品種を育てる場合には、上記の量を与えてしまっては、肥料の与えすぎになってしまいます。ですので、その場合には、書かれている量の半分程度を意識して、施してあげるようにして下さい。特に、肥料を沢山施してあげる花になります。ですので、育てる際には、きちんと育て方を考えてあげましょう。
増やし方や害虫について
せっかく育っているホトトギスを、沢山増やしたいといった場合には、どうすれば良いのでしょうか。沢山の方法がありますので、自分に合った方法を探してみましょう。まず、株分けになります。植え替えをする際に、自然に分かれている部分を選んで、そのまま分けてあげて下さい。大きな芽であれば、1本にしてしまっても十分です。
次はさし木になります。5月から6月にかけて、茎を3から5節つけて切ってあげましょう。そして、清潔な用土を用意して、さしてあげれば完璧です。川砂や赤玉土、鹿沼土、バーミキューライトなどを用意してあげれば、十分ですよ。そして、次はタネをまくという方法です。ホトトギスのタネは、11月から12月の上旬あたりに出来ます。
ですので、タネを取りましたら、乾燥させて保存しておきましょう。実際にまく季節は、2月から3月になります。その時に用意する用土は、特別に何かを用意しておく必要はありません。親株のものと同じで十分です。まいたタネが、順調に成長しますと、タネをまいた年の秋に開花する事ができます。ですが、ホトトギスは病気や害虫に侵されやすい花になりますので、注意が必要です。
特に、5月から9月に関しましては、白絹病に掛かる可能性があります。気付かないまま放置してしまいますと、毎年発生してしまう可能性があります。また、ナメクジやカタツムリもつきやすい花になりますので気をつけて下さい。柔らかい新芽や若葉が食べられてしまう可能性がありますので、梅雨の時期はしっかりと鉢裏などをチェックしてあげて下さい。
ホトトギスの歴史
ホトトギスは、ユリ科の花になります。原産地は日本になり、特産主として、主に太平洋側に自生する、多年草になります。主な生息地は、日陰のやや湿った斜面や崖、岩場などに見られますので、公園などの身近な所ではあまり見かけないかもしれません。日陰でも十分に育てることができるということから、初心者でも安心して育てることができる花として、有名です。
ですので、何かガーデニングを始めてみたいと思っている人は、是非、ホトトギスを育ててみることをおすすめ致します。ですが、庭などにたくさんの花と混じって育ててしまいますと、育ちが悪く、枯れてしまう可能性があります。他の植物との競争に弱いタイプのものもありますので、育てる際には、初心者でも簡単に育てることができるからといって、
何も調べないで適当に育てるのではなく、きちんと育て方を理解してから栽培するようにしましょう。ホトトギスは、葉の脇に直径2センチから3センチ程度の紫色の斑点のある花を、1から3輪上向きに咲かせる大変可愛らしい花です。茎は、普通に枝分かれせずに、真っ直ぐか斜めに伸びるといった特徴があります。
場所や地域によっては、弓なりに垂れることがありますので、環境によって左右される事を覚えておきましょう。園芸店に行けば、昔から馴染みのある種類の花もあれば、まだら模様の園芸品種など、様々な種類のホトトギスを見かける事ができるでしょう。是非、育てる際には、自分の好みに合わせて、花を購入するようにしてください。
ホトトギスの特徴
ホトトギスの特徴は、なんと言いましても、環境に左右されるという事です。先ほども述べました通り、地域や場所によっては、花の形が異なります。茎が普通に枝分かれしないといった事から、育てる際には、十分に注意が必要です。ですので、育てる際には、きちんと支柱を添えてあげて、茎が変な方向に行かないように、しっかりと配慮してあげましょう。
ですが、茎が丈夫なタイワンホトトギスと呼ばれる園芸品種であれば、支柱がなくても十分に育てる事が可能です。また、その系統の園芸品種であれば、同様に支柱はいりませんので、自分がどの園芸品種の花を購入したのかというのは、きちんとチェックしておく事ようにしましょう。そして、ホトトギスは、大変初心者でも育てやすい花だという事で、大変有名です。
その理由としてあげられるのが、水はけさえ良い土を用意してあげれば、十分に育てる事が可能だからです。ですので、細かくこういった用土を用意しなくてはいけないといった事はありません。水はけの良さに注意して、土を用意してあげましょう。育てている上で、もしかしたら土が乾いているかもしれないと感じましたら、
軽石の配分を減らすなどをして、調節してあげましょう。滅多な事が無い限りは、正しく育てる事で枯れる事はありません。ですが、いくら簡単で初心者向けの花だとは言いましても、花は生きておりますので、適当に育てるという事はやめましょう。ガーデニングをする際には、きちんと準備を整えて、育て方を理解する事が大切です。
-
-
たまねぎと夏野菜の育て方
たまねぎは秋に植えて、春に収穫します。一方、夏野菜は春に植えて夏に収穫します。畑を作るときには、この春野菜と夏野菜を両方...
-
-
コーヒーノキ(Coffea arabica)の育て方
コーヒーノキには栽培品種ごとに年代や経路が異なっていることや、栽培されている過程での突然変異等によって作られた品種が数多...
-
-
グリフィニアの育て方
原産国がブラジル連邦共和国原産の”グリフィニア”はヒガンバナ科の植物です。和名”ミニブルーアマリリス”とも呼ばれており、...
-
-
シェフレラ・アルボリコラ(Scefflera arboric...
台湾や中国南部が原産地のウコギ科セイバ属の植物です。生息地は主に熱帯アジアやオセアニアで、およそ150種類ほど存在する低...
-
-
ベランダで出来るミニトマトの育て方
家庭菜園をはじめたいけど、畑や庭のない人もいると思います。そんな場合は、まずミニトマトかはじめてみませんか?ミニトマトな...
-
-
キバナコスモスの育て方
キバナコスモスはメキシコの比較的低い場所に自生する草花で、花が咲いた後は枯れてしまい、種を取ることで毎年開花させることが...
-
-
オーストラリアン・ブルーベルの育て方
豪州原産の”オーストラリアン・ブルーベル”。白やピンクや青の花を咲かせるきれいな植物です。名前にオーストラリアンと付いて...
-
-
フキ(フキノトウ)の育て方
植物というのは古来より、食用として育てられてきました。食べ物としてとることによって、人間の栄養になり体を作っていくことが...
-
-
アズマギクの育て方
アズマギクは東北地方、関東地方、中部地方を原産とする日本固有の植物です。キク科ムカシヨモギ属の植物で、植物の中でも最も進...
-
-
茎レタスの育て方
紀元前6世紀頃、ペルシャ王の食卓に出されていたと言われている野菜にレタスが有ります。現在では、結球するタイプの玉レタスが...
ホトトギスは、ユリ科の花になります。原産地は日本になり、特産主として、主に太平洋側に自生する、多年草になります。主な生息地は、日陰のやや湿った斜面や崖、岩場などに見られますので、公園などの身近な所ではあまり見かけないかもしれません。日陰でも十分に育てることができるということから、初心者でも安心して育てることができる花として、有名です。