カモミールの育て方

カモミールの育て方

カモミールは、現在では色々な国で栽培されていますが、原産は西アジアからヨーロッパです。西アジアからヨーロッパを主な生息地としていますが、それ以外の地域でも自生していたり、あるいは栽培されていたりします。カモミールという言葉は「大地のリンゴ」というギリシャ語に由来していると言われています。

カモミールの基本的な育て方

カモミールは種付けもできますし、苗から育てることもできます。種付けをする場合、春か秋が適しています。秋に蒔いた方が株が大きくなります。ただ、秋に蒔くと冬越しをしなければなりませんから、寒い地域では難しいです。寒い地域で種を蒔くのであれば、春の方が適しています。

いったん種を蒔いて大きくし、そして7センチから8センチくらいになったときに間引くと良いです。間引くときには最低でも10センチくらいは間隔を開けた方が良いです。苗から育てる場合、買ってくればできるだけ速く植え付けます。日当たりが良く、水はけが良い場所が適しています。

地植えでも栽培しやすいですし、鉢植えでも栽培は可能です。鉢植えの場合にも水はけが良い土壌を選ぶのが良いです。植え付けをした直後にはたっぷりと水を与えます。鉢植えをする場合もたっぷりと水を与えます。表面の土が乾いてくれば、すぐにまた水を与えます。植え付けるときには肥料があるちょいです。

粒状肥料などを用います。花の数を増やしたい場合には、一度切り戻すと良いです。10センチから15センチくらいにまで育ったときに茎を切り戻すと、腋芽が伸びてきますから、花の数を増やすことができます。普通に育てていれば病気になることはあまりありませんが、風通しが悪い場所などではうどんこ病が発生することがあります。また、アブラムシがつくこともあります。アブラムシがついたら殺虫殺菌剤を用います。

カモミールを育てる季節と手入れ

カモミールは、3月に植え付けを行います。種まきをする場合、ジャーマン種とローマン種の違いに注意しなければなりません。ロローマン種は多年生植物ですから、秋に種まきをすることができますが、ジャーマン種は冬を越すことができませんから、種まきをするのなら春です。

種まきをすると成長に時間がかかりますから、どちらかというと苗から植えることが多いです。植え付けは春にすれば良いです。開花期は、ジャーマン種が3月から5月くらいで、ローマン種は6月から8月くらいと違いがあります。肥料については、ジャーマン種は植え付けの時に行えば良く、ローマン種は植え付けの時と7月、9月に行います。

手入れとしては、適当に間引きをしていくことが求められます。混み合って生えている場合には間引いていきましょう。花は咲き終わったら摘み取っていくのが良いです。高温多湿に弱いですから、風通しが良くなるように手入れをしてやりましょう。ローマン種は花が終わると株元で刈り込みます。

葉が枯れてしまった場合にも刈り込んでいきます。日当たりの良い場所が適していますが、暑さには少し弱い傾向があります。夏の暑い時期に直射日光が当たると弱ってしまうことがありますから注意が必要です。直射日光は避けておいた方が良いです。

寒さに弱くはありませんが、霜や凍結には耐えられません。特に苗の小さいときには土が凍結してしまわないように注意しなければなりません。土壌については水はけが良いことは基本ですが、あまり乾きすぎると成長が鈍ります。乾かしすぎないように適度な湿気を保つようにしましょう。

カモミールの増やし方

種を蒔くこともできますし、苗から増やしていくこともできます。また、株分けをして増やしていくこともできます。注意しておかなければならないのは、ジャーマン種は一年生植物だと言うことです。一年生植物ですから、冬になると枯れてしまいます。

ですから、種から増やすか、あるいは春になって新たな苗を植えるかのどちらかで増やしていきます。ローマン種は多年生植物ですから、年を重ねるごとに株が大きくなっていきます。よほど寒さの厳しいところでない限りは冬を越すことができますから、そのままにしておくと徐々に株は大きくなっていきます。

そのままにしておくと株が大きくなりすぎ、密集しすぎることによって花があまりつかなくなることもありますし、生育が悪くなることもあります。このような傾向が見られた場合には株分けをするのが良いです。春に株分けをするのが基本です。種で増やす場合、秋に種を蒔いていきますが、種は非常に細かいですから平鉢などに蒔いておくと良いです。

芽が出て葉が数枚くらい出た時点で鉢に植え替えます。地植えの場合、いったんは鉢で育てて、少し大きくなってきてから植え替えると良いでしょう。病害虫についてですが、カモミールはアブラムシがつきやすい傾向があります。アブラムシがついた場合、初期段階でできるだけ速く駆除しておくべきです。

風通しが悪くなるとアブラムシがつきやすくなりますし、また肥料が多すぎてもつきやすくなる傾向があります。アブラムシがつくようであれば、間引きをして風通しを良くすることと、窒素肥料をやり過ぎないようにすることの二つを心がけるのが良いです。蒸れてしまうと良いことはありませんから、風通しには特に注意が必要です。

カモミールの歴史

カモミールは、現在では色々な国で栽培されていますが、原産は西アジアからヨーロッパです。西アジアからヨーロッパを主な生息地としていますが、それ以外の地域でも自生していたり、あるいは栽培されていたりします。カモミールという言葉は「大地のリンゴ」というギリシャ語に由来していると言われています。

カモミールにはリンゴに似た甘い香りがあるために、このようにいわれるようになったと考えられます。その歴史は古く、4千年以上前から薬草としてとして用いられていました。バビロニア地方で薬草として用いられていたものがヨーロッパへもたらされ、薬草として使われるようになっています。

また、古代エジプトでは治癒の秘薬として用いられていて、太陽神への捧げ物となっていたのです。日本へやってきたのは比較的遅くて19世紀初め頃だと言われています。オランダとの貿易によって日本へもたらされるようになり、その後に栽培されるようになったのです。特に岡山や鳥取で栽培が盛んに行われました。

カモミールの特徴

カモミールは春から初夏に小さい花を咲かせます。花の形が独特で、それとともにリンゴのような香りを楽し忌むことができます。乾燥してもリンゴのような香りが残るために、ハーブとして用いられています。ジャーマン種とローマン種との二つに大きく分けられます。ジャーマン種は一年生植物で、ローマン種は多年生植物です。

リラックス効果があると言われていて、リフレッシュのためにハーブティに用いたり、入浴剤に用いたりします。カモミールは他の植物との相性が良いと言われていて、「植物のお医者さん」と言われることもあります。体の不具合を調整する機能があると言われることもあります。

たとえば女性特有の病気や神経障害などに効果が期待されたり、あるは更年期の不快感を除去できると言われたりします。色々な効果が期待できるために、民間の万能薬と言われることもあるのです。このような交換面では、ローマンカモミールよりもジャーマンカモミールの方が優れています。

カモミールにはアズレンという成分が含まれていて、これは炎症を抑える薬としても元いられています。アズレンは濃い青色の物質です。ジャーマンカモミールは多くのアズレンを含んでいて、炎症を抑える効果も高いと考えられます。また、乾燥肌に効果があると言われることもありますし、毛髪のつやをよくする効果もあると言われることもあり、化粧品などにも多く用いられています。

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