ディーフェンバキアの育て方

ディーフェンバキアの育て方
ディーフェンバキアは春から秋にかけて半日陰の場所で育ててあげるのがいいです。真夏になって直射日光があたってしまうと長時間あたればあたるほど葉がやけどして茶色くなってしまう葉焼けを起こします。これに気をつければ夏でも元気に乗り越えてくれます。
冬は10度以下になると葉が落ちて枯れてしまいますが、5度以下にならなければなんとか春になると新芽が出てくることがあります。冬は室内の日がよく当たる場所に置いてあげることが大切です。植え付けは5月から8月頃までがベストです。水はけの良い土が良いのですが、冬に室内で育てることを考えると腐葉土よりはピートモスを使うほうが良いです。
小粒の赤玉土を5、ピートモスを3、バーミキュライトを2で混ぜ合わせて用土として使うのがオススメです。ディーフェンバキアは空気中は湿気があるほうが好きなのですが、土は乾燥ぎみなほうが喜びます。秋までは土の表面が乾いたら水を与えます。
冬は土が乾燥しても3日間ほどはそのままにしておき、水を与えます。冬は生育もほとんどしないので通常通りに水を与えてしまうと根腐れを起こしてしまうのです。肥料は秋までは月に1度錠剤型の肥料を置いてあげます。それと同時に10日に1度ほどは液体肥料も与えるようにしましょう。
栽培する上での注意点
草丈が伸びすぎたり、下のほうの葉が落ちてバランスが悪いようであれば仕立て直しをします。また植え替えも行なうと良いでしょう。作業は5月から6月にします。まず地際から2節から3節ほどでカットし、鉢から抜いた株は古い土を軽く落として一回り大きな鉢に植え替えます。切り落とした茎は挿し木にすることが可能です。
挿し木する前には腐敗防止のために切り口をよく乾かしておきます。頂点に葉がついていればそのまま鉢植えをしてしまうとすぐに楽しむこともできます。葉がついていないとしても2節から3節ほどに切り分け、土に挿しておくことで節から小さな芽が出てきますし、乾かさないように日陰で管理しておきます。
すると3週間ほどで発根します。室内で育てる場合は人が生活している空間に置いてあげるのがベストなのですが、クーラーや暖房の風に直接当たらないように気をつけます。直接あたってしまうと葉がすぐに干からびてしまうからです。
種付けで増やすことができるか?
挿し木やとり木で増やすことができます。とり木は2cm幅ほどで皮をくるりと剥いでしまい、その部分を湿らせた水ごけでくるんでおきます。その上からビニールポットを切り開いたものなどを使って包み、上下をしばっておきます。乾燥させないように気をつけることがポイントです。
3週間ほどして発根したら下の部分は切り離してしまい、鉢に植えましょう。水ごけが根とくっついてしまっているようでしたら無理に引きはがさないようにしてそのまま植えます。5月から8月頃に行なうのが良いでしょう。株分けで増やすこともできます。株わけをする場合は2分割、もしくは多くても3分割程度にしておくのが良いです。
根元から出ている茎3本を1株として目安にします。株分けをする時は根元にカッターナイフなどで切れ目を入れてから手で分けるといいです。しかし根は傷つけないようにして丁寧に扱いましょう。作業をする時には樹液が手や口など体についてしまわないように気をつけなくてはいけません。手袋などをして手袋で顔をこすったり、どこかかいたりしないようにします。
ディーフェンバキアにはいくつかの品種がありますが、主なものに大型種で草丈2m、葉は長さ50cm、幅20cmになるアモエナがあります。クリーム色の点々が葉脈に沿って入るのが特徴です。ブラジルやコロンビアなどのアマゾン流域に自生している大型種であるマクラータもあります。葉に白やクリーム色の小さな点々が少しまばらに入ります。
葉は面積のほとんどが白~クリーム色で縁が緑色になるカミユは鉢植えの観葉植物としても見栄えがとても良い植物です。日本では間違えて訳されたのかカミーラという名前で呼ばれています。強健で葉が密についてコンパクトにまとまるのが特徴です。
園芸品種ではメリーは葉にクリーム色の点々がびっしりと入ります。そして日本国内で観葉植物として普及するようになったきっかけの品種がエクゾティカです。白やクリーム色の小さな点々が密に入っているのがポイントです。
白い模様が葉に入るので、夏に眺めていると涼しげな植物です。育てること自体はそれほど難しくはないのですが、越冬させるのだけは少し初心者には難しいです。冬場は室内の日当たりが良い場所に置いてあげるのが良いです。
しかし夜になると窓際は極端に温度が冷えますので、できるだけ部屋の中央付近に移動させるなど工夫をしてあげるといいでしょう。屋外で栽培する場合、外に出してあげるのは気温が13度以上になってからにしたほうが良いです。
ディーフェンバキアの歴史
ディーフェンバキアは原産と生息地は熱帯アメリカで、名前の由来はドイツの植物学者であるエルンスト・ディッフェンバッハです。サトイモ科の植物ですが、茎や葉から出る汁にはシュウ酸カルシウムなどが含まれていることから皮膚に触れるとかぶれることが多いです。
また口にするとしばらくの間口をきけなくなるほどの激しい痛みが続くことから、口がきけなくなる茎という意味があるダム・ケーン、口がきけなくなるという意味があるダム・プラントなどと呼ばれることもあります。
ケーンはcaneと書き、竹やサトウキビなどの節がある茎のことを指すのですが、ディーフェンバキアがそう呼ばれるのは葉が落ちた時の茎が棒のようでところどころに節が見えるからです。別名ではシロガスリソウ、ハブタエソウというものがあります。また風水の世界では昔から憎悪をもたらす人が離れていくということがいわれています。
近縁種にはアグラオネマやフィロデンドロンなどがあります。いろんな園芸品種が改良されて作られているものの、もとになっている原種の種類が謎のものも少なくありません。日本で1975年頃にディーフェンバキアが流行することになったきっかけの品種はエクゾティカというものです。
ディーフェンバキアの特徴とは
ディーフェンバキアは熱帯アメリカに約30種ほどが存在しており、日本では観葉植物として人気が高いです。葉は長い楕円形やたまご型をしていて明るい緑色や暗い緑色をしています。白やクリーム色の模様が入っているものもあります。
花茎は葉の付け根から伸び、先端に肉穂花序と呼ばれる花の集合体を付けるのですが、これは棒状部分である花序とそれを包むように付いている仏炎苞からできています。棒状の部分の上のほうには雄花、下のほうには雌花ができます。
花の形は面白いものの、ディーフェンバキアは葉の部分を観賞するのが主です。鉢植えにする場合は小さい鉢や中くらいの鉢で育てるのが良いです。草丈は30cmから大きいもので2mほどに成長します。育てるのはそれほど難しくはないのですが、耐寒性は非常に弱いので、冬越しさせるためには最低でも10度ほどあることが条件です。
できれば13度以上あるほうが元気に越冬してくれます。10度以下になってしまうと葉が枯れてしまいますので注意が必要です。ハダニが発生しやすいので見つけ次第取り除き、あまりに多いようであれば薬剤を使いましょう。
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